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B&G全国市長会議(その1) [2008年03月18日(Tue)]
※1月23日『B&G全国市長会議』での講演。
少し古くなりご参考になるかどうか自信はありませんが、とりあえずアップしました。



B&G全国市長会議 講演「日本人と誇り」


2008年1月23日 午後3時
日本財団ビル2階


ご紹介のありました日本財団の笹川です。
お天気がすぐれない中、多くの方にご参加いただきまして、誠に恐縮です。

日本財団は国家財政、あるいは地方財政が緊縮にある中、社会で忘れられがちな、あるいは手が届かないような分野に対して、ささやかではありますが協力したいということで仕事をしています。

私たちが提供してきました福祉車両は既に全国で2万台となりました。2千万人以上の方々に活用していただいています。また全国にあるNPO団体、あるいはボランティア活動をしている方への支援も積極的に取り組んでいます。

戦後、ともすれば世のため、人のために働くということは、公の仕事であると考えられてきました。民は一生懸命働いて税金を納めれば、国家が全て民に変わって行ってくれるというシステムが長く続いてきたわけです。しかし、このようなシステムは既に破綻しています。公的な仕事というと語弊がありますが、世のため、人のために民の人たちが社会活動に参加することなくして、これからの日本の存在はありえません。私たちのウェブサイト「CANPAN」では企業の社会的活動・責任に関する情報を公表しています。

株式会社においては、安くて良いものをつくり、国民生活を豊かにする。そして雇用を促進し、儲かった利益の半分を国家に納め、残りは株主と役員で分配する。これが従来考えられてきた企業の姿です。しかし、これからは企業がもっと積極的に社会参加しなければならないのです。財政上の足りない部分を企業の社会的責任、あるいは市民活動を通じて埋め合わせていくようにならなければなりません。

これまで日本財団は公と民との触媒として、主導的役割を担ってきました。皆様方の地元でそのような活動をしている方がいたら、遠慮なく私たちの財団に紹介してください。私たちの若い職員は全国をまわり、皆様の要望を聞き、日本財団のお金を使っていただくようお願いしています。しかし、日本財団は雲の上の存在であるかのように思われているようで、自分たちのようなところに資金協力してもらえるのかという考えが多くあるようです。決してそのようなことはありません。

私たちの努力が足りない面もあるかと思いますが、どのようなことでも相談してください。私たちの財団は、素晴らしい情報と人材にあふれる宝庫です。日本財団が万が一協力できなくても、ほかに素晴らしい協力者、あるいは専門家を紹介することもできます。今日はB&G財団の会議のためにお集まりでしょうが、私たちのような組織があるということもご理解いただき、お使い立ていただければこれに過ぎることはありません。

私は人前で話すことは得意ではありません。私は講演料がもらえない立場にいます。高い講演料を払うと、皆様一生懸命に聞くのでしょうが、タダの話というのは、タダで本をもらったときと同じであまり頭に入らないものです。皆様には私の講演のあと行われる会議に力を注いでいただくということで、ネクタイをはずしていただき、気楽にお聞きください。東京の真ん中で居眠りをするのも良いと思います。

今日の講演にあたり、広渡英治専務理事(ブルーシー・アンド・グリーンランド財団・B&G財団)から日本人の品格について話してほしいという要望がありました。品格のない私が日本人の品格について話をするのも如何なものかと思いますが、これは今を象徴しているような話ですから、少しお話しさせていただきたいと思います。

大相撲でも横綱の品格が話題になっていますが、横綱を決める横綱審議委員会の皆様方の品格について考えてみると、横綱の品格を議論できる資格のある人は−私の偏った目でみると−いないように思います。自分たちができないことを人に望むというのは日本人の習性のようです。政治家への批判、あるいは世界一優れた日本の官僚システムも多少ガタついてきていますが、日本人はいつの間にかあらゆるものを批判することによって自分を正当化するという癖がついてしまったようです。どこの会合でも他人を批判し、他の組織を批判する。それでいて行動が伴いないというのは非常に残念なことです。

私はハンセン病制圧活動で一年の三分の一は僻地を旅しています。それでも、なかなか死なないものです。マラリア、結核、ペスト、髄膜炎、眠り病など、しょうけつの地を旅していますが、今でも元気で仕事をしています。大変有り難いことです。先ほどB&G財団の梶田功会長からハンセン病の活動に使って欲しいと多額の寄付をいただきました。先ほど講演料がないと言いましたが、今日の講演は無料ではなく多額の寄付を梶田会長から頂戴しているのです。

