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笹川陽平ブログ(日本財団会長)

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「インドネシアのハンセン病」−情熱・忍耐・継続− [2018年06月01日(Fri)]
「インドネシアのハンセン病」
−情熱・忍耐・継続−


ハンセン病の制圧は私の終生の仕事である。薬の無料配布と関係者の努力で2016年の世界の新規患者数は約21万5000人にまでに減少した。

しかしインド、ブラジル、インドネシアは今だ数字の高さが目立ち、全体の80%以上をこの3ヶ国で占めている。

特に患者数が最大のインドではモディ首相に計3回、対策の強化を直訴した。ハンセン病制圧に尽力された国父として今も尊敬を集めているカンジーは、来年生誕150年を迎える。その日のために現在は予算も増え、患者の発見にも積極的で活動も活発化しており、良い成果を出そうと関係者一同、懸命に努力している。

問題は地方分権が進んでいるブラジルやインドネシア。ブラジルは世界保健機関(WHO)の制圧基準(人口1万人当たり患者1人未満)の唯一の未達成国でありながら、明確なハンセン病対策や政策もない。背景に政情不安があり、私の活動も現地の情報不足で訪問計画さえ立てられない状態にあり、切歯扼腕(せっしやくわん―くやしさ・無念などの気持)している。

そんな中、最近はインドネシアでの活動に重点を置いている。インドネシアは1万3000を超える大小の島で構成され、地方分権が進んでいる。

治療薬は各地に配布されているものの、中央政府保健省の政策が現地まで浸透しない欠点があり、予算も十分といえない。その上、中央政府の予算が現地州知事や県知事の意向で本来のハンセン病対策に活用されていない面もある。私は1年に6回の訪問を計画して各州を廻って州知事や県知事の理解を得る努力をしているが、現状は満足できる状態には程遠い。

先般、中部スラウェシ州のある県で、地方から集まったハンセン病担当者の会合が行われた。担当者に檄を飛ばすのが狙いだったが、インドネシアの会議は代表者が出席し国歌斉唱、イスラムのお祈りがあってはじめて代表者の挨拶があり、会議が始まる手順となっている。

ところが代表者の県知事は1時間20分経っても現れず、その理由の説明もなく、出席者全員1時間以上も待ちぼうけであった。次の州知事との面談もあり、私は退席を余儀なくされたが、誇り高い彼らに文句も言えず耐えるより仕方なかった。

かつて、東京から40時間もかかるアフリカ・モザンビークで会議はたったの40分、昼食に2時間ということもあった。ハンセン病制圧活動は日頃、情熱・忍耐・継続が必要と考えているが、さすがに少し怒りをこめてクレームをつけ、以後3年間、毎年訪問することでようやく制圧に成功したケースもある。

今回も内心、我慢我慢と思いながらも、計画を立ててくれた職員が気の毒でならず、必ずやこの地域の患者数をゼロにしてやろうと制圧に向けた情熱を新たにした次第だ。
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コメント
溢れる情熱
どんな困難にも耐える忍耐力
問題解決まであきらめない継続性

これを知行合一できる人間がこの世にどれ程いるでしょう?
Posted by: 岸本  at 2018年06月06日(Wed) 08:16

 笹川陽平先生が粉骨砕身,精魂を込めて闘い続けて来られたハンセン病と人類の戦場は,油断をすれば地球上の各地で無政策や貧困の闇の中に広がり,弱者がその犠牲となっていきます。
 文明社会にいる我々は,人類が既にハンセン氏病に勝利したのだと思い込んでいますが,そうではないことが笹川先生のご苦労が物語っています。
 笹川先生のご努力に深甚の敬意を表したく存じます。
 20年程前に,ブラジルでジャガイモ栽培で成功された日系の方が,当時は開設していた私のWebサイトを見て,お声掛けくださり,渡日のついでにご相談に来られたことがありました。アルコール発酵の事業を始めたいとのことでしたので,アルコール発酵工場に詳しい方をご紹介してさし上げました。その方のお話しですと,現地には日本の県人会があり,多様な県出身の方々が県人会ごとに活動しておられるとのことでした。私は長い飛行機旅行は苦手ですので,現地にお伺いはできませんでしたが,日系二世・三世の方々が現地で啓発活動などを展開して下さったら宜しいですね。先生の願いが南米の地にも広がりますようにお祈りしております。 
Posted by: 加賀友子  at 2018年06月03日(Sun) 11:32

日本にも白血病やガン、エイズ、さらにはハンセン病等のワクチン投与をする必要がある。
現代の医療機関には本当に助けていただいて心からお礼を申し上げる。
最近の若い子らは脆弱ゆえすぐに病気にかかってしまうから。
お願い申し上げる。あの不真面目で不勉強な若い娘らには脳の薬のほうが特効薬かな。
Posted by: 高橋  at 2018年06月01日(Fri) 19:59

笹川会長のハンセン病にかける情熱・忍耐・継続を心から応援しています。
Posted by: 石野恵子  at 2018年06月01日(Fri) 08:12