ハベル・前チェコ大統領 [2008年11月19日(水)]
![]() 本が積み上げられたレストラン(右がハベル元大統領) 「ハベル・前チェコ大統領」 『フォーラム2000』の会議前に「ちょっとお会いしましょう」と言われ、指定のレストランに先乗りし、お待ちした。 洒落たインテリアの明るい店だった。 一番奥の個室に案内され、5〜6人用のテーブルの隅に腰掛ける。壁一面には無造作に本が積み上げられ、それがインテリアとなっている。背表紙ではなく、腹の方を上の写真のように横積みにした、ハベル好みの斬新なデザインである。 待つことしばし、いつものように飄々とした姿で現れた。 「やぁやぁ」といいながら 「昨日、アハティサーリにノーベル平和賞のお祝いの手紙を出したところです。ニューヨークの国連総会で一緒になった時は、お互いあまり時間がなく「また近いうちに会いましょう」と別れたら、その晩、市内のバーで偶然会ったんですよ。市内にはバーが200〜300軒はあるでしょうに。それもロックのバーでしたよ。偶然って面白いですね」 と問わず語りに喋りだした。 注文した水(勿論、有料)をちょっと飲んだところで 「フォーラム2000も評判が良くてね。プラハの年中行事の一つになりました」 「毎年、スポンサーの数も増えて、いい傾向ですね。今年は特にチェコの出席者が多いですね」 「分科会を作って、特にチェコの経済界の人に発言の場を作ったのです」 「今年は久しぶりに舞台も手掛けられたとの記事を読みましたよ」 「そうなんです。お陰さまで評判がよくて、もう一本新作を仕上げました。演劇界に舞い戻ったような気持です。自分の政治経験も書き上げました。日本で出版できるといいのですが・・・」 秘書の「そろそろ時間です」との声に、枯れ葉を踏みしめながら、古い石畳の小道を連れ立って会場である教会へ歩みを進めた。 13年前の第1回「フォーラム2000」開始後、大病を患い、その後、入退院を繰り返されたが、奇跡的に健康を回復された。地下抵抗運動を共にした妻を失い、その後若い女優と再婚され何かとメディアの話題にさらされたが、いまや落ち着きを取り戻し、このような素敵な場所で、お茶を飲みながら新たな戯曲の構想を練っておられるのだろうか・・・。 哲人政治家健在である。 |










