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来日した理事を箱根へ [2006年10月20日(Fri)]

09:00〜16:00 スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団 理事一行 箱根観光

19:00 スカンジナビア・ニッポン ササカワ財団 夕食会

フォーラム2000 挨拶 [2006年10月20日(Fri)]

「フォーラム2000」オープニングスピーチ
(原文英語の抄訳)
笹川陽平

2006年10月8日チェコ プラハ




記念すべきフォーラム2000の第10回目の会議に皆様を歓迎できることは大きな喜びです。10年前の1997年にハヴェル大統領とエリ・ヴィーゼル博士と私の3者の呼びかけで、「アイデアと思考の交差点」といわれる中欧のこのプラハでこの会議は始まりました。

最初の会議のテーマは、「新千年紀の懸念と希望」でした。さまざまな問題や脅威の20世紀でありましたが、それらの問題は解決されないまま残っていました。

我々は、多くの問題に直面するにほとんど何も対峙せずにいたと指摘し、新たなる規範を創るという共通の認識のために立ち上がったのです。

この10年を振り返ると、このフォーラムはハベル大統領のリーダーシップにより、ハッサン王子をはじめとし、世界中を代表する知的リーダー、政治家、学者、思想家、小説家、宗教家をひきつけてきました。

フォーラムは我々に対話と学習のプラットフォームを提供してきました。

また、フォーラムはヒューマニティのさまざまな問題、近代化による陰陽からグローバリゼーションの功罪まで、挑戦的に、問題を取り上げてきました。

フォーラム2000が他の対話の枠組みと、際立って異なる点が一つあります。それは、目に見える現象を扱うのではなく、深くわれわれ自身の内面を探る点です。

諸問題に対する直接的な対症療法を見出すのではなく、諸問題の根源を探る点です。フォーラム2000では、集合的に英知をもって、われわれの共通のコミットメントを求めているのです。

世界は人類に対する数多くの問題を抱えています。簡単に解決策がみつかる問題ばかりではありません。その多くが、簡単に解決できない問題なのです。「継続と忍耐」は私が、30年間財団で仕事をして学んだ鍵です。

フォーラム2000では、知識の交換、対話の深化、われわれのコミットメントの確認を継続的に行ってきました。これらの努力の結果、「Common Spiritual and Moral Minimum」「Shared Concern Initiative」などの新しい視点やアイデアが生まれてきました。ここにこそ、本会議の意義を見出すことが出来ます。

第10回のフォーラム2000のテーマは、「共生」です。多様な文明と文化がいかに共生できるかが焦点です。これらの問題を議論し、われわれの将来の方向性を位置づけるための素晴らしい機会になることを祈っています。


※10月8〜9日、チェコのプラハで開催されたフォーラム2000でのオープニングスピーチ原稿(原文は英語)を掲載しております。
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