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leprosy.jp
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笹川 陽平
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世界海事大学 [2008年03月11日(Tue)]
08:00〜10:00 「語り場」 日本財団職員との対話

10:00 世界海事大学 ロブスタイン学長

11:00 アジア地域海上保安官10名来会

13:15 国土交通省 水谷調整官

13:30 日本財団 執行理事会

14:30 ユーラシア21研究所 吹浦代表

15:30〜18:00 東京財団 理事会
フジサンケイビジネス アイ掲載 [2008年03月11日(Tue)]
※3月6日付け、フジサンケイビジネス・アイ「地球コラム」に『世界の文化遺産名器20丁 無料貸与で若手育成』が掲載されましたので、お時間がある時にでもご高覧いただければ幸いです。




★【笹川陽平の地球コラム】世界の文化遺産名器20丁 無料貸与で若手育成
2008/03/06
FujiSankei Business i.


 バブル経済が盛んな時期、1枚数十億、時に100億円を超える絵を日本人が買いあさった。日本が輸入した絵画は総額で1兆円を超えるとの報道もあった。なかには「死んだら(購入した名画を)棺に一緒に入れたい」と言って、顰蹙を買ったコレクターもいた。

 日本財団は当時も海洋から福祉まで幅広い活動を内外で展開し、私も文化活動支援の重要性を十分認識していたが、世界に通じるような普遍性とインパクトを持った活動に欠ける気がしていた。そんな時、ふと思いついたのが古楽器の収集と将来性のある音楽家への無料貸与のアイデアだった。

 17〜18世紀に活躍したイタリアの名工、ストラディバリはバイオリンを中心に1,000丁にも上る弦楽器を製作したといわれ、弦楽器演奏家であれば誰もが一度は手にしたいと願う名器。

絵画のように真贋論争はほとんどなく、名画に比べれば値段も格段に安い。市場にも出回るがピンからキリまであり、事業を進める上のポイントは収集責任者の人選だった。

 ちょうどそんな時、亡父・笹川良一の初代通訳を務めた塩見和子女史がイギリスの骨董(こっとう)オークション会社、サザビーズの日本支社長を退社したことを知った。彼女は格調の高いイギリス英語を使う。何よりもきちょうめんな性格にほれ込んで日本音楽財団の理事長に就任してもらった。

 幸運なことに、たまたまそのころ、世界に6セットしかないストラディバリのカルテット(バイオリン2丁、ビオラ、チェロ各1丁)の1組が米コーコラン美術館から売りに出された。いろいろ買い手はあったようだが、買い主が財団であり、世界の音楽家に無料貸与する方針、さらに塩見女史の交渉力もあって16億5,000万円で購入に成功した。

 ストラディバリのカルテットを持ったことで世界的なコレクターの評価も受け、情報も集まった。現在、日本音楽財団が所有する弦楽器はストラディバリ18丁、ストラディバリと並び称される名工ガルネリのバイオリンが2丁。

ひとつの団体としては最大の数で、「世界の文化遺産」と呼ばれるまでになった。当初、私にクラシック音楽の趣味があり、このような事業を始めたと誤解した人もいたようだが、事業開始を前ににわか勉強をしたにすぎない。「いったい何丁買えば納得するのか」といった声もあったが、優れたストラディバリが出るたびに慎重に購入した結果、20丁になった。

 貸与する音楽家は、指揮者ロリン・マゼール氏が委員長を務める国際貸与委員会が決める。これまでの貸与者は現在の保有者も含め内外62人。日本人の貸与者には世界的に有名な「東京クヮルテット」をはじめ、諏訪内晶子、庄司紗矢香、樫本大進、石坂団十郎ら世界の一線で活躍する名前が並ぶ。

昨年のサラサーテ国際バイオリンコンクールの優勝者、有希・マヌエラ・ヤンケにはストラディバリの最晩年の作品「ムンツ」を貸与された。

 20丁の購入価格は約95億円。現金に換えろといわれれば、1週間で2倍にする自信がある。もちろん手放す気はない。それだけの価値がある宝ということである。質量ともに世界の音楽家から羨望されるコレクションになり、日本の文化活動に対する評価も高めた。今や世界の宝である。

先に来日したイスラエルオルメルト首相と会談した際も、貸与者とイスラエル・フィルハーモニーが競演する大音楽祭の構想を話し合った。多くの人から高い評価を受けるにつけ“孤独の決断”は正しい決断だったと自負している。
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