日本財団公益コミュニティサイト CANPAN CANPANブログ:公益法人,NPO,CSR,社会貢献活動のための無料ブログ

2007年07月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
経過報告 [2007年07月19日(木)]
研究部会では、復元船の腐朽の実態を明らかにするために6月に調査を開始し、現在は引き続きの調査とその結果の整理を行っています。
というわけで、調査結果の報告までにしばらく時間を要しますので、これまでの経過について報告します。

*研究部会設立の背景*
復元船は、昨年(平成18年度)の船舶定期検査のときに、乾ドックで大規模な補修工事を実施しました。右舷外板4枚(喫水のあたり)の取替え工事、肋骨腐朽部の補修等で、大規模といっても補修箇所は船体全体からすればほんの一部です。
しかし、このとき肋骨の腐朽が進行していることが判明し、船体全体の腐朽の状況を調査し、早急に長期保存のための対策を検討しようということになったのです。

*船の寿命とメンテナンス*
この船のメンテナンスは、海外の保存船の事例も参考に船大工が毎日行っています。傷んだ部材は随時補修するなど対応してきたのですが、船の構造上、日常のメンテナンスでは見えない部分、手の届かない部分があるのは事実です。17世紀初頭の洋式帆船を史実に忠実に復元したわけですから、メンテナンスの観点からすると、いかに手のかかるものか皆様にもご理解いただけるものと思います。
一般的に木造船の寿命は15年、20年ともいわれています。もちろん、船の置かれている状況によって寿命は全く異なります。アメリカでは250年も保存されている木造船もあります。

復元船サン・ファン・バウティスタは建造後14年目を迎え、今後長期保存するためのひとつの節目として、これまでのメンテナンスの方法を見直し、さらによりよい保存方法について検討していこうというわけです。
二度と造れないであろうこの船の貴重性は、刻一刻と高まっていくものです。
この地域の歴史・文化のシンボルとして、船大工の技術の結晶として、次の世代に伝えていきたいと思います。
ごあいさつ [2007年06月15日(金)]
サン・ファン・バウティスタは、仙台藩主伊達政宗によって建造され、慶長18年(1613年)に藩士支倉常長ら慶長遣欧使節一行を乗せて月浦(現宮城県石巻市)を出帆し、太平洋を渡った木造洋式帆船です。

宮城県慶長使節船ミュージアム(サン・ファン館)では、サン・ファン・バウティスタの復元船を係留・展示し、館内では慶長遣欧使節の歴史や大航海時代の帆船文化を紹介しています。

復元船は、平成5年に進水、今年で建造後14年目を迎えます。
これまで、船の維持管理は、海外の事例も参考にしながら地元の船大工が行ってきました。
しかし、この船を長期的に保存するには、船大工の技術の継承、船体の木材の腐朽など多くの課題があります。

そうしたことから、平成19年度に復元船の保存のための研究部会を立ち上げました。
このブログで研究部会の活動内容を報告します。