海外から日本を見たときにどのように見えるかということについて、少し皆様に考えていただきたいと思います。既にお気づきのこととは思いますが、日本人というのは謝ることが好きな国民です。テレビを見ていると、最近は頭の下げ方が上手になったように思います。例えば三人がきちんと間をとっています。頭の上げ下げのタイミングがとれるというのは、相当練習しているのではないかという気がします
謝ることで問題が解決したように思うのでしょうが、外国人からみると、例えば韓国や中国問題では、何回も日本人が謝るので、本当は謝っていないのではないかととられるわけです。外国との関係において、頭を下げるということは大変重みのあることです。日本では総理大臣を筆頭に簡単に頭を下げてしまいます。これは日本人の大きな欠陥です。

また日本のNHK放送は海外ではほとんど見られません。中国や韓国のテレビであるアリラン放送や中国の放送局は、アフリカの奥地でも見られます。NHKはほとんど見られないのです。ニューヨークでもお金を払わなければ日本のテレビは見られないというくらい、日本からの情報発信はほとんどないに等しいのです。

しかもニュースを見ると、トップニュースは殺人事件です。世界のテレビでトップニュースが殺人事件からはじまるというのは、恐らくわが国独特のことです。国民にとって、あるいは世界にとって、日本から発信しなければならないもっと大事な問題があるだろうと思います。長々と殺人事件ばかり放送していると、知らない国の人には、日本は毎日殺人事件が起きているのではないかというイメージを与えてしまいます。

現実問題としては日本の犯罪件数は減っています。犯罪とは関係ありませんが、交通事故による死亡者数は7千人です。中国では20万人を超えているのです。車の数では日本の倍く
らいですが、年間20万人以上の人が交通事故で死んでいるのです。

また日本人は国際会議に出席すると目をつむって聞く習慣があります。中にはいびきをかい
て寝ている人もいますが、国際派と呼ばれる人たちが目をつむって聞くというのは、民主主義の根源にふれることで、あなたの意見は無視しますととられてしまいます。日本人には目をつむって聞くという習慣があるかもしれませんが、これは絶対にいけないことです。

私は英語による会議に出席することが多くありますが、人からはよく5〜6時間の会議に目を開いて座っていられるな、秘訣は何かと聞かれます。若いときから交際とは申しませんが、知っていた女性を年代別、または北から南、南から北というように数えていきますと、瞬く間に時間が過ぎていまきす。全く退屈しないでいられます。次の会議の時には逆から数えていくということで、目を開けることに努力しています。

もう一つの日本人の悪い点は海外に行って、日本の悪口を言うことです。これは戦後の知識人の大きな癖です。何か政治を批判したり、社会制度を批判したりすることで、自分が知識人であるかのような錯覚に陥るわけです。要するに誇りがないのです。日本人として、日本国の誇りよりも、自分自身が良い格好をする。このような人はあまり外国にはいません。私はいかなる問題にあたっても、日本はこうですということを意識的にはっきり言わなければならないと思っています。

ところが戦後の知識人は英語が不得手ということもあるかもしれませんが、何か突っ込まれると日本は特殊な国ですという言葉で逃げてきた歴史があります。そのため、アメリカの有名な学者が日本特殊論ということを書いています。世界120数カ国ある全ての国には拠って立つ歴史や文化、社会制度があります。それぞれが違いますから、全て特殊なのです。日本だけが特殊ではないのです。

そして会議ではあまり発言しませんので、日本人というのは何を考えているか分からない、気持ちが悪いというケースも多いようです。あまり断定すると非難されますので、政治家的発言で少し余裕と幅をもって話をしています。

昨年、英国の放送局であるBBC(英国放送協会)EU(欧州連合)を中心に世界でもっとも好感度が高い優れた国はどこかということを調べたのですが、日本は何番目だと思いますか。調査の結果、日本が一番だったのです。片や世界からみると、日本は世界でもっとも好感度が高い国なのです。

また別の調査として、英国にエコノミストという雑誌がありますが、日本のバブル崩壊を予見した名編集長がいた雑誌ですが、世界121カ国の平和度、平和指数を調べた結果、日本は121カ国の中で5番目でした。一番はノルウェーでしたが、G8(主要国首脳会議)の中では日本が一番です。イギリスが49番目、アメリカにおいては96位です。ロシアは118位で、下から3番目です。お隣の中国や韓国から日本は軍国主義の道を歩んでいるとか、軍備を増強しているといわれています。

その2に続く
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