「中国の小話」その201―党と国どっちが先?― [2019年10月28日(Mon)]
「中国の小話」その201 ―党と国どっちが先?― 10月1日は中国の国慶節。今年は中華人民共和国成立70周年という「大慶」の年に当たり、天安門広場では盛大なパレードが行われ、最新鋭の兵器が多く披露されるなど、世界的に注目されました。 ところが、だれも予想しなかったパレードの一幕が話題を呼び、ネット空間が騒然となりました。 その一幕とは、この写真の通りです。パレードの先頭を儀長隊が国旗を掲げて行進しますが、その更に前を陸海空三軍の儀長兵が中国共産党の党旗を掲げて闊歩していました。 ユーザーたちは、『中華人民共和国国旗法』を引用してこの作法を批判しています。 キャプションの訳: 『中華人民共和国国旗法』の規定によれば、「整列して国旗とその他の旗幟を掲げて行進する場合、国旗はその他の旗幟の前を歩かなければならない!」 註:中国では、中国人民解放軍は中国共産党によって創設され、中国共産党中央軍事委員会の指揮に従う構造になっている。ユーザーたちは、軍隊に対する党の指揮権と『国旗法』の矛盾を指摘している。 |