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笹川陽平(ささかわようへい)の国内外における活動の記録。このブログを通じて、私の毎日を覗いてみてください。

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フォーラム2000 [2008年11月22日(土)]

世界的な指導者が集まるフォーラム2000


「フォーラム2000」


ビロード革命のハベル前チェコ大統領、ホロコーストを生きぬいたノーベル平和賞受賞者、アメリカのエリー・ヴィーゼルと私の三人で、チェコの古都・プラハで始めた「フォーラム2000」は、今年13回目を迎えた。2001年9月11日のアメリカ・テロ事件の時はほとんど全ての国際会議が中止になったが、この会議は開催された。

今回の参加者に、クリントン大統領夫妻、キッシンジャー、ショージ・ソロス、オルブライト、ワイツゼッカー、シモン・ペレス、ダライ・ラマ、デズモンド・ツツなど、過去に参加したようなビッグ・ネームはなかったが、逆に落ち着いた雰囲気で、この会議を楽しみにしている近隣諸国の常連の人たちとの挨拶の機会も得た。

テーマは「開放性と原理主義」(Openness and Fundamentalism)。

下記は、私の開会の挨拶(原文・英語)である。

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私が、ハベル氏、ヴィーゼル氏という、20世紀の激動を実体験で見事に生き抜いてきた歴史の証人であるお二人より、あるご提案を受けましたのは、21世紀に対して期待と不安が高まっていた1997年でした。その提案は人類社会が直面する構造的かつ根本的な諸問題を対象にした議論の中から、私達の将来を見出だそうというものでした。

過去12年の間、対話を通じて混沌とした世界を統治するモラル・ミニマムを模索するというお二人の壮大な試みは、会議に参集した指導者たちの相互理解と信頼関係を醸成させました。そして、このフォーラムはプラハという幾多の価値観、宗教、文化などの衝突、融合の舞台となってきた場所から「コンサーンドイニシアティブ」のようなメッセージを世界に発信し続けたことは成果を生んでいると確信しています。

しかしながら、一方で戦争の世紀と言われた20世紀を経た現在、私達は相変わらず混沌とした現実と日々向き合っています。その要因には、様々な価値観、信条、信仰などが複雑に絡まりあい、簡単に答えが出ることはありえないでしょう。だからこそ、皆さんのような「責任」ある知識人によって、複雑に絡み合った糸をほぐす手立て、そのきっかけについて、世界の多くの人たちへ考える視座を与えていただきたいと思います。

私は12年間、このフォーラムに関わらせていただき、正しいガバナンスのシステムやプロセスの構築も重要ですが、より文化的、精神的な側面からのアプローチが、人類に横たわる問題の解決に欠かせないと認識しました。これは、私自身の活動と重ね合わせても実感として存在し、とても勇気づけられることでした。

 私はフィランソロピーの分野で、人類が生きていくうえで生じる様々なギャップを埋める仕事、人々が尊厳を持って心豊かで心平穏な生活を送るためにはどうしたらいいかを常に考える仕事をしています。仕事を通じて、私は様々な人々の「戦い」と直面しています。貧困に対する戦い、差別に対する戦い、不公正に対する戦い・・・。しかし、こうした問題は、献身的で、思いやりのある取り組み、文化的、精神的な側面から理解を深めることも重要であると信じております。

私たちはいま困難な時代に生きています。だからこそ、深く人間を考え、深く社会のあり方を考えることがこのフォーラムに課せられた課題であります。すべての問題に即座に答えを出せるわけではないにしても、このような静かな落ち着いた知的対話を通じて、様々な問題の表層ではなく、その根底に横たわる課題を理解しようと試みることは、人類にとって大変貴重なことです。その結果、我々の時代だけでなく未来へ続く大道が見えてくると期待します。
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コメント
笹川さん、

13回もこの会議を続けてこられたことは凄いですね。
ウィーゼル氏をつき動かしているものは、憎しみなどではない、とは思っていましたが、コンサーンド・イニシアチブとモラル・ミニマムの考え方を今度教えてください。

原 不二子
Posted by: 原 不二子  at 2008年11月23日(日) 14:25