CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
« 2008年02月 | Main | 2008年04月»
leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
Google
<< 2008年03月 >>
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          
プロフィール

笹川 陽平さんの画像
笹川 陽平
プロフィール
ブログ
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク集
http://blog.canpan.info/sasakawa/index1_0.rdf
http://blog.canpan.info/sasakawa/index2_0.xml
インド・ハンセン病財団 [2008年03月04日(Tue)]
08:30 WHO(世界保健機関) 蒲博士

09:30 WHO(SEARO)代表 サムリ博士

11:00〜14:00 ササカワ・インド・ハンセン病財団 理事会

16:00 インド発 成田経由 ワシントンへ
財界に掲載 [2008年03月04日(Tue)]
※ 『財界』(2月26日号)で私が取材を受けた内容が掲載されましたので、お時間がある時にでもご高覧いただければ幸いです。





「『世のため、人のため』の仕事は官僚、政治家だけでなく、企業や個人が行う時代です」

「企業だけでなく、一般市民がほんの少しの時間でも社会のために奉仕活動をすれば世の中はガラッと変わります」−日本財団の笹川陽平会長はこのように語る。
日本財団は企業のCSR活動を対象に一般市民ニ万人が評価し、表彰する活動をスタートさせた。笹川会長にその活動の狙いを聞いた。


財界(2月26日号)
日本財団会長
笹川 陽平 Sasakawa Yohei

国や行政の補完機能がNPOやNGO
企業の不祥事が相次いでいる中、CSR(企業の社会的責任)活動が注目を浴びています。そんな中で、日本財団ではCSR活動に取り組む企業を紹介する活動を始めましたね。この活動を行うに当たっての背景を聞かせてください。

笹川 日本は、公の仕事、つまり、「世のため、人のため」になる仕事は官僚や政治家が行い、個人が行う必要はないとしてきました。国民には一生懸命働いてもらい、税金を納めてもらう。そうすれば全部国家が代わってしてあげますと。そういう国民性悪説の国です。

 しかし、いざ結果を見てみると、どうも違うじゃないか。国だけではやっていけないと。地方自治体や第三セクターまで含めると、赤字が900兆円近くになっているのではないでしょうか。

GDP(国内総生産)が500兆円で債務がその倍以上あります。これでは瞬く間に財政破綻になりますね。

笹川 その通りです。そういう中で国家も地方も行政も、どんどん切り捨てをしていかなければならない。そして、切り捨てられるところは、弱いところからです。では、行政の手の届かない部分は、誰が担うのか?そう考えると、答えは、二つしかありません。

 一つは、我々のような公益活動をやっているNGOなどのボランティア活動を積極的に広げ、一般市民に幅広く参加してもらうことです。そしてもう一つがCSRです。

なるほど。企業が社会に還元する活動をすべきだと。

笹川 ええ。株式会社というのは、より安くて良いものを造って国民生活を豊かにし、雇用を促進して、働く人たちの生活向上、儲かったお金の半分を国家に税金として納めて残りを株主と経営者で配分する。

 しかし、それで終わりというところから、企業が社会に存在するのはどういうことか、と考えれば、企業自体も社会的責任として、なにがしか社会のために還元する新たな仕事をしていくべきではないかと。

 また、企業だけでなく、一般市民ももっと積極的に自分の時間や労力を社会のために、ほんのわずかな時間でもいいから奉仕活動に充てさえすれば、それだけで世の中は、ガラリと変わっていくわけです。

 そういう意味で企業のCSR活動を本格的に考えなければならないと思います。日本は世界で最もCSRへの取り組みが遅れているんです。インドなんかは遥かに進んでいます。

そういう状況にあって、どこから手をつければいいと考えますか。

笹川 はい。今後、企業がアクターとして社会の中の重要な位置を占めていきます。どんな会社の社長であっても、社会に対する責任としての自覚を持っているか持っていないかということが、これからのトップに求められる資質になってきました。

 そこで、我々は何とか彼らを刺激することができないかと考え、「CANPAN CSRプラス」というウェブサイトを立ち上げました。

優秀なCSR活動を行う企業を表彰
それはどういった取り組みですか?

笹川 まず東証一部上場企業約千七百社がどんなCSR活動をやっているかを羅列しました。CSR活動を実施しているかどうかを書き出したんです。

 というのも、学生からは同じ金融機関に勤めるならば「CSR活動の盛んなA社の方を第一志望にする」といった声が出る時代になってきたからです。

 若い人たちの企業イメージが、「CSR活動や環境問題についてきちんと対処しているか」「将来共稼ぎをしなければならないので、産休はきちんともらえるか」「子供の面倒を見る施設はあるのか」といったことを見るようになってきたんですね。

この考え方がさらに進化していけば、就職する学生だけでなく、消費者が企業の商品やサービスを選ぶときの判断基準にCSR活動を位置づけることにもなってきますね。

笹川 そうなんです。日本の消費者は世界一ですから、同じ洗剤を買うならばCSR活動をしっかり行っている会社の商品を買いましょうとなる。

 そうすると、私たちのサイトに訪問する人たちによって、企業が保守的で遅れがちなCSR活動を消費者や就職活動の方から攻めあげて、会社も変わらなければいけないな、という方向にもっていくことができます。

