アベベの国 エチオピア [2006年02月24日(Fri)]
「アベベの国 エチオピア」 アディスアベバの街並み 私達がエチオピアに親近感を持ったのは、1964年の東京オリンピックであろう。甲州街道をひた走るアベベ・ビギラの姿は、多くの日本人の目に現在も焼き付いている。盲腸手術から8日後の力走であった。 エチオピアの英雄アベベは、1960年のローマオリンピックでエチオピアに初の金メダルをもたらした。このメダルはエチオピアにとって、大きな意義を持っていた。1936〜42年の7年間、屈辱の植民地支配を受けたイタリアからもぎ取った栄光だったからである。ちなみに裸足のアベベはローマのことで、東京オリンピックでは靴を履いていた。 戦前にもエチオピアが話題になったことがある。1931年、来日したエチオピア皇帝の親族リジ・アラヤ・アベバ公は、日本女性の淑やかさと美しさが忘れ難く、2年後、日本人花嫁を求められた。 条件は19〜21才、美人で英会話が出来ることだった。申込者は20人に達し黒田廣志子爵の二女黒田雅子嬢(当時23歳)が候補者と決定した。最終的に破談となるが、背後にエチオピアに利害のあるイタリアの干渉があったらしい。 詳しくは、藤田みどり著 アフリカ「発見」(岩波書店)に。 10:30 自宅発 パリ経由 エチオピアへ |