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「ミャンマーNLD経済委員会来日レセプション」―挨拶― [2016年03月18日(Fri)]

「ミャンマーNLD経済委員会来日レセプション」
―挨拶―


ミャンマーに関心のある多くの企業や投資家が参加してくれました。
以下、その時の挨拶です。

******************


2016年1月28日
於:帝国ホテル


ミャンマーNLD経済委員会歓迎レセプションで挨拶.jpg
ミャンマーの民族衣装をまとい挨拶


皆様こんばんは。
ご多用の中、沢山の方にお集まり頂きました事にまず御礼を申し上げます。

ご承知のように選挙でNLDが大勝しました。そして各国からの多くのお招きの要請がある中で、日本にだけ行って良いというアウンサンスーチー女史の特命を受けてMyo Myint団長始め経済委員会の皆様が日本を訪問してくださったという事は、大変嬉しいことであると同時に大きな責任を負っているという事になる訳でございます。

かつてアウンサンスーチー議長にお会いした折、日本の(ミャンマーへの)経済進出が大変遅いとお叱りを受けたことを今も鮮明に覚えています。私は「日本という国は出足は遅いけれども、マラソンに例えれば、必ず最後は勝つ大変強い国です」と申し上げましたところ、「マラソンが強いのは最近ではエチオピアです」と反論を受けました。

2011年に、ここにお座りの日本ミャンマー協会の渡邉秀央先生とティラワの経済開発の現場を見に行った時、現場はまだ野原でございました。これを本当にテインセイン大統領がおっしゃる「2015年までに形に出来る」のかという事については、麻生副総理とも「それは無理だろう」と語り合ったものです。

しかしながら、紆余曲折はございましたが、ティラワ開発は丸紅・住商・三菱商事の3社が管理会社になりまして、ミャンマーと組んで猛烈な勢いで努力をしていただいた結果、第一次計画はものの見事に成功されて、ほぼ一杯という状況でございます。直接雇用だけでも3万人という事でございますから、下請け・孫請けまで入れれば相当な雇用が確保できる、こういう状況になっており、日本は短距離も速くなったのだなと、私は改めて経済界の皆様のご努力に感謝申し上げたいと思っております。

新しいNLDのこれからの経済政策も、テインセイン大統領の引かれた民主化、そして経済発展の路線の上に乗って、さらに新しい政策もそこに加えていく事になる訳でございまして、そんなに大幅な政権交代による経済政策の変更という事はないと私は理解しております。

皆様、もう報道でご承知のように、スーチー議長は大統領とも国軍司令官ともお会いになり、円満な政権移行が順調に進んでいる訳でございまして、選挙前の報道、或いは選挙後の報道におきまして、多少の混乱が出るのではないかという世界のメディアの期待を見事に裏切りまして、素晴らしい政権移譲が進んでいるという事を皆様に報告したいと思います。

昨年、テインセイン大統領が日本にお見えになりました。日本ミャンマー協会との共催で大統領をお迎えした時、企業家の皆様の中には、まだ投資をすべきかどうか、多少迷っていらっしゃる方もいらしたものですから、「どうぞ遠慮なく参加してください。チャレンジしてください。そしてもし損失が出た時は私が全部責任を持ってお支払いします」という事を大統領の前で宣言いたしました。

その後渡邉先生や仙石先生のお力添えで、日本の企業が順調に進出して頂いている事は大変有難いことだと思っておりますが、今日お集まりの皆様の中で、まだミャンマーへの投資が心配だ。赤字が出たらどうしようという方がいらしたら手を挙げてください。私が支払いますから。今挙げないと払いませんよ。正直に。いないですか。Myo Myintさん、皆投資するらしいですよ。Myo Myintさん舞台に上がってください。もう一度聞きますから。これから皆様方に積極的に投資をしてもらいたいと思いますが、投資をしたくない人がいたら手を挙げてください。ゼロでしょう? 帰ったらスーチー議長に、日本に行って企業家や投資家が大勢集まった笹川さんのパーティーで、皆が投資をしますと約束しましたからとお伝えください。

という事で、もう皆様方弾みがついていらっしゃるので、今日は大いにお酒を飲んでください。ミャンマーは20世紀・21世紀にかけての最後のフロンティアですし、日本との関係も素晴らしい。アウンサン将軍が統一ミャンマーを作りたいという夢を持ちながら、実現半ばで32歳という若さでお亡くなりになった訳ですが、そのお嬢さまがアウンサン将軍の意思を継いで、ミャンマーの統一国家を作り、民主化を実現したい。パンロン会議の意思を継いで更に民主化を前進しようという事でございますので、どうか一つ、皆様方のお力添えを頂いて、日本とミャンマーの関係が更に濃密な関係になる事を私達は願っております。

今日は多くの人と名刺交換をして、今後の関係強化に役立てて下さい。
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