「中国の小話」その114―バレンタインデー― [2017年02月15日(Wed)]
「中国の小話」その114 ―バレンタインデー― 近年、中国でも急速にバレンタインデーが定着してきた。 日本では本命とか義理チョコとの言葉がありますが、さすが中国は即物的ですね。 バレンタインデーの映画館 バレンタインデーの映画館は、熱々のカップルで一杯だった。 突然、映画館のスタッフがステージに上がって 「お客さんの中に他人の妻を連れてきた人はいませんか? 相手の主人は命がけでやり合う構えで入口で待ってますよ」 と叫んだ。 館内がシーンとしたところで、スタッフはさらに 「悲劇を見たくないので、これから映写を中断し、館内の照明も切って裏玄関を開けますので、早く逃げてください」 と呼びかけた。 照明が消されると、館内は一気に騒がしくなり、僅か数分後にスタッフが再度照明を付けてみたら、観客席は既に空っぽ。赤いバラの花だけが地面一面に捨てられていました。 バレンタインデーの食事 バレンタインデーの日、男性は電話で意中の女性を執拗に誘っている。 男性:今日電話したのは他でもなく、ただ君にご馳走したいと思っただけだ。 女性:本当?じゃ、どこで。どのランクのご馳走をしてくれるのかな? 男性:会ってくれさえすれば、君の行きたいレストランはどこでもいいよ。 女性:多分あたしの行きたいところに連れてもらうのは無理だわ。 男性:俺の実力を信用してくれよ。どこでも連れていくよ。 女性:じゃ、あなたの家に行って、奥様の手料理をご馳走になるわ。 男性:???? しばらくして、電話は切れた。 |