教育基本法改正案 [2006年11月20日(月)]
「教育基本法改正案」
昭和22年に制定された教育基本法を半世紀ぶりに改正しようと、審議のあり方をめぐって国会が騒がしい。
改正案には教育の目標について「公共の精神」や「我が国と郷土を愛する」など5つの徳目が提示されている。
30年前、作家の今東光氏は教育のあり方について「日教組の跋扈は100年崇る」と喝破されたが、当時、世論の反応はほとんどなかった。1974年、田中角栄首相は、徳育について小学校の生活規範に「5つの大切」「10の反省」を提唱した。
「5つの大切」
@人間
A自然
B時間
Cモノ
D社会
「10の反省」
@友達と仲良くしただろうか
A弱い者いじめをしなかったろうか
Bお年寄りに親切だったろうか
C生き物や草花を大事にしただろうか
D約束は守っただろうか
E交通ルールを守っただろうか
F親や先生などひとの意見をよく聞いただろうか
G食べ物に好き嫌いを言わなかっただろうか
Hひとに迷惑をかけなかっただろうか
I正しいことを勇気を持って行動しただろうか
しかし人々の反応は薄く、冷笑すらあったことを記憶している。
ところでお隣り中国では、胡錦涛主席の主導のもと、新たな道徳規範とされる「八栄八恥(八つの誇りと八つの恥辱)」の宣伝活動が活発である。
愛国や法順守など八つの行為を「栄光」とし、その反対の反愛国的行為など八つの行為を「恥辱」とするなど、「栄光」と「恥辱」が一対となっている。
主席は、中国の社会主義における是非や善悪などの新たな道徳規範として、青少年を中心に学習していく必要があると強調し、中国教育省においても必須科目として小中学校の国語、歴史のカリキュラムに組み込むほか、高校や大学でも重点学習の対象とする方針だそうだ。
「八栄八恥」を参考までに記す。
祖国を熱愛するのは栄光 祖国に危害を加えるのは恥辱
人民に奉仕するのは栄光 人民に背くのは恥辱
科学を尊重するのは栄光 愚昧無知なのは恥辱
勤勉労働は栄光 安逸を貪るのは恥辱
団結互助は栄光 私利私欲に走るは恥辱
誠実に信用を守るは栄光 道義を忘れるは恥辱
法律を遵守するは栄光 法規を破るは恥辱
刻苦奮闘するは栄光 贅沢と淫乱を貪るは恥辱
8つの「栄光」は社会主義・中国のスローガンでもある。対する8つの「恥辱」は儒教の教えとも濃密に重なる。中国の社会主義は儒教精神の否定から始まったのではなかったか。それにしても小中学生相手に「贅沢と淫乱を貪る」とは、いささかオーバーでは。
日本の国会で「八栄八恥」のような具体的な項目を与野党で論争をしてくれれば、国会議員の資質も分かり、国民の関心も高まる。国会の活性化につながるのは間違いなしと思うのだが・・・。
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