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中国社会科学院 [2006年09月08日(Fri)]

「中国社会科学院」



『国境を越える歴史認識』日中対話の試み−(東京大学出版会発行)


中国社会科学院はかつて中国アカデミーの付属機関であったが、現在は独立した組織として、研究員3,000名、定年した研究員4,000名、合計7,000名を中心に学術研究はもとより、政府に対し、政策提言を行っている。

いくつかの出版社も保有する。いわば巨大なシンクタンク組織である。35の研究所があり、その中でアメリカと日本だけが単独の研究所となっている。

日本重視で設立された日本研究所の活動は率直に言って低調である。カウンターパートになりうる日本側も積極性がないのが現状である。

笹川日中友好基金では5年間にわたる若手研究者による「国境を越える歴史認識」についての研究成果を東京大学出版会の社会科学院傘下の社会科学文献出版社で同時出版した。

台湾問題の記述、南京虐殺30万人説の否定など真面目な研究に静かなる注目が集まっている。日本では3版、中国でも予想以上の販売数で秋には更に販売努力したいと語っていた。

この出版の責任者の1人である国際合作局の李薇博士は烈女である。かの郭沫若を知り、大来多三郎氏にも薫陶を受けたという。「かつての日中関係には巨人がいた。今の日中間に相互信頼出来る人間関係は存在しない」と気品のある日本語で嘆く。

今日の中国の発展には日本の多大な協力があったことは事実である。かつて日本の経済発展に興味をもったケ小平は改革解放経済のヒントの一部は大平正芳から得たという。このような事実を日本語で出版しようと国際交流基金や学士院と交渉したが成功しなかった。

国際交流基金は200〜300万円のプログラム1本、学士院においてもプログラムは1本しかないという。

日本人の中には中国は何をしても感謝しない。全ては当然のことと思われている。いわば援助疲れが蔓延している現状である。

私は中国社会科学院に「中国経済の発展に果たした日本の役割」についての研究と日中両国での同時出版を申し入れようと考えている。
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