• もっと見る
«12月1日(金) | Main | 「インド出張」»
leprosy.jp
resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
Google
<< 2024年04月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
プロフィール

笹川 陽平さんの画像
笹川 陽平
プロフィール
ブログ
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
リンク集
https://blog.canpan.info/sasakawa/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/sasakawa/index2_0.xml

「12年掛けて大学卒業」―52歳の大学清掃員― [2017年12月04日(Mon)]

「12年掛けて大学卒業」
―52歳の大学清掃員―


私の三男はペンシルベニア大学の建築学科を卒業してアメリカのライセンスを取得した。アメリカで建築家は芸術家である。対する日本では建築技師。単なる技術屋であることに倅は不満らしい。

アメリカの大学の授業料は高く、多くの人は経済的にストレートに卒業できず、休学しては働き、また大学に戻ってくるという。幸いにも倅は二つの奨学金と多大な(?)親父の援助でストレートに卒業できた。ストレートで卒業できた同級生は約3割ほどだったという。奨学金制度が充実しているアメリカの大学でも最近は、家庭が経済的に豊でないと大学進学が難しくなっているようだ。

以下は倅からのメールで知った苦学生の話。感動的な内容なので転載させていただく。

************

コロンビア大学で清掃員をしているガッツ・フィリーパイ(52歳)さんは12年かけて同大学を卒業した。旧ユーゴスラビア出身で、20年前に紛争を逃れてアメリカに移住してきた。当初は金も仕事もなく英語も話せなかった。いくつかの職業を経て、ようやくコロンビア大学の用務員として働くことになった。

コロンビア大学には職員向けの無料講座があり、ガッツさんはまず英語の講座を受け2001年に一般課程に入学。午前中は大学で講義を受け、午後は清掃の仕事、23時に仕事が終わると自習―。そんな生活を12年間続け2012年春、ようやく全単位を取得して卒業と学位を取得したという。

52歳の大学清掃員.png
52歳の大学清掃員


コロンビア大学は名門中の名門。「お金を得るための学問はしたくない。豊かさは私の心の中にあります。ポケットではなくてね」と話すガッツさん。今後も用務員を続けながら大学院で修士、博士号にチャレンジするという。

金、金、金・・。「全ては金次第」といわれるアメリカでの爽やかな苦労話、聞けば聞くほど心が和み、ひたすら感動を覚えています!!
コメントする
コメント