「中国の小話」その170―たまに弱腰になってもいいじゃない?― [2018年08月03日(Fri)]
「中国の小話」その170 ―たまに弱腰になってもいいじゃない?― 米国政府が中国製品に対する制裁関税を発表すると、中国政府も報復関税で応酬する米中貿易戦が全面展開の様相を呈している。 これに対して、中国国内の世論も分かれている。断固とした報復措置を講ずる言論が高まる一方、貿易戦争になれば、結局両国民が最大の被害者になるのは自明だから、何としても回避すべきだとする妥協論の支持者も多い。 空威張りしても損するだけだから、たまには米国の前で弱腰になってもいいじゃないかという主張もある。主張者たちはこのような根拠を挙げている。 1. ハーバード大学は北京大学よりランクが上だろう? 2. MITは清華大学より実力があるだろう? 3. 空母レーガン号は、遼寧号(中国初の空母)より強いだろう? 4. 国連本部はニューヨークにあって、上海にあるんじゃないだろう? 5. 世界の為替決済のセンターはウォール街にあるだろう? 6. ハリウッドは横店(中国浙江省金華市横店鎮にある世界最大の映画スタジオ、チャイナウッドとも呼ばれる)より素晴らしいだろう? 7. 米国のコンドームは我が国産のものより大きいだろう? だったらそんな空威張りをするな! メンツばっかりこだわって、自分の首を絞めるのをやめようよ。 |