「中国の小話」その194―政府高官の高学歴― [2019年08月02日(Fri)]
「中国の小話」その194 ―政府高官の高学歴― 日本は明治以来、政治家は博識で胆力のある方が多かった。しかし最近では、読者ご存知の通り、資質に問題のある方々でも当選し、大臣においては、当選回数が重要用件になる為、つまらぬ大臣も誕生する訳である。 中国でも当時の政治家の知的レベルは大変なものだった。 以下は1948年の民国政府高官たちの学歴です。 行政委員長(総理) 翁 文灝 ベルギール―ヴェン大学博士 外交部長 王 世傑 ロンドン大学博士、パリ大学博士 駐米大使 胡 適 コロンビア大学博士 教育部長 朱 家驊 ベルリン大学博士 司法部長 謝 冠生 パリ大学博士 司法部長(後任) 王 寵恵 イェール大学博士 交通部長 俞 大為 ハーバード大学博士 社会部長 谷 正綱 ベルリン大学博士 衛生部長 周 詒春 イェール大学博士 食糧部長 関 吉玉 ベルリン大学博士 考試(入試)院長 張 伯苓 シカゴ大学名誉博士 立法院長 孫 科 コロンビア大学修士 上海市長 呉 国驕@ プリンストン大学博士 最高法院院長 謝 嬴洲 パリ大学博士 中央銀行総裁 劉 攻芸 ロンドン経済学院博士 これが歴代中国政府高官の学歴の最高峰でした。 これを超えたものはありません。 あの頃は、博士になって初めて高官のポストを得ることが出来ましたが、今は高官になれば、博士学位がついてくる時代です。 |