夏の思い出 [2007年12月26日(水)]
![]() どこまでも続く草原 「夏の思い出」 一年間は年齢によって早さが違う。 私にとって、あっという間の師走である。 ついこの間と思うこの夏、モンゴルに導入した伝統医薬品による『富山の置き薬方式』の国際会議に出席した後、状況見学のため、ウランバートルの東300kmのヘンティー県まで、4輪駆動車で片道5時間のドライブをした。 市内を出ると、道の両側にはなだらかな草原が広がる。私たちには、どこまでも変化のない景色が続くように見えるが、在日経験のある案内人のバットさんにいわせると、土地の人にとっては大いに変化を感じ、故郷はなにものにも変え難いという。 私の想像力は貧困だから「ここにゴルフ場を作ったら、コストは日本の100分の1か」とか、「この範囲なら何コース可能か」とか、実にくだらないことを考えてしまう。 草原の中でも羊、山羊、牛、馬が草を食んでいるところは、若干、緑の濃いところである。途中、車を降りて放牧地まで歩いてみた。草原は車窓から見た青々とした美しい景色とは異なり、砂礫の間にぼそぼそと草が生えている程度である。 少し足を延ばし、牧童の了解をもらって羊の群れに近づいてみた。そこは緑豊かで羊が飲める水が残っていた。 「なるほど!!」 牧童はこのような場所を探して牧畜を行っているのか。 ![]() 山羊から熱烈なKISSの歓迎 伝統的経験から、かつては、羊5頭に山羊1頭の割合で飼うことが草の再生のために良いとされてきた。 しかし近年、カシミヤの高騰で、山羊の放牧者が増加したため、牧草地の砂漠化が顕著であるという。 山羊は草の根まで食べてしまうので、草の再生が困難になるそうだ。市場経済は、このような辺境の地にまで影響を与えているのだ。 私は、恥ずかしいことに、カシミヤの最高級品は山羊のアゴの部分の毛であることを知らなかった。 山羊1頭から300gのカシミヤの原料を生産。300gでおよそ1260円であるという。 100頭で126,000円の収入となる。最高級品は全て、日本でも知られたフランス、イタリアのブランド店に買われていくという。 舗装道路を走ること3時間ほどでオフロードとなった。 草原の中を幾筋かの道の跡があるが、決まった道路ではなく、目標に向かって自分の走りたいところが道となる。もちろん信号も標識もない。目標は景色や山にある若干の木(木はこの辺では山の北側に生えている)をたよりに走行することになる。 広大な草原を馬にまたがり疾走し、狩猟をしながらたくましく生き抜いてきたためであろうか。モンゴル人は極めて遠くが良く見える。案内役のバットさんは、私が馬の疾走を双眼鏡で発見するより早く、毛色まで見抜いたのには驚かされた。 ![]() ゴビ砂漠 かつて、チンギス・ハン率いる騎馬民族は、遠く、ヨーロッパの土地まで足跡を残した。裸馬にまたがり、20〜30kmの競馬に夢中になる子供達にその片鱗を見た。 来年は雄大な『狼狩り』に招待された。一週間滞在してくれれば、少なくとも一頭は確約できるという。 ゴビ砂漠に仰向けに寝て満天の星を見てみたい。 はるかなるミルキー・ウェイは見えるだろうか・・・。 |













