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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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「この旅が私をどこに連れて行ってもかまわない」―ハンセン病なき世界に向けて 一人の人間の探求― [2019年07月08日(Mon)]
「この旅が私をどこに連れて行ってもかまわない」
―ハンセン病なき世界に向けて 一人の人間の探求―


5月30日、鶴岡公二駐英国大使のご好意で、日本大使館において、英国の要人も出席して表題の本の出版披露会が開かれた。

写真6.jpg
英語版のタイトルは
「No Matter Where the Journey Takes Me
One Man’s Quest for a Leprosy-Free World」です


以下はその時の即興の挨拶です。

お忙しい中、多くの人にお集まり頂きこのようなローンチイベントを開催して下さり、感謝申し上げます。私にとってこのようなお祝いの会は過去に例がなく、初めてのことです。大使そして大使館員のみなさまには余分な仕事をしていただき、誠に恐縮しており、厚く御礼申し上げます。

大使より「笹川会長はネバー・ギブアップの人だ」とご紹介いただきました。私もそのつもりで働いておりますが、例外もあります。それは家庭です。家庭においては既に妻にギブアップしております。(一同笑い)。

溢れる情熱、困難を乗り切る意志力、結果が出るまで活動する継続性の3つを信条として今日まで仕事をしてきました。私の秘書は既に40年以上務めてくれておりますが、大変しっかりとした記録をとってくれています。その記録によれば、40年のうち10年は海外を飛び回る活動をしているので、10年間は収容所に入っていたといえるかもしれません。

今年1月、80歳の誕生日は妻と二人で自宅での食事でした。「80歳まで世界を飛び廻って活動できる健康に感謝したい」と語りかけたところ、妻の返事は意外でした。曰く、「飛び回っているのは飛行機であり、あなたはお酒を飲んで寝ているだけではないですか」と。最愛の妻にも理解してもらえないので、世界の人々にハンセン病のことを知っていただくのはもっと難しいと感じた瞬間でした(一同笑い)。同時に、80歳の青年として更に世界を飛び回って頑張らなければと感じた瞬間でもありました。

40年間に及ぶ活動の中で、世界各国の大統領・首相にはのべ380人以上お会いしています。これはハンセン病の問題を解決するためには、国のトップの理解がなければ予算が付かず活動がおぼつかないという万国共通の課題があるからです。

大統領・首相などから意外な返事が飛び出す事もありました。ある国では「笹川さん、我が国にハンセン病はもうありません。私が子供の時分にビクトリア湖の島に捨ててしまったからです」と話す大統領がいました。大統領宮殿から1時間ほど車でいったところにハンセン病病院があるにもかかわらずです。

別の国の大統領は「笹川さんはハンセン病はうつらない、完治すると仰るが本当でしょうか。私はハンセン病の病院の前を車で通る時、窓を閉めスピードをあげるようにしています」と問いかけてきました。

また別のある国は、日本から行くのに片道40時間もかかるのに、会議はたった1時間で終わり、昼食に2.5時間もかけている国がありました。私は人口10,000人に1人未満の罹患率というWHOの制圧基準を達成するまで毎年訪れる旨を伝え、その後4年間通いつめ、最終的に大統領がハンセン病対策の委員長を務め解決に導いてもらったという経験もあります。

おわかりでしょうか。この病気と差別の問題は、何遍も通い、活動を継続しなければ解決することができないのです(一堂拍手)。

ハンセン病の話になると明日の朝までかかるので、ここらで一旦やめます。今回の本はハースト社から出版していただきました。嬉しかったのは、ネイチャーという世界的な科学雑誌に書評が取り上げられたことです。学者にとってもネイチャーに載ることは栄誉なことであり、学者でもない拙著の書評がネイチャーに載っただけで私は満足ですが、ハースト社の努力に報いるには売らないといけません。ひとりでも多くの人の目に触れることを願っています。

もう1冊、時を同じくして英文で出版した本があります。それは、ヘイマン博士からアドバイスをいただいたものですが、私はWHOハンセン病制圧大使も務めており、2ヶ月に1回、大使としてニュースレターの巻頭にメッセージを寄稿していました。この巻頭言をまとめた本です。皆様にはこの2冊をお持ち帰りいただき、本棚の片隅に置いていただけるならこれに勝る喜びはありません。

お忙しい中本日は私を励ますためにお集まり頂き、一人一人の皆様に心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。(一同拍手)

鶴岡大使公邸の庭で記念撮影.JPG
鶴岡大使公邸の庭で記念撮影



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コメント
安倍総理大臣のハンセン病家族訴訟の政府控訴断念の決断、
患者さんの勝利でもあり、
笹川会長の人権・人道活動の愛の光でもあります。
おめでとうございます。
Posted by: 上川宏紀  at 2019年07月09日(Tue) 11:46

本の表紙も題名も素晴らしいですね。特にサブタイトルに心打たれました。
Posted by: 久米信行  at 2019年07月08日(Mon) 15:19