モンゴル経営アカデミーでのスピーチ [2007年09月04日(火)]
![]() ※日本財団がモンゴルの経営アカデミーにヤングリーダー奨学基金を設置し、今年で15年が経ちます。その記念式典に出席した際、スピーチをいたしましたので掲載いたします。 モンゴル経営アカデミーでの記念スピーチ ビャンバアスレン元首相、ハグヴァ・トゴーチ学長、ヤングリーダー奨学基金運営委員の皆様、ヤングリーダー奨学生の皆様、そしてご列席の皆様 本日は、モンゴル・経営アカデミーにお招きいただきましたことを、大変光栄に存じます。本年は、モンゴルと日本の外交関係樹立35周年に当たります。また「ヤングリーダー奨学基金」(SYLFF)プログラムの20周年、モンゴル経営アカデミーにSYLFF基金が設置されてから15周年と記念すべき年であります。 このような特別な機会に際し、心からのお祝いを申し上げますとともに、極めて優秀な大学院生を育成することにご尽力頂いたハグヴァ・トゴーチ学長並びにヤングリーダー奨学基金運営委員会の皆様に心からお礼申し上げます。 モンゴルは、地政学的にアジアとヨーロッパをつなぐ重要な位置にあり、モンゴルの持つレアメタル類を中心とした豊富な地下資源は、近い将来、モンゴルに多大な繁栄をもたらすものとして世界中から注目されています。 また、モンゴルは、東西冷戦の終結以降、アジアにおいて政治、経済などさまざまな分野で重要な位置を占めるようになっています。特に朝鮮半島の諸問題の解決についてもモンゴルは重要なプレーヤーとして国際社会の注目を集めております。 宗教的、民族的、文化的、政治的に異なる立場を持つ人々が、複雑に絡み合った地球上では、戦争、テロ、貧困、病苦、未だ残るさまざまな差別など難問に直面しております。このモンゴル周辺の中央アジアにおいても、民族対立や水資源争奪など、幾つかの問題が未解決となっています。 私は、これらの国際的な問題を解決に導くためには、異なる意見を受け入れ、問題の本質を突き詰めながらも広角的に判断の下せる人材を育てる必要があると考えております。このような人材育成は、優れた高等教育機関において行われるべきことだと思います。 ![]() 現在の高等教育機関は、専門的な知識や技能を提供する場として優れているものの、将来を背負う若者が、社会に対する責任感と使命感を育む時間が少なくなっているようです。 この高等教育機関の果たすべき役割の一助とするために、1987年にSYLFFを創設いたしました。創設以来20年がたち、SYLFFの世界的ネットワークは、45カ国69大学に広がり、これまでに本プログラムにより奨学金を受給した学生は、9,000名を越えております。 皆さんは、既にお分かりのことと思いますが、学位を修得しただけで満足してはいけません。SYLFFの奨学金を得て学んだ世界中の方々が、互いに、知識や知恵を交換しながらビジネスや政治を超えた人間同志の交流を進めていただくことを希望しております。そのためにフェロー間のネットワーク作りを進めてきました。 ここモンゴル・経営アカデミーに学ぶ学生諸君は、モンゴルを熟知し、モンゴルを愛する気持ちは誰にも負けないことでしょう。若きモンゴルの人々がリーダーシップとイニシアチブを発揮し、各国に暮らすフェローとともに、それぞれの持つ能力を最大限に発揮し、英知を共有することで、平和で人々が誇りを持ち暮らせる社会を実現することに寄与して頂たいと願っています。 世界につながる道は既に開かれ、皆様は歩み出しています。世界中のフェローたちとの協働活動となるフォローアップ・プログラムが、私たちのパートナーであり、SYLFFの運営に携わる東京財団により実施されております。 これらは、奨学生の学術研究の充実、専門知識・技能の向上、奨学生同士の協同活動を支援するものです。ぜひこれらの様々なプログラムに積極的に参加して下さい。 最後になりますが、この15年間経営アカデミーにおいて、将来のリーダーを育成すべく素晴らしい奨学金プログラムを実施し、ご尽力下さった皆様に改めて感謝の意を表明し、私のお祝いの言葉と代えさせて頂きます。 ご清聴ありがとうございました。 |












