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モンゴル版「富山の置き薬」その2 [2006年03月17日(Fri)]

モンゴル版「富山の置き薬」その2


来日しているモンゴル研修医師団の日本での活動模様が3月15日読売新聞に掲載されたので紹介する。


日本財団を訪れた医師団



             
◇     ◇     ◇     ◇    ◇
    

伝統の置き薬、遊牧民に普及を モンゴルの医師ら研修のため来県=富山

2006/03/15, 東京読売新聞


◆工場見学や売薬さんに同行
富山伝統の「配置薬(置き薬)」のノウハウを学び、母国の遊牧民の間で普及を図ろうと、モンゴルの医師研修団(団長=エンフバット保健省副大臣)が14日、来県した。今月18日まで県内に滞在し、“売薬さん”の仕事に同行するなどして研修を受ける。県内での支援の輪も広がっており、配置薬を通じての富山とモンゴルの交流が進みそうだ。

 モンゴルで配置薬に関心が集まったのは、2001年のエンフバヤル首相(当時)の来日が発端だった。医療面での相互交流促進で、日本財団の笹川陽平理事長(当時)が「置き薬のシステムを使えないか」と発案したという。

 同財団が調査したところ、モンゴルの草原で暮らす遊牧民は、医薬品の値段が高いために買い置きする習慣がなく、風邪や軽傷などでも数十キロも離れた市街地の医療施設に通っていた。

 このため、遊牧民が医薬品を常時手元に置いて使うことができれば、長時間の移動の手間も省けるうえ、緊急の場合の初期治療でも効果が高いとして、同財団はモンゴルで配置薬の普及を図ることにした。

 その後、同財団は、現地の民間活動団体(NGO)「ワンセンブルウ・モンゴリア」を通じ、04年1月にモンゴルの遊牧民を対象に3県2000世帯で、初めて配置薬を試験的に導入した。

 巡回医療の際に、モンゴルで作られた、胃腸薬や解熱剤など12種類の伝統的な医薬品(1000円相当)を入れた箱を配布し、毎年春と秋の2回、使った分だけを精算するという、「先用後利」方式を採用した。

 配置薬の使用率は96・3%に達し、代金回収率も77・4%だった。「往診の医者を呼び出す回数が減った」などと遊牧民の間でも好評で、05年は5県1万世帯に対象を増やした。
 来県中のモンゴルの医師研修団は、富山市の製薬会社・広貫堂の製造工場などを見学し、“売薬さん”の顧客訪問に同行して実際の仕事ぶりなども研修する。

 また、県モンゴル友好親善協会も、受け入れ先として協力しており、富山大薬学部なども訪れる予定だ。

 関係者は「歴史と伝統を誇る『薬の富山』を世界にアピールする機会にしたい」と力を入れている。
(読売新聞より転載)
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