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resize.png日本財団はハンセン病の差別撤廃を訴える応援メッセージサイト「THINK NOW ハンセン病」を開設。皆様からのメッセージを随時募集・配信しています。
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「ロヒンギャ問題」その1―困難な解決への道― [2023年09月25日(Mon)]

「ロヒンギャ問題」その1
―困難な解決への道―


各国の指導者が間欠的にロヒンギャ問題は重大な人権上の問題であり、ミャンマーへの早期帰還を実現すべしとの「正義の発言」が発出されている。誠に最もな発言ではあるが、何時、どのようにとの具体的な解決への道筋と交渉についての言及はゼロである。あえて非難を覚悟して申せば、無責任な発言である。

私は6歳の時(昭和20年)、3月9日10日の東京大空襲の生き残りで、食糧不足による栄養失調と居住地が定まらず、小学校入学は一年遅れと、少年時代、悲惨な生活をせざるを得なかった。そんな経験から混乱するミャンマーにおいて、食料、衣服、住宅建設等、人道支援活動に限定して懸命に支援活動に努力を続けているところで、外務省の貴重な国際協力資金も活用させていただいている。

ロヒンギャの居住地も例外ではなく、2017年8月25日の夜、ロヒンギャ過激派グループ・アラカン・ロヒンギャ救世軍(ARSA)の攻撃にミャンマー国軍は激しく反撃。その結果100万人ともいわれるロヒンギャ難民が隣国バングラデシュのコックスバザールに殺到・避難して以来、何の進展もなく6年が経過した。

私は以前、長年にわたるイスラエルとパレスチナ紛争に、今は亡きチェコのハヴェル大統領やヨルダンのハッサン皇太子(当時)と、若干関与したことがある。

2014年6月8日、教皇フランシスコは、イスラエのペレス大統領とパレスチナのアッパス大統領を招き、平和のために祈られた。その直後、ハッサン皇太子の 仲介でペレス大統領とアッパス大統領と会談した。その内容は割愛するが、偶然にも両者から「両国の和解には何十年もかかる。小学校の子どもたちから共学してしっかり教えていくことが必要だ。憎しみに燃える現在の国民レベルでは解決は不可能に近い」と、意外な発言であった。

ラカイン州に住むロヒンギャン民族はほとんどミャンマー語が理解できず、事件発生前でも相互理解は難しい状況であった。勿論、スー・チー政権時代でもロヒンギャは居住地を中心に行動制限があり、遠隔地訪問には特別許可が必要であったらしい。

そこで日本財団では、前述の両大統領の発言を参考に、ラカイン州で建設した100校の学校の中の7校で両民族の子どもたちに共に学んでもらうことにした。「何の問題もなく学校運営は順調です」との報告に喜んでいたところ、例の8月25日の事件で学校は廃墟になってしまった。

日本財団では、バングラデシュの財団「BRAC」の協力を得て100万人とも言われる難民が居住するコックスバザールに2階建て学習施設3棟の建設、1階建て学習施設200棟の建設等をしたことは既に報告したとおりだが、ミャンマーにいつ帰還できるかは不明でも、その時のためにミャンマーの国歌とミャンマー語を教えてもらっている。

建設した2階建て学習施設.jpg
建設した2階建て学習施設


残念ながら事件発生から6年間が経過したが、帰還問題は遅々として進展がなく、国際機関による救援資金も大幅に減少。国連世界食糧計画(WFP)によると、2023年度は食糧引換券は1人当たり月額12ドルだったが6月には8ドルと大幅に減額しており、子どもの栄養失調の深刻化、児童労働や児童婚の強要、犯罪行為の増加が懸念されると警告を発している。

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コックスバザールで食糧引換券を持って食料配布を待つ人々


このような状況下でも出生率は異常に高く、BRACのホセイン・ジル・ラーマン総裁によると、毎年3万人の子供が誕生しているという。私自身、夫に妻4人、その子供27人、計32人の家族の写真を見たことがある。すさまじい難民増加でコックスバザールも限界に近く、ハシナ首相はバサンチャール島に10万人程度収納可能なスペースがあると、バングラデシュ政府が所有者から土地を借り上げて移住を計画しているが、これは強制ではなく希望者だそうで、既に3万人が移住しており、「BRAC」の話によると、これらの難民はコックスバザールとは異なり、漁業や農業それに刺繍などを学んで自活しているそうで、日本財団は300万ドルの予算でBRACと協力して10万人と予想される難民の自活への事業を実施する予定です。

【私の毎日】9月22日(金) [2023年09月22日(Fri)]

9月22日(金)

