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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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笹川 陽平
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インド・アメリカ出張 [2008年03月03日(Mon)]
インドからアメリカへ

08:30 自宅発 ニューデリーへ

21:00 ホテル着 関係者と夕食


 
インド・アメリカへ発つ [2008年03月03日(Mon)]
インド(ニューデリー)、アメリカ(ワシントン)へ出発

インド・ニューデリーでは、
・ササカワ・インドハンセン病財団理事会
・WHO南東アジア代表サムリ博士等との面談

5日(水)ニューデリーを発ち、アメリカ・シカゴ経由、ワシントンDCへ

ワシントンDCでは、
夕方から・「日米海洋協力のシンポジウム」で挨拶
・ウィルソンセンターで「ハンセン病と人権」について講演
・加藤駐米大使の夕食会出席

8日(土)は、
・ニューヨークで米日財団関係者とのミーティング

10日(月)に帰国予定
グローバル・アピール [2008年03月03日(Mon)]

ハンセン病回復者であるハンディちゃん(11歳)とマホメドくん(12歳)がグローバル・アピールを発表



「グローバル・アピール」

〜ハンセン病患者、回復者に対するスティグマと差別の撤廃を求めて〜



ハンセン病制圧への長い闘いは、主に病気を治す医学的な側面に重点が置かれてきた。そして我々の制圧活動により、1980年代より世界中で1600万人が病気から解放された。

しかし残念ながら、社会に長くあるハンセン病患者、回復者に対するスティグマ(汚名)や差別は簡単には払拭されず、彼らは社会の片隅で排除されたまま、困難な生活を余儀なくされているのが現状である。

特にインドにおいては、今なお乞食を生活の糧にしている人々が多く存在する。

数百、数千ある病気の中でも、スティグマや差別を伴う病気は珍しい。遺伝するとか強い伝染性があると信じている人が、世界には今なお多く存在する。

キューバの革命家・チェ・ゲバラは若い医師時代、南米のハンセン病療養所を訪問している。彼が主人公の映画『モーターサイクル・ダイヤリーズ』はご覧になった方も多いと思う。

私はハンセン病との闘いについて『モーターサイクル』(オートバイ)を例に話すことが多い。前輪は医学的な病気を治すこと。後輪はスティグマや差別の解消のために闘うことである。前後の車輪は同じ大きさにならなければいけないが、今まではほとんど前輪のみであった。

悲しいことに、世界の人々にハンセン病の正しい知識を理解してもらうためには、私の力はあまりにも弱い。

そこでグローバル・アピールを通じて、多くの人々の協力を得ることを考えた。第1回は2006年1月、インドにおいて、5人のノーベル平和賞受賞者を含む世界の指導者11名の賛同を得て発表した。

第2回は昨年、フィリピンのマニラでカミング・アウトした各国のハンセン病回復者と共に発表した。第3回の今年は、世界的な人権団体の協力を得て、伝統と権威あるロンドンの英国王立医学協会で行った。

以下はそのアピールの翻訳文である。


◆       ◆       ◆       ◆


グローバル・アピール 2008

ハンセン病に対するスティグマ(社会的烙印)と差別をなくすために


“病を得た多くの者にとって、病気よりも辛いのは
その病気にまつわる偏見である”


ハンセン病は世界最古の病気のひとつである。
それは、長い間不治の病であった。
数え切れないほど多くの人々が病気がもたらす障害に苦しんだ。

今日、ハンセン病は多剤併用療法によって簡単に治すことができる。
1980年代以降、世界中で1600万人の人々が治癒した。
早期に発見され、適切な治療を受ければ、なんの痕跡も残らない。
グローバル・アピール2008

容易にはなくならないのは、長い時代にわたって存在してきたスティグマ(社会的烙印)である。
社会に根深くある無知と恐れのために、ハンセン病患者は治癒した後でさえも差別され続ける。

差別は、ハンセン病患者や回復者、及びその家族に、計り知れない苦難をもたらす。
教育、雇用、結婚の機会は制限され、地域社会の一員として生活することも認められない。
人の人生を病気が決定づけるなどということは、決して許されない。

私たちは、ハンセン病についての事実を社会が正しく理解するよう求める。

私たちは、スティグマと差別をなくすために皆が行動を起こすことを求める。

私たちは、ハンセン病患者、回復者とともに、ここに宣言する。すべての人間が尊厳をもって生きる権利を有することを。


<※ グローバル・アピール2008でのスピーチをご覧下さい>

<※※ グローバル・アピール2008の映像は、こちら >
グローバル・アピール2008スピーチ [2008年03月03日(Mon)]
※ 1月28日、ロンドンにある王立医学協会でハンセン病に対する差別をなくすための「グローバル・アピール2008」を発表いたしました。その式典で私がスピーチをいたしましたので、その内容を掲載いたします。


