数年後には確実に寝たきりになる進行性の病気を患う姑は、タクシーに乗車を断られるほど道幅の狭い坂だらけのまちで81歳の舅と二人で暮らしていますが、老々介護の限界がみえてきたため、義兄姉が今回の場をセッティングしてくれたのです。
「今はまだ二人とも元気そうだから」と、先のことを考えようとしなかった夫と義兄。病気が進行するまでにできるだけ早く段取りしておきたい私と義兄嫁。
お医者さんの話を一緒に聞くことでようやく足並みがそろい、課題と解決方法についてかなり整理できました。今回仕事で同行できなかった夫にもきっちりノルマを課しました。だって自分の親のことですから。
30年以上前、私の母は同居していた認知症の祖父を7年間自宅介護し、看取りました。
当時認知症への公的支援はなく、祖父の着替え・入浴・食事の介助、おむつ交換、徘徊の阻止・・・ほとんど一人で担っていた母。
私にはとても同じような介護はできません。姑の主治医もおっしゃっていました。「家族が抱えこまないことが大事」だと。
幸い今は見守りサポーター、訪問介護、配食サービス、ショートステイなど、多様なサービスがあります。使える制度はどんどん使って、気負わず義父母の生活をサポートしていこうと思います。
ちなみに今回のことで、平地が多くて道が広い山口は、お年寄りが安心して長く自活できる貴重な場所だと改めて実感しました。みんな老後は山口に住んだらいいのに(切実)。
(スタッフ 川上)
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