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邑久長島大橋開通二十周年記念式典 挨拶 [2008年05月29日(Thu)]




邑久長島大橋開通二十周年記念式典 挨拶


2008年5月9日
於:邑久長島大橋


本日はお招きいただき、誠に有難うございます。

私は1年の三分の一をハンセン病制圧のための活動にあてています。これまで119カ国で病気を制圧してきました。未制圧国は残り4カ国となり、あと2年くらいで世界からハンセン病が制圧される可能性が出てきたわけです。

これまで訪問したいずれの国も、ハンセン病の施設は島に存在していました。

フィリピンのクリオン島、あるいは南アフリカの初代大統領が幽閉されていたロベン島もかつてはハンセン病の島で、地中海やエーゲ海に浮かぶ島の多くもハンセン病の島でした。

この僅か70〜80mの島に住むということは、単に70〜80mの距離ではなく、絶望の島に追いやられるという、無限の距離として存在してきたわけです。

本日お集まりの皆様の胸中にある、船で島に渡ったという意味合いを理解することは、私たちのような病気を経験していない人間にとっては理解し得ないことではありますが、大変深い悲しみとそれに伴う絶望感があったのではないかという気がいたします。

この橋が物理的に便利であるということだけでなく、長い間回復者の皆様が島を守り、いずれ将来、県民の皆様を迎え入れるであろう希望に満ちた島になるための架け橋として活用されることは大変意義深いことです。

本日はそのための20周年ではないかと思います。

療養所で生活する皆様の平均年齢は80歳と伺いましたが、今まで闘ってきた気力がある皆様ですから、さらに元気を出していただき、希望に溢れた島になることを見届けていただきたいと思います。

また長い間の経験を県民の皆様にもお知らせ願いたいと思います。


<式典の様子は、動画で見ることができます。こちらからどうぞ
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