グローバル・アピール2008発表式典

2008年1月28日
ロンドン 王立医学協会


皆様、本日のグローバル・アピール2008発表式典にご参加くださり、ありがとうございます。

このグローバル・アピールを呼びかけた者として、このアピールにご賛同くださったNGOとその代表の皆様に深い感謝の意を表したいと思います。また、この素晴らしい会場の使用をお許しくださった王立医学協会にも御礼申し上げます。

ハンセン病患者や回復者、及びその家族への差別をなくすための本アピールは、2006年から3回目を数えます。いずれも世界ハンセン病の日 - 今年は昨日がそうでした – あるいはその前後に、開催してまいりました。なぜ3回もアピールを続けて行うことが必要なのか、皆様は不思議に思われるかもしれません。

ハンセン病は世界で最も古い病気のひとつです。そして、その長きに渡る歴史は、根強い差別の歴史でもあります。的確に治療されなければ、ハンセン病は患者に障害をもたらすことがあり、また、その障害がスティグマ(社会的烙印)を生みます。

これは、歴史上繰り返されてきた事実です。これが負の部分とすると正の部分は、現在ハンセン病が完全に治る病気となったことです。1980年代に新薬が手に入るようになり、現在までに1600万人の人々が治癒しました。


しかし、ハンセン病に係るスティグマは社会に深く根を下ろしています。それは簡単に解消できるものではありません。だからこそ、問題の重要性を強調するために、何度でもアピールすることが必要なのです。

差別の解消は、医学的にも社会的にも重要なことです。まず、今でも年間25万人ものハンセン病の新患が生まれています。これらのケースの中には、回復不能な障害をともなうものが多くあります。社会的スティグマに阻まれ、医者のところに行かず、治療の遅れる患者が多いためです。こうした事態を許してはなりません。

第二に、ハンセン病患者は、治癒した後も差別されます。ときに、その外見によって。
例えハンセン病菌が薬で駆逐されていたとしても、何も知らない者にとり、障害は、感染症と同一視されやすいのです。

また、ときにはハンセン病患者はアウトカーストであり、神に罰せられた存在である、というようなコミュニティの偏見によっても差別されます。ハンセン病であるという汚名は家族にまで影響を及ぼし、彼らの教育、雇用、社会的・経済的向上の機会を奪っています。何も悪いことをしていない善良な人々が、社会に参加する公正な機会を与えられないのです。

私は、WHOハンセン病制圧特別大使としての4年間を含め、過去40年ほどハンセン病との闘いに関わってきました。その間に、医療的には目覚しい進歩がありました。WHOの定めるハンセン病制圧目標を達成していない国は、もはや4カ国を残すのみです。

これらの国々も、近々制圧を達成するでしょう。行く先々で、私は同じメッセージを発信しています。ハンセン病は治る病気です、薬は無料で手に入ります、差別は許されません。しかし、私はどの場所においても、ハンセン病回復者が通常の生活を営むことを許されていない社会の壁を感じています。時とともに、私は医療支援活動だけでは不十分であると気づきました。

病気の社会的問題に立ち向かうためには、社会のハンセン病に対する認識を変えなくてはなりません。一つの方法として、私は国連人権理事会に対する働きかけを行っています。理事会に、ハンセン病患者や回復者、その家族に対する差別解消のための原則やガイドラインを策定してもらうことを目指しています。最終的には、これが国連総会で決議され、加入国に適用されることを望んでおります。

もうひとつの方法は、新しく設立したササカワ・インド・ハンセン病財団の主導によって実施される予定です。この財団は、奨学金、技能研修、マイクロファイナンスを通したハンセン病回復者のエンパワーメントと、彼ら回復者が十分能力のある人材であるという社会側の認識形成を促す目的で作られました。

そしてこの、グローバル・アピールという取り組みです。ニューデリーで発表した最初のグローバル・アピールは、ジミー・カーター元米国大統領、ダライ・ラマ14世デスモンド・ツツ大司教、といった世界の指導者から賛同の署名をいただきました。

2回目のグローバル・アピールマニラで発表され、本日我々とともにおりますアメリカのホセ・ラミレス氏を含む13カ国のハンセン病回復者の指導者の方々から賛同の署名をいただきました。

さらに今年、グローバル・アピール2008の発表に際し、世界の主要な人権NGOにご参加いただけましたことを、誠に嬉しく思っております。この問題の重要性を即座に認識してくださった皆さんの力強い支持心から御礼申し上げます。このようなご協力により、我々は必ずや目的を達成できると私は信じております。

2008年は世界人権宣言から60周年の記念の年です。ハンセン病の患者・回復者たち、そしてすべての人類の尊厳のために、今年を大いなる飛躍の年としていかねばなりません。


<グローバル・アピール2008の映像は、こちら >


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