「ちょっといい話」その85―五世代同居― [2017年09月22日(Fri)]
「ちょっといい話」その85 ―五世代同居― 団塊の世代は、戦後の貧しさから抜け出し、経済的に豊かになれば幸せなれると懸命に働いたが、結果的には核家族化が進み、老夫婦あるいは一人で生活する人が多くなってしまった。経済的豊かさも必要だが、心理的・精神的豊かさの必要性に気づいたのは、最近のことではないだろうか。 かつては三世代同居が普通の家族のありようで、祖父母の生活の知恵を受け継いだものだが、今はインターネットがその代役を果たしている。生きる知恵や生活の知恵は実在の祖父母の経験が大いに役立つと思うのだが、若夫婦は親よりインターネットの方が信頼できるらしい。 先般、ゴルフのプレーに同行してくれたキャディーさんが、「私の家は五世代同居です」と話され、ゴルフプレーよりそちらに興味が湧いて、話に夢中になってしまった。 「私の家族の女はみんな早婚で、私は18歳で結婚しました。現在38歳でオバアチャンです。娘は18歳で結婚して現在20歳。2歳の子どもがいます。母は19歳で結婚し、現在57歳です。祖母は77歳ですが元気です。毎日賑やかで楽しいですよ!」 「うらやましいね。私は息子4人で4人とも独立し、男5人と女5人、合計10人の孫がいるよ。でも現在は妻と二人暮らしだ。毎週どこかの家族がご機嫌伺いに尋ねてくれるので嬉しいが、30分も相手をすると疲れくるので早々に書斎に逃げ込むことにしているんだ。」 話が楽しくてプレーどころではなくなってしまった。 「貧しいながらも楽しい我が家」といわれた戦前の標語ではないが、38歳のオバアチャンは、楽しい家族団らんの夕食のメニューを考えながら、今日もキャディーとして元気に働いているのだろうか。 幸せの度合いは物質と精神的豊かさのバランスが肝要なのだろう。 以下、直系尊属(先祖)と直系卑属(子孫)について記してみた。 親(父母) 子(息子・娘) 祖父母 孫 曽祖父母 曽孫(そうそん・ひまご) 高祖父母 玄孫(げんそん・やしゃご) 来孫(らいそん) 昆孫(こんそん) 仍孫(じょうそん) まだ存命中に仍孫が誕生した人はいない。 |