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大航海時代からの夢・北極海航路 [2008年11月01日(Sat)]

氷を砕きながら航行する砕氷船


大航海時代からの夢・北極海航路

フジサンケイビジネスアイ
2008年9月25日


温暖化でにわかに現実味

地球温暖化が進む中、夏季の北極海の海氷面積が大幅に縮小し、15世紀の大航海時代から注目された北極海航路がにわかに現実味を帯びてきた。実現すれば日本とヨーロッパの距離は、マラッカ海峡−スエズ運河を経由する南回り航路に比べほぼ40%短縮され、海賊事件が多発する危険性もない。第2の航路は経済的効果だけでなく安全保障面でも大きな意味を持つ。

わたしは1993年から6年間、ロシアの中央船舶海洋設計研究所とノルウェーのフリチョフ・ナンセン研究所、海洋政策研究財団が共同で進めた「国際北極海航路開発計画」(INSROP)の委員長を務めた。米国、ロシアが向き合う北極海は戦略上、重要な地位を占め、とりわけロシア側海域は1987年、旧ソ連のゴルバチョフ書記長が国際化宣言するまで完全に閉ざされた海だった。

地球儀を見れば一目で分かるように、アジアからシベリア沿岸を経てヨーロッパに至る北極海航路は双方を結ぶ最短のシーレーンである。横浜−ハンブルク間で見ると、南回り航路1万8390キロに対し、北極海航路は1万1130キロにとどまる。カナダの沿岸を通る北西航路を使えば日本と米国東海岸の距離も同様に大幅に短縮される。

INSROPの成果は1999年、ノルウェーのオスロで開催した国際フォーラムで公表した。ひと言で言えば「夏季はもちろん冬季でも砕氷船の支援があれば技術的には通航可能」との結論だった。

その後、約10年間で北極海の環境は大きく変わった。いうまでもなく、北極海の氷は夏の終わりに最小となる。気象庁が公表する北極域の海氷域面積データによると、昨年、海氷面積が最も小さかったのは9月15日の420万平方キロ。1978年、衛星観測が始まって以来最小で、フォーラムが開催された1999年の587万平方キロと比べると約30%、日本列島4・4個分の海氷域が消失した計算となる。

事実、今年夏、ヨーロッパとの往復時に上空から見た北極海は青々とした大海原が果てしなく広がっていた。

専門家によれば、地球温暖化に伴う北極海の氷の減少は今後も続く。21世紀後半の夏には北極海の氷が完全に消滅するとの予測もある。海氷域の減少に伴い、古い氷が硬く積み重なった多年氷も急速に減っている。その分、氷は砕きやすく、近年の原油高を加えると商業ベースでの北極海航路が実現する条件は整いつつある。

さらに氷の減少は、この地域に眠る膨大な原油・天然ガスの採掘にも注目を集めつつある。ロシアのムルマンスク近海にはEU(欧州連合)が消費する100年分の天然ガスが眠っている、との推計もある。

INSROPでは氷海航行技術、経済性の評価から政治的・法的背景まで広範囲の検討を行い、95年にはロシアの氷海商船に先導された貨物船に日本、ロシア、カナダ3国の調査団が乗船し、横浜からノルウェーの北端キルキネスまで試験航海も実施した。こうした経験を踏まえ、さらに現実に即した研究を再開したいと考えている。

環境に配慮した開発は日本の得意分野でもある。原油・天然ガス採掘の可能性が高まれば、無資源国日本が資源輸入の多様化を図る道も開かれる。“夢の北極海航路”が現実性を増したことで、北極海は今、閉ざされた海から開かれた海に変わろうとしている。=おわり
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コメント
北極海の氷が解けて、原油・天然ガスの採掘が行われるようになれば、温暖化はさらに進むわけですよね。笹川さんの文章には危機感が全く感じられないのが不思議です。
Posted by: 山田賢一  at 2008年11月01日(Sat) 10:55