 財政の足りないところや公共サービスの行き届かない人たちに対して、行政に代わる新しい担い手として、NGOやNPO活動と企業の社会的責任でいくらかは埋めていけるのではないか。それが安心、安全な町づくりへの出発点になるのではないか。これが私たちの考えです。

国や行政の補完的な役割を企業に担わせるようにもっていくということですね。さらに日本財団ではCSR活動のランキングもしていますが。

笹川 これは私たちが選ぶのではなくて、一般の市民の方々に投票していただくんです。そこで、「CSRプラス大賞」という表彰を実施しました。

 約二万人の方々が投票をしてくれましてね。その結果、グランプリにはサッポロビールホールディングス(HD)が選ばれました。

面白いですね。サッポロッビールはビール業界で苦労しながら競争している会社ですから励みになりますね。

笹川 市民の持っている情報量は、企業トップの持っている常識とは相当の差異が出てきていますから無視できませんね。

そうした陰に隠れた不断の努力をきちんと一般の人たちが見ているということだろうし、企業も謙虚にならざるを得ないということになりますね。

笹川 サッポロビールは二酸化炭素の排出削減に尽力しています。原料の調達から輸送、販売までの全ての工程で、地球環境に与える負荷を測り、そのデータを基にして負荷の抑制を目指しているんですね。

 こういった活動が評価されたということです。五百人とか千人のアンケートなら信頼性に乏しいけれども、二万人というのは、日本の世論調査の中では断トツの数になります。

 企業がきちんと地域社会のためにお手伝いをしていけるかどうかが、その企業のイメージを格付けしていく時代になりました。もちろん、財政上の格付けはありますが、そうではなくて国民が格付けする時代になったということですね。

これが社会的連帯感を結びつける素になりますね。

笹川 おっしゃるとおりです。企業自体が何をすることがいいことかを考える時代になってきました。例えば、外資系の企業で年間30日、ボランティア活動の時間を与えて、社員にはどこかへ行ってボランティアをしてきなさい、ということを行うところも出てきたんです。

そういった企業がCSRに取り組む流れができてきましたね。しかも、北海道に拠点を置き、レストラン「びっくりドンキー」を運営するアレフが入選しています。地方の企業の掘り起こしにもつながります。

笹川 はい。「CANPAN」内の「CSRプラス」というコーナーでは、千七百社相当の企業を対象に、情報公開をしているか、していないかを調査して点数をつけます。

 最高点が48点で、ランキングを作り、そこから上位十五社を選びました。その中から一部上場企業がノミネートされたんです。また、全国で六ヵ所あるNPO支援センターという各地域のNPOの活動を応援しているセンターから地元に密着した、貢献している企業を推薦していただきました。

 その中にアレフさんが入っていました。店舗を拠点に一般家庭から廃油を回収してリサイクルしている点が評価されました。

 一部上場の十五社と地域の十八社の合計三十三社を比べてもらい、ニ万人の方に審査してもらい、投票していただきました。
個人の社会貢献活動にも焦点を当てるべきだ

こういう投票をしていてもらい、入選した企業は勇気づけられますね。昨年の時代を象徴する言葉が「偽」ですが、もっとこういった明るいニュースが欲しいものですね。

笹川 そのために私は「Bad news is Good news , Good is Bad news」の考え方を改める必要があると思うんです。悪いニュースほどメディアにとって良いニュースなんですね。

 「人のため、世のため」にやっている取り組みは、メディアから見ると良いニュースではないかという風潮があるような気がします。例えば、テレビは、朝の5時のニュースから人殺しの話しです。悪いニュースは良いニュースの典型なんですね。

 ですから我々のサイトでは、「Good news is Good news」という考え方を基にし、良いニュースをどんどん発信して、そういった活動を行っている人に焦点を当てて励みにしてもらいたいんです。

 ですから我々は個人で社会貢献活動をしている人も表彰しています。企業の力を借りずに活動する一種の社会変革家で、アントレプレナーですね。

 そういう人がうまく企業と結びついて企業側が支援する。例えば、外国ですと、プロのスポーツ選手はみんな養子を何十人も抱えていたり、難病の子供の支援活動をやっていたりします。

 日本でもホームラン一本打つと車椅子一台を寄付するというプロ野球選手がいましたね。

そういった個人レベルでの活動が増えていくことがひいては日本人社会をより良いものに変えていきますね。

笹川 そう思います。昔、日本人は、みんなこういった活動を当たり前のようにしていたんですね。そういう社会に戻していくために、素晴らしい地域活動をしている人のことをどんどんサイトにアップしていきたい。最近、日本財団はユーチューブのサイトにもそういった活動の映像を動画で提供し始めました。

 もっと潤いのあるニュースを生む土壌を作り、人々の励みになるメッセージを伝えていくべきだと思います。
| 次へ