「社会貢献支援財団」―安倍昭恵会長― [2016年02月03日(Wed)]
「社会貢献支援財団」 ―安倍昭恵会長― 「社会貢献支援財団」は、1971年「日本顕彰会」として設立され、2001年に「社会貢献支援財団」に改称。目的は、広く社会の各分野において、社会と人々の安寧と幸福のために尽くされ、素晴らしい活動をされながらも報われる機会の少なかった方々を顕彰する財団です。 今日までの45年間で11,800人以上の方々が表彰されています。 2014年6月、公私共にご多忙の安倍昭恵令夫人に無理を承知で会長へのご就任をお願いしたところ、社会的意義をご理解くださり、快諾されると共に活気ある財団活動をされておられます。 昭恵令夫人は昔から社会活動にご熱心で、障がい者問題をはじめ、社会的弱者の救済活動を幅広く続けおられ、海外では、特にミャンマーの僧院における子供教育に造詣が深く、自らも多くの小学校を建設されています。 以下は昨年行われた表彰式での私の挨拶です。 ************ 2015年11月30日 於:帝国ホテル 本日は瑶子女王殿下のご臨席を仰ぎ、そして安倍昭恵会長の下で、厳粛にも盛大な式典がここに無事終了いたしました。今回表彰された皆様方に心からお祝いを申し上げます。 私は今、表彰を受けられる皆様方の表情を拝見して共通することに気付きました。安倍会長から表彰状を受け取られる時の優しい眼差しは、皆さん共通のものですが、その中に大変強い意志のある眼力を見ることができました。この強い意志こそ皆様方のすばらしい活動を支えてきたものだろうと思いました。 私の務めております日本財団は、広く世界を対象にさまざまな弱者のための救済活動を展開している組織です。我国には約5万といわれるNPO法人があります。しかし、現実に活動を継続されているところは、あまり数字を言うといけませんが、極々わずかなのです。なぜかと申せば、何か社会のために役立ちたいという気持ちが強い方ほど、5年6年7年でお疲れになってやめてしまわれるのです。わたくしは日本の多くのNPO法人などをご支援させていただいた経験から申し上げており、このような感想を持っています。 ご自身の活動について「見返りを求めない」。これは今日表彰を受けられた皆様共通の考えですね。たった一度の自分の人生をいかに充実したものにして生きて行くか、生きるってどういうことなのだろうか。自分の納得した人生を歩みたいということが肝心で、その結果として、社会のために役立っているということだと思います。社会のために役立ちたいという気持ちが先にたつと体のどこかに力が入り、途中で疲れてしまうのです。ですから、私たち自身のたった一回の人生をどのように生きようかということならば、これは30年でも50年でも続くわけで、それが結果として人様の役に立ち、又、喜びを分かち合えることができることだろうと思います。 安倍会長は単に名前だけの会長ではありません。自ら率先して現地視察のために海外にも行って下さっております。ご主人様は皆様ご承知の方でございまして、一億総活性化の活躍の時代をつくろうということで、高い立場から日本の政治家あるいは行政を活用し、日本が活気あふれる世界のモデルになるような平和で力強い、そして国民一人一人が愛情あふれる、そういう充実した日本国をつくろうとした努力をなさっていらっしゃいますが、安倍昭恵夫人は、その反対の草の根レベルから世の中の諸問題を解決しようと、皆様方のような方々のご協力を得て、グラスルーツからの活動を展開されておられます。 皆様のような強い意志を持った人たちが何百倍何千倍も増加すれば、日本の国はかつてのように人に対する思いやりがあり、愛情があり、助け合っていく。そういう日本人本来が持っていた社会になるのではないでしょうか。最近は物質文明が発達し過ぎて物があればいい、お金があれば幸せになれるというふうな錯覚した時代になってしまいましたが・・・もう一度日本人本来が持っている日本人の心を取り戻したものです。 この日本が「経済で栄えて精神で滅ぶ」とは、私の父、笹川良一の言葉でございます。人間生きて行くためには、勿論、お金も必要でしょう。しかしそれ以上に日本人一人ひとりの心です。心が豊であるということは、そこに生きる力が出てくるのです。ここにお集まりの皆さんはそれをお持ちでございますので、知らない人たちにお分けいただいて、まわりの人を一人でも二人でもそういう気持ちにしていただいて、本来の日本人の優しい、しかし強靭な精神力を持った日本人が増えて行くことが、結果的には日本が豊になり、力強くなり、世界の平和に貢献できる、そういう日本国になるのです。 皆様方の益々のご健康でご活躍をお祈りしますと同時に、この日本国が元気のある、そして精神的にも豊かな助け合いの出来る、そういう国にしようではありませんか。 やりましょう! |