フジサンケイビジネス アイ掲載 [2007年11月09日(金)]
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※11月8日付け、フジサンケイ ビジネス アイに笹川陽平の地球コラム『日中軍事交流7年目』が掲載されましたので、お時間がある時にでもご高覧いただければ幸いです。
![]() ★【笹川陽平の地球コラム】日中軍事交流7年目 相手の素顔知る人材育成 2007/11/8 FujiSankei Business i. 戦争を一番恐れるのは誰か。それは軍人だと思う。軍人はとかく好戦的だとみられがちだが、ひとたび戦争が起きれば真っ先に死の危険に直面するのは彼らだからだ。 となると誤解や行き違いで紛争や戦争が起きるのを避けるためにも現場の指揮官であり、将来を担う立場にある佐官級の交流こそ必要である。 そんな大それた思いもあって中国人民解放軍と自衛隊の大佐、少佐を中心にした佐官級の交流を2001年から進めてきた。今年も6月に自衛隊の佐官10人が中国を訪問、10月には人民解放軍の21人と顧問団7人が来日し、12日間の交流を経て11月3日に帰国した。 この7年間に自衛隊の佐官80人、人民解放軍の佐官170人がこの事業で相手国を訪問したことになる。人民解放軍の3人はその後、少将に昇進している。 もちろん最初からすべてがうまくいったわけではない。軍事機密の扱いなど微妙な問題もあり、防衛庁(現防衛省)や中国国防部、人民解放軍の腰も重かった。さらに民間団体の笹川日中友好基金が防衛交流のような国の要にかかわる事業に手を出すのが適当かどうか、ためらいもあった。 事業がスタートし、日中関係が悪化した時期にも「民間交流を絶やしてはいけない」という自衛隊、人民解放軍の懸命の努力で交流が継続した。今になって思えば、政府レベルの安全保障交流が途絶えた時期にも事業が継続された点に一番の意義があり、現在の日中双方の高い評価につながったと思う。 双方ともほとんどのメンバーが相手国初訪問となるが、当初、硬さが目立った交流も年を追うごとに本音ベースとなった。制服姿で酒を飲み談笑する彼らの姿を見るにつけ、とかくギスギスしがちな日中関係の中で「いい仕事になった」と実感している。 交流の範囲も着実に広がっている。今回の人民解放軍訪日団は皇居をはじめ防衛大学校や防衛研究所、大湊海上自衛隊基地(青森)、北部方面陸上自衛隊第11師団(北海道)の視察・交流のほか、合間を縫って浅草や箱根、新宿、六本木も訪れ、日本の社会に直に触れた。土産の人気商品のひとつはウオッシュレットのようだ。 彼らが日本の社会を直接見聞する意義は大きい。メンバーの多くは初めて見る日本と書物やテレビドラマで見た「軍国主義日本」のあまりの違いに驚きを隠さない。彼らの体験を通じて「平和日本」が少しずつでも中国社会に浸透すれば言うことはない。 いうまでもなく、日本と中国は地政学的にも一衣帯水の関係にある。世界のどこを見ても隣国関係は微妙であり、平和な時期は少ない。 日中関係は一時的に不幸な歴史を持つとはいえ、2000年の歴史で見れば世界の歴史の中でも例外と言っていいほど良好な関係を築いてきた。国と国の関係も個人や夫婦関係と同様、時に小波が立つ。丸く収めるためには、対話のきっかけやパイプがなければ前に進まない。 相手の素顔を知る人材の育成こそ必要である。このほか笹川日中友好基金が進める各種日中交流事業で、この20年間に中国を訪問した日本人は5600人、来日した中国人は1万7000人に上る。こうした交流をさらに進めたいと思う。 次代を担う若者に温かい目を向け支援していくことが、ひと足早く“死亡適齢期”を迎える私の責任と考えている。 |











「荒尾務さん」の琵琶演奏が今回もありましたので、拝見に参りました