音羽御殿〜鳩山家〜 [2007年03月05日(Mon)]
「音羽御殿」 〜鳩山家〜 第52代内閣総理大臣鳩山一郎記念像 「ロシア21世紀委員会」より寄贈された鳩山一郎元総理大臣の銅像の除幕式が、かつては「音羽御殿」といわれた鳩山家(現在は鳩山会館)で行われた。
10年近く小石川・林町(現在の文京区千石)に住んでいたので、音羽の丘の美しい洋館がどのようなものか、大いに興味があった。
約50年振りの音羽の丘の鳩山家は、入口をはじめ、すべてビルに囲まれ、道路からはほとんど見えない状況に変わっていた。
洋館の完成は1924年。1995年には修復工事が行われ、鳩山記念室のある各種集会場として生まれ変わった。
その間、鳩山和夫(元衆議院議長)、鳩山一郎(元内閣総理大臣)、威一郎(元外務大臣)、由紀夫(民主党幹事長)、邦夫(元文部大臣)と、四代が生活した場でもある。
「友愛」の精神はこの地で育まれた(鳩山会館HPより)
式典は芝生の前庭で行われ、安倍首相とフラトコフ・ロシア首相、麻生外務大臣、中曽根、海部の両元首相も列席され、小ぢんまりではあったが、印象に残る除幕式であった。
最後尾の隅の日溜まりで参列した。
よく手入れされた小さな花壇にはスミレが咲き、剪定されたバラの中には「プリンセス・ミチコ」との小札があった。
神事でフラトコフ首相は、ニ礼ニ拍手一礼をされた。誰が教えたのか、立派な立ち居振る舞いであった。
つい最近のソ連崩壊まで、レーニンの宗教は「アエン」であるとの思想が生きていた国の指導者である。
音羽御殿も変わったが、時代はもっと大きく変わった。
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