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「ネパール王制廃止とギャネンドラ前国王」 [2009年05月29日(Fri)]

筆者とギャネンドラ前国王(2009年4月)


「ネパール王制廃止とギャネンドラ前国王」


2008年5月28日、ネパール制憲会議は共和制を採択し、王制廃止が正式に確定した。

ギャネンドラ国王は地位を追われ、一般国民となり、6月11日夜、ナラヤンヒティ王宮を退去した。

通常前国王が来客と接見される時、政府から貸与されているカトマンズ盆地の森林内にあるナガルジュン離宮を使われるが、今回は私邸での接見となった。

私のネパール訪問は11月〜3月の間が多いが、珍しく4月末のカトマンズ訪問。何度訪れても町は埃っぽく、交通渋滞の中、バイクや自転車に乗る人々はマスク姿が多い。

大木のジャカランダの紫の花が満開で、ジャカランダの木の多さに改めて気づかされ、樹木の少ないカトマンズでは若干、心和む風景であった。

ギャネンドラ前国王には兵士50人と警察官15人が警備にあたっているそうだが、私邸への訪問はいたって簡単。国王時代の侍従長が先導して案内してくれた。

玄関先まで約50メートル。玄関の広間には、ネパール南部のタライ地方に生息する「サイ」2頭の剥製の頭部が飾ってあった。

2008年2月27日のブログで、ギャネンドラ国王との謁見の際、国王の象徴のように足元に雪豹の敷物があったことを記載したが、王宮退去の際、この敷物だけは持参されたのかも知れない。私邸でも前国王の足元には同じ雪豹の敷物が敷かれていた。

一市民になられた気安さからか、帽子もかぶらず、ワイシャツの第一ボタンを外され、リラックスした雰囲気での会談となった。



数時間前、ネパール南部、インドとの国境地帯のダヌーシャ・マホッタリ地区でのハンセン病制圧活動で、ネパールのカースト制度の最下層・不可触民のハンセン病回復者の足を洗った同じ手で前国王と握手したわけである。

以下は、面談メモの要旨。(敬称、敬語 略)

笹川:私のハンセン病制圧の仕事は、ネパールの多くの人が同じ気持ちになって働いてくれており、今回は特にネパール・ジャーナリスト協会の協力により、ジャーナリストがタライでの活動に同行してくれた。恐らく年内には制圧を達成できるだろう。今、最後の努力をしているところであり、制圧に成功したらまたご報告する。

前国王:長きに亘る懸命の努力に感謝する。出来ることがあれば、どんな支援でもしたい。

笹川:父がアンダマンのハンセン病施設を訪れたのが40年前。こんなに早く患者が減ることになるとは父も想像していなかったであろう。あなたが常に国民とともにいて、たびたび全国各地をまわり国民の幸せを願っておられたことを十分に理解している。

前国王:今は民主主義を強化するため、多くの時間と忍耐が必要だ。暗闇の中から出てきた人は暗闇を求める。トンネルの先には光があることを教えないといけない。寛容な国民は大きな苦難を強いられているが、それに耐えている。平和的な体制移行の時がやがてくるだろう。

笹川:確かに今は忍耐の時かも知れない。ネパール国民は、あなたが明るい未来を期待して耐えることを希望しているだろう。

前国王:私がそのような範を示さないといけない。好機に乗じて復活を図るというようなことは控えたい。花が自然に咲くのと同様に、自然に物事がそうなるような時宜を得なければならず、作為的なことをしてはならない。今は読書と面会者に時間をとられているが、落ち着いたら野生動物の保護、国立公園の保護活動に尽力したい。

笹川:心配していたので、再会できて安心した。年末にはハンセン病制圧の報告に参上できるよう、最大限の努力をしたい。

*日本財団ユーチューブで、映像もアップしている。


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コメント
拝復
 人権センターの田中です。ブログ、ご配信、ありがとうございました。拝読させていただきます。
                                 敬具
Posted by: 田中正人  at 2009年05月29日(Fri) 11:26