「ちょっといい話」その97―パラ・アリーナ完成― [2018年06月06日(Wed)]
「ちょっといい話」その97 ―パラ・アリーナ完成― 日本財団は、世界中で障害者の社会参加を支援している。そのためパラリンピック支援は我々の活動の範疇で、パラ・スポーツ団体への事務所無料提供はもとより、全国の子ども達にパラリンピックの意義やスポーツ種目の啓蒙活動を積極的に行っている。 今回、パラ・スポーツ競技団体のトレーニングセンターが大変不足しているとの話を聞き、東京の中心地・お台場「船の科学館」の空き地に急遽、仮設ではあるが、完全バリアフリーの練習用のアリーナを建設した。 昨年12月着工して6月1日オープン。セレモニーには森喜朗東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会会長、小池百合子東京都知事、鳥原光憲日本パラリンピック委員会会長も参加して花を添えてくださった。 お台場は修学旅行の隠れたメッカでもあり、パラ・スポーツの啓蒙活動には最適の場所である。パラ・スポーツ選手の練習を参観していだければ、子ども達は必ず興味を持ってくれるでしょう。「パラリンピックの成功なくしてオリンピックの成功なし」がロンドン以来の伝統になりつつあり、来るパラリンピックには会場を満席にしてもらいたいものである。 それにしてもこの施設は至れり尽くせりで、特にシャワールームは車椅子で座ると両側から湯水が噴き出す仕掛けで、トレーニングの機械、トイレの構造、体温調節ができない人への配慮など、完全なバリアフリーの施設は一見に値する。 又、日本財団ビルに香取慎吾さんが「i enjoy!」の題名で描いた絵を、レゴ認定プロビルダーの三井淳平氏が約15万ピースを使い、縦 2.6m×横 6.1mと同じサイズで再現したものも、是非ご覧頂きたいものである。 大会まであと2年程。選手が存分に練習されるのは勿論、見学の子ども達も、ハンディキャップを乗り越えて懸命に練習に励むパラリンピアンを目にし、強い心と勇気を身につける機会になれば本望である。 |