明日から海外出張です。 [2008年01月25日(Fri)]
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笹川 陽平
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批林批孔運動と福田首相の孔子廟訪問 [2008年01月25日(Fri)]
「批林批孔運動と福田首相の孔子廟訪問」 中国の長い歴史的時間でいえば、ついこの間の出来事である。35年前の中国では凄まじい「批林批孔運動」が展開された。いわずと知れた、批林は毛沢東の後継者であった林彪批判であり、批孔は現代の孔子、すなわち周恩来批判のことであった。
1973年8月の『人民日報』には、「孔子−頑迷な奴隷制擁護の思想家」が発表され、中国全土にある孔子関係の建物の多くは破壊されたという。
しかし、今や中国では孔子の再評価が進み、海外での中国語学学校が『孔子学院』の名前で猛烈な勢いで設置されている。
孔子廟を視察する福田総理
この度福田首相は、多忙なスケジュールの中でこの孔子廟を訪れた。
変われば変わるものである。
石井英夫氏は、産経新聞というより新聞界の名コラムニストである。
彼は1月12日のコラムで、昨年暮れ、福田首相が孔子の故郷・曲阜を訪問したことに触れ、かつて孔子の『論語』の解釈で「行く水の流れに人の世の無常をみて、中国の聖賢が嘆いた」と書かれた。この解釈は荻生徂徠以来の俗説で「孔子は行く水に人の命のはかなさをみたのではなく、川の流れに無限の水の力強いエネルギーを感じた」と訂正されている。
勿論、より合理的な解釈を採用されたわけで、『正誤』を訂正されたわけではない。
産経新聞の良さの一つに、どこかの新聞のように、誤りに御託を並べて強弁したり、無視することなく、すぐに訂正する良き伝統があることである。
亡父・笹川良一が作った『水六訓』がある。 これも恐らく『論語』を参考に、水を積極的に解釈して作成されたものと思う。
<水六訓> 一、あらゆる生物に生命力を与えるは水なり。 一、常に自己の進路を求めてやまざるは水なり。 一、如何なる障害を克服する勇猛心と、よく方円の器に従う和合成とを兼ね備えるは水なり。 一、動力となり光となり、生産と生活に無限の奉仕を行い、何等報いを求めざるは水なり。 一、大洋を充し、発しては蒸気となり、雲となり、雪と変じ、霰と化してもその性を失わざるは水なり。 水を心とすることが平和と健康と長寿の妙薬であります。
笹 川 良 一 ちなみに、孔子の正統派子孫は、台湾におられる第77代・孔徳成氏であり、日本訪問の折、お会いしたことがある。温厚な紳士で『天下衆合』との揮毫は今も私のオフィスに掲げられている。
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笹川 陽平
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