6:45 財団着

9:30 沢渡一登 日本財団ボランティアセンター常務理事

10:00 ミレーン・ガルシア‐アルバノ フィリピン大使

11:30 紺綬褒章遺族追賞 伝達式
    故 原田清恵 様  遺族 山内正惠 様

13:15 岡野正敬 外務省事務次官

14:00〜16:00 笹川平和財団

16:30 小川秀興 日中医学協会会長

18:00 鈴木裕一 産経新聞常務取締役

終日 原稿書き、寄付金への礼状書き

「中国の小話」その315認識の相違―316処理水の海洋放出― [2023年09月22日(Fri)]

「中国の小話」その315
―認識の相違―


大不況を目前にして・・・

国民は政府にまだ切り札があると信じている。
政府は国民にまだお金があると信じている。

中国はアメリカは張り子の虎だと認識している。
アメリカは中国は凶暴な虎だと認識している。

アメリカ人は裁判沙汰が好きだ。国の法律を信じているから。
中国人は自分の運勢を信じるのが好きだ。法律は信用していないから。



「中国の小話」その316
―処理水の海洋放出―


日本の福島処理水の海洋放出開始後、中国のネットでは以下のような書き込みがあった。

中国では「地溝油=どぶ油」(工場の排水溝や下水溝に溜まったクリーム状の油を濾過し、精製して食用油脂として使われる油)と食品添加剤を食べている人たちが、日本の新鮮な魚を食べる人のことを心配しているのはおかしい。

日本人も馬鹿正直だ。中国が処理水の海洋放出に断固反対する声があるとわかっているのだから夜中にこっそりとやればいいのに、あえて世界に通告する。

処理水を海へ放出することは健康に危害があるのか?
IQが低いほど危害が大きいと答える。
学歴が低いほど影響が深いと答える。
認知力が低いほど懸念が大きいと答える。
中国政府は彼らを利用しているぞ!!

【私の毎日】9月21日(木) [2023年09月21日(Thu)]

9月21日(木)

6:37 財団着

7:30〜9:00 社内打合せ

9:00 高橋英登 日本歯科医師会会長

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日本歯科医師会 高橋英登会長と


10:00〜12:00 DeepStar連携R&Dプロジェクト 採択事業者からの報告

17:00 堀之内法縁 蓮光寺訪問

終日 原稿書き、寄付金への礼状書き

【私の毎日】9月20日(水) [2023年09月20日(Wed)]

9月20日(水)

9:21 東京発

11:48 新大阪着

12:00 昼食

14:10 故・笹川良一 法要・墓参

15:30 新大阪発

18:06 東京着

「ハンセン病制圧活動」―活発化へ― [2023年09月20日(Wed)]

「ハンセン病制圧活動」
―活発化へ―


コロナ禍の3年間は、ウェビナーによる「DON’T FORGET LEPROSY(ハンセン病を忘れないで)のキャンペーンを行ってきましたが、私のモット−である「現場には問題と答えがある」から考えると、歯痒い思いでした。ようやくコロナ禍も終息に向かっている現状から、海外活動を精力的に行える状況になってきました。

9月2日、4年振りにバングラデシュを訪問しました。ハシナ首相にお会いし、再度のハンセン病制圧全国会議への出席要請を直訴。首相は年末までにG20に出席の上国連総会にも出席。何よりも来年1月の総選挙に向けては臨戦体制であり、とても開催・出席は無理と承知していましたが、「当たって砕ける」の精神で、日夜病気と厳しい偏見と差別に苦しむハンセン病患者・回復者のために30分間(出席時間)の時間をいただきたいと訴えたとろ快諾を得られ、11月までには念願の第二回ハンセン病制圧全国大会がハシナ首相も出席されて開催されることが決定しました。ハシナ首相は2019年に「2030年迄にはハンセン病をゼロにする」と発言されており、今回は大いに成果のある全国大会にしたいと、保健省当局と準備を急いでいるところです。

9.05 「ハンセン病を忘れない」のフラッグと共に(首相官邸において).jpg
「ハンセン病を忘れないで」のフラッグと共に
ハシナ首相 首相官邸にて


また、ハンセン病制圧(人口1万人につき患者数1人以下)に唯一成功していないブラジルでも、笹川保健財団・南里常務理事の精力的な活動で、今年中にル―ラ大統領も出席されてハンセン病制圧全国大会の開催が確定しました。更に日程調整が可能ならば、アフリカ数ヵ国でも活動すべく準備を進めているところです。

来年1月には、WHOテドロス事務局長の協力を得て、二人でハンセン病制圧の「グローバル・アピール」を発出。また、いまだ世界に残る「ハンセン病への差別法」の全面的撤廃を実現すべく、来年早々より精力的に活動したいと楽しみにしているところです。

テドロス事務局長.png
WHOテドロス事務局長
5月のWHO総会にて

【私の毎日】9月19日(火) [2023年09月19日(Tue)]

9月19日(火)

