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日本財団会長 笹川陽平ブログ

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「老夫婦の生活」―老いては妻に従え― [2017年10月30日(Mon)]
「老夫婦の生活」
―老いては妻に従え―


先日、パーティーでの立ち話。
「笹川さん!! 私は長い企業戦士生活から開放され、退職後の生活を楽しみにしていたが、その夢ははかなく3〜4日で終わりましたよ」と嘆く。

「どうされたのですか?」

「妻は大会社の社長まで務めた私に、ゴミ出しを手伝えと言って強制するんです。本当に参りました。」

「夫のゴミ出しは当然の仕事でしょう。私はもう3年以上、毎週土曜日には朝5時に近所のゴミ箱を組み立て、新聞紙、ダンボール、缶、ビンを捨てに行きますよ。」

「ヘェー、笹川さんがやるんですか?」

「おかしいですか?」

「いやいや・・・驚きです。」

「私はまだ現役ですが、老いては妻に従えと達観しております。」

「禅でもなさっているんですか?」

「いいえ、家庭内の実権はとうの昔、妻に移行しています。長い妻の苦労を思う時、「ヤルタ会談」をすることもなく、自主的に返上しました。しかし、かわいそうに、妻の家庭内権力は、現在、10人の孫の支配下にあります。もう妻に対する無駄な抵抗は無意味ですよ。」

「そうは言っても、妻はもっと私を尊敬して大切にしてもいいんじゃないでしょうか。『加齢臭があるから側に寄らないで』とか、『お風呂は毎日入って下さい』とか、食事時には『よくこぼすわね。エプロンでもしたら?』とか、言いたい放題ですよ。」

「でも心の底では尊敬されていると思いますよ。しかし一般論として、退職後の夫の存在は、濡れ落ち葉とか粗大ゴミとかいわれているではありませんか。」

「話には聞いていたが、私がなるとはねぇ。」

「それをけしからんと思う貴男は、妻との口論が絶えないでしょう?」

「そうなんですよ!! 事あるごとに口論ですわ。40歳の息子と35歳になる娘も独身で、孫もいないんですよ。何か円満の秘訣はないものでしょうか?」

「ありますとも。老いては妻に従えですよ。」

「笹川さん!! 貴男はそうしているんですか?」

「いや、あくまでも一般論ですよ。結婚するまでは貴男なしでは生きていけないわ。心から愛していますと言ったあどけない純情な娘も、漫談家・綾小路きみまろの台詞ではありませんが、『あれから40年。女房は替わりました』ですよ。子育てに夢中の時期を終え、子どもたちが成人して家を出た後、残る亭主はオス化した妻の子どもになるんです。」

「どういうことですか?」

「何十年も働いた企業戦士は、子育ての大変な時期に、夕食もほとんど外食で家にいなかったのに、ある日突然一日中家にいるようになる。そのため、妻にとっては夫のやることなすこと全て目障りな存在。夕食後、少しでも妻の機嫌をとろうと話し込むと、つまらなそうに『その話4回目よ』と水をさす。妻は同じように何回同じ話しをしても『この話は初めてよ』と強弁する。ここで口論すると夫の敗北です。極端な場合、『貴男!! 私疲れたの。別れてくれない!!』となったら、男にとっては孤独死を意味しますよ。」

「恐いですね。」

ある知人の老夫婦は、夫を小間使いのごとくこき使い、家にゴロゴロしていると、目障りだし体に良くないと、「八百屋に行ってジャガイモとキャベツを買い、ついでに薬局で正露丸を買って来て。終わったら犬の散歩を頼むわ!! 今日は友達と夕食会なの。夕食は冷蔵庫にあるからチンして食べてね。」

この生活がほぼ毎日続くそうで、「妻は家内(かない)だと思っていたら家外になり、私が毎日家内(かない)になりました」と嘆いていました。

ここで川柳を一句。
「耐えてきた そういうお前に 耐えてきた」

後期高齢者、いや、末期高齢者の生きる道は、妻に耐えること以外なし。
オス化した獰猛(どうもう)な妻でも、先立たれるよりその存在に感謝すべきであろう。
―南無阿弥陀仏―


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悲しいことに、我が国ではこういうパターン、多いと思います。それもカップル文化がないからです。夫婦で招ばれ出かける機会が少なすぎるため、生涯別行動。定年後突然、家で世話しろと言われても無理なのでは想像します。西洋人のように箸(フォークでしょうけど)の上げ下ろし、アイラブユーとはいかなくても、妻が最愛の存在という意思表示を四六時中してくれば、老後はハッピーです。チンするだけのお料理でも用意してから外出されるお知り合いの夫人は素晴らしいですね。それもなく、完全ネグレクト状態も耳にしますよ(笑)。会長は、ゴミ出しや家事協力も惜しまず見本的夫ですね。にしうらみどり
Posted by: 西浦みどり  at 2017年10月31日(Tue) 13:47