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モンゴル版「富山の置き薬」 [2006年03月16日(Thu)]



医療制度の完備している日本では想像も出来ないことであるが、世界には貧困の指標の一つである1日1ドル以下で生活している人々が20億人ともいわれている。これらの多くの人々は、病気を患ったら占いや呪術に頼っているのが現状である。一度も近代的医療は勿論のこと、医薬品の恩恵を受ける機会もなく旅立っていく。

発熱、下痢、風邪等の基礎的医薬品ぐらい安価に提供する方法はないかと模索してきた。

第1点は西洋医薬品よりはるかに安い伝統医薬品の活用である。
第2点は遠隔地や山岳地帯等、交通の便の悪い人々にどのようにアクセスするかを考え、年に1度、現地を訪れ、使用分の代金徴収と不足分の薬を補充する、いわゆる「富山の置き薬」方式に考えは行きついた。



この実験を砂漠と草原の国・モンゴルで開始した。写真の箱に入れられた薬は12種、他に絆創膏、体温計など全てで600円である。

初年度は2000世帯に配布した。詳しい説明は省略するとして、結果は大成功で、来年度はモンゴルで10カ国が参加する国際会議でその成果を発表することになった。この話を富山県にしたところ大いに協力したいとの申し入れがあり、今回、モンゴルから保健副大臣を団長に9人の専門家を招聘し、富山県との交流の仲介を行った。

富山の置き薬」方式が国際的に認められる日も近い。

私は、西洋医薬品の約10分の1で購入できる伝統医薬品による「富山の置き薬」方式が、貧困に悩む人々の救済にきっと役立つと確信し、更なる智恵を絞りたいと考えている。
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