「チャリティー自販機」―社会課題解決に1本10円の寄付― [2018年06月20日(Wed)]
「チャリティー自販機」 ―社会課題解決に1本10円の寄付― 国内の飲料自動販売機の設置台数は2016年末で247万4600台(一般社団法人日本自動販売機工業会調べ)に上る。国民51人に1台の計算で、人口比でいくと日本は世界一の自販機大国だ。 日本財団では2008年からこの自動販売機を活用し、飲料を1本購入するごとに10円を寄付していただく「夢の貯金箱」をスタートした。自販機を設置されているオーナーの方々の協力で現在の稼働台数は全国で6756台、年間の寄付額も2億9千万円に上っている。 寄付額はこの10年間の累計で10億円を超え、難病児や障害者就労、被災地支援などに活用させていただいている。 今年4月からは名称も「日本財団チャリティー自動販売機」に変更、自販機を設置している約4700人のオーナーに協力してもらいアンケート調査を実施。 以下の5点を中心に活動を進めることになった。 ※子どもの貧困対策 ※難病の子どもとその家族の支援 ※児童養護施設出身者のための奨学金 ※災害復興支援 ※アスリートと進める社会課題解決 昨年は夢の貯金箱の飲料を延べ2900万人に購入していただいた計算になる。社会にはさまざまな課題があり、課題解決には一人でも多くの人に関心を持ってもらうことが何よりも必要となる。あらかじめ寄付の重点となる事業を明らかにすることで、寄付の趣旨を一層、理解していただけるのではないかと期待している。 自販機は日本で根付いた文化であり、誰もが利用したことのある身近な存在。私の夢は広く協力・支援を呼び掛け、何とか10万台まで増やしたと願っている。言葉は悪いが「塵(ちり)も積もれば山となる」で、実現すれば年間約30億円の寄付金をいただくことになり、日本財団がソーシャルイノベーションのハブとして活動するために、皆様の協力を得たいものである。 ■日本財団チャリティー自販機資料 ■設置のご相談は0120−892−139に。 |