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「日本紹介図書100冊 翻訳シリーズ中国版」その2 [2010年10月22日(Fri)]

今なお中国人の日本人観は「菊と刀」に寄る


「日本紹介図書100冊 翻訳シリーズ中国版」その2


近代日本を知る100冊の中国語での出版プロジェクトは、中国大手出版社7社の協力でスタートした。5年間で100冊の予定であるが、先方の熱意は高く、多分、3年くらいで終了し、更に発展する可能性がある。

私は常々、かつて同文同種といわれた日・中だが、サミュエル・ハンチントンの「文明の衝突」を読むまでもなく、政治体制はもとより、異なる文明であると主張してきた。そして、思想・信条は異なるにしても、大国・中国を単に好き嫌いで判断するのではなく、両国民がお互いをよく知る努力を続けることの重要性も指摘してきた。

100回近い訪中経験のある私ですら、現代中国人の日本人観は1946年に出版されたルース・ベネディクトの「菊と刀」によるものと聞かされ、不明を恥じたところである。

尖閣問題をはじめ、次から次へと政治問題化する事件が惹起する。だからと言って、感情的になって嫌中国を増幅させるだけでは問題解決にはならない。司司(つかさ つかさ)が日本国の国益保護のため毅然たる態度を示すことは当然であるが、一方、地政学的にも、昨今は経済的にも補完関係にある日・中両国民は、相手国をよく知る努力と両国の違いを理解するための努力を怠ってはならない。

当然のことではあるが、日本人が知ってもらいたい現代日本と、中国人が知りたい現代日本とは大きな違いがある。両国の代表的学者が選んだ100冊の図書にも顕著に表れており、これだけでも大いに勉強になるところである。

南京大学での記者会見で、南京大学出版社・左社長は「笹川奨学金は南京大学の修士・博士課程の学生1030名に提供され150件の研究のプロジェクトを支援した」と説明された上、「中国では若者を中心に今の日本について知りたい人がいっぱいいるにもかかわらず、現代日本にかかわる情報が不足している。中・日間のわだかまりの一つがここ南京で出来ており、我々にはそれを解す責任がある」と述べられた。

中国側のこの100冊翻訳シリーズにかけられた期待は大きい。



(次回10月25日は、「中国の災害と日本の協力」です)
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コメント
笹川陽平さん、

脱帽です。国と国がぎくしゃくするときにこそ、人と人とのつながりが大切なのですね。
感謝をこめて。                  
                       原 不二子

Posted by: 原 不二子  at 2010年10月22日(Fri) 22:28

100冊翻訳の事業は本当に素晴らしい。
私自身中国とのかかわりは非常に広く長いですが一部の教養の高い人たちを除いて日本に関する認識は小学校時代の教育によるものや年配者からの伝聞による不確かなものがおおいですね。反面日本側も中国についてきちんと正しい認識を持っている人は極めて少ないです。
笹川さん率いる日本財団の事業に心からの賛辞を送ります。

さかみず
Posted by: 坂水昶之  at 2010年10月22日(Fri) 08:36