「ちょっといい話」その58―日本財団パラリンピックサポートセンター― [2015年11月18日(Wed)]
「ちょっといい話」その58 ―日本財団パラリンピックサポートセンター― 既にテレビ・新聞で大きく報道されたので読者はご存知かと思うが、11月10日、赤坂の日本財団ビル4階全フロア(1300平方メートル)をパラリンピック競技団体に無料貸与し、その開所式が行われた。 25の競技団体が活動する共同オフィスである。日本パラ・パワーリフティングの吉田進理事長には「今まで事務処理は自分と妻が自宅で行っていた。これからはこのようなすばらしい事務所で夫婦で仕事ができる。夢のようだ」と語ってくれた。 団体の中には事務所のないところも多く、共同オフィスの設置によって団体間の情報交換は勿論のこと、経理、翻訳、通訳のサポートスタッフも常駐するようになってバックアップ体制が完備。各団体は選手強化に専念できるようになった。 開所式に参加されたオリンピック組織委員会の森喜朗元首相は、「こんなオープンで明るい事務所はうらやましい。組織委員会の事務所は扉ばかりで、誰が何をしているのかわからない、できるものならこのオフィスのように改善したい」と、お世辞かもしれないが、お褒めいただいた。 サプライズではSMAPの中居正広、稲垣五郎、香取慎吾、草g剛、木村拓哉の諸氏が勢揃いで出席、式典を盛り上げてくれた。香取慎吾氏は「i enjoy」をテーマに、事務所のエントランスの壁面(高さ2.6メートル横6.1メートル)に聖火や金メダル、太陽、富士山、桜など、10日間30時間をかけて描いてくれた。明け方の3時まで没頭されたこともあったという。 多くの取材陣が集まり、森喜朗会長と舛添要一東京都知事のお二人は「今日の主役はSMAPですね。我々は刺身のツマだ」とおっしゃり、私と三人で苦笑いしたが、どうしてどうして、お二人の写真もしっかり各紙に掲載されていた。 遠藤利明・東京オリンピック・パラリンピック担当大臣、鈴木大地・スポーツ庁長官、車イステニスの世界の王者・国枝慎吾氏やパラリンピアンの多くも出席して下さり、開所式は大いに盛り上がった。 尚、11月29日午後2時より、駒沢オリンピック公園陸上競技場において、障害者によるパラ駅伝を開催する。SMAPの協力参加、宝塚歌劇団のスターたちも応援に駆け付けてくれる。 これを機会に、パラリンピック・ムーブメントを全国的に展開する予定である。 |