6:44 財団着

10:00 日本財団理事会

12:00 「これからの日本財団について考える」役員打合せ

14:00 ノルウェー クリスティン・イグルム(Kristin IGLUM)駐日大使

15:00 シャハブッデイン・アーメド(Shahabuddin Ahmed)バングラデシュ大使 

16:30 森 健良 外務事務次官

18:00 尹徳敏 駐日韓国大使
     
終日 社内打合せ、原稿書き、寄付金への礼状書き




「アール・ブリュットとは」―日本財団コレクション寄贈― [2023年09月19日(Tue)]

「アール・ブリュットとは」
―日本財団コレクション寄贈―


「アール・ブリュット」とは「生の芸術」を意味するフランス語で、「正規の美術教育を受けていない人による芸術」とか「既存の美術潮流に影響されない表現」とか解釈は様々だが、日本財団では主に「障がい者の表現」として絵画を中心に549点の秀れた作品を収蔵していた。

そもそも日本ではアール・ブリュットに対する理解も関心もなかったが、スイスには既に「アウトサイダー・アート」として常設展があることから、勉強に訪れたことがある。

当時の日本では、福祉施設で絵画や紙細工などを熱心に製作する障がい者はいたが、その作品の芸術性を理解する人はいなかった。そのため日本財団はスイスの専門家を招き、芸術性のある作品を収集して2010年2月、パリのオルセー美術館で展覧会を開催したところ大いに話題となり、たしか当初の予定より6ヶ月間延長して2011年1月まで開催したのも懐かしい思い出である。

中には出品した方の家族が当人の作品は芸術性があるとわかり、高値で日本財団への売却を希望する方もおられたが、これら作品の散逸を恐れて大切に保管し、2020年の東京オリンピック・パラリンピックで大規模な展覧会を計画していたが、コロナ禍で実現が不可能になってしまった。

貴重な価値ある作品なので慎重に検討の結果、滋賀県立美術館に全コレクションを寄贈することにした。

安倍総理1.png
2017年10月30日
渋谷で日本財団主催の「アール・ブリュット」を中心とした
障がい者芸術展を参観された安倍総理と香取慎吾氏


以下、京都新聞の記事です。

***************

 国内の公立美術館で唯一、アール・ブリュット(生の芸術)をコレクションの柱に掲げる県立美術館(大津市)に、日本財団から作家43人の作品計549点が寄贈された。同館によると、アール・ブリュットの収蔵作品は国内最大級の計731点に上り、世界有数の質と量になるという。来年4月から企画展などで寄贈された作品や作家の魅力を発信していく。

 アール・ブリュットは、美術教育に影響されていない独自の創造性をもつ芸術で、障害者らの作品が見いだされている。

 財団が寄贈したのは、2010年にパリで開かれた日本のアール・ブリュット作品を紹介する大規模展に出展し、高く評価された作品が中心。ペンで多色に塗り分けた絵画や、紙とセロハンテープで角張った人形に仕立てた立体、無数の突起で覆われた陶作品など多彩だ。作家43人のうち、10人が出身や制作拠点で滋賀県にゆかりがあり、京都府の出身者もいるという。

 同館を選んだ理由は、運営が安定した公立で、専門の学芸員がいて、展示の実績もある点を挙げる。18日に県庁を訪れ、三日月大造知事に目録を手渡した日本財団の尾形武寿理事長は「財団では活用が難しく、引き受けてもらえる美術館を探していた。(寄贈作品は)できれば定期的に展示会をしてもらえればありがたい」と話した。三日月知事は「アール・ブリュットといえば滋賀県立美術館といわれるように大切に収蔵していく」と応じた。

 同館の保坂健二朗館長は取材に「どういう人がどういう思いで、どのように作っているのか想像してもらいたい」と展示方針を示し、作品を見てもらうだけでなく、制作風景などの紹介を通じて作家についても知ってもらう工夫をするとした。(梶井進)

【私の毎日】9月16日(土) [2023年09月16日(Sat)]

9月16日(土)

9:30 横浜パシフィコ到着

11:00 海ごみゼロウィーク2023キックオフ開会式

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海ごみゼロウィーク2023キックオフ開会式

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ガンダムのコスプレイヤーたちと


12:30 横浜市内でゴミ拾い

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山中竹春横浜市長やコスプレイヤーたちとゴミ拾い

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コスプレイヤー、関係者約400人が集結!


13:00 メディア囲み取材

14:00 昼食

15:00 帰宅

【私の毎日】9月15日(金) [2023年09月15日(Fri)]

9月15日(金)

6:34 財団着

8:30〜9:50 財団内打合せ

10:00 金弘傑 韓国国会議員(金大中元大統領ご子息)

11:00 アタドゥルディ・バイラモフ 駐日トルクメニスタン大使

14:00〜16:00 笹川平和財団

16:30 『日本の人間国宝・伝統工芸』出版報告会

終日 原稿書き、寄付金への礼状書き