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NPO会計・税務リクツとコツ
中尾さゆり(税理士・准認定ファンドレイザー)

NPO法人ボランタリーネイバーズ(https://www.vns.or.jp/)理事長
税理士法人TAG経営(https://tagkeiei.tkcnf.com/)社員税理士
個人としての、NPOの会計税務専門家

さまざまな立場の経験を活かして、
バックオフィサー・経営者向けにリクツとコツをかいています。

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NPO会計担当者は八方美人?!;一宮NPOアドバイザー[2017年04月22日(Sat)]
今日はシビックテラスでオサレさんたちがイベントをしているよこで、1日中NPO会計決算相談。

・現金過不足
・未収金、未払金の内訳と決算書への表示(会計ソフト使っていない場合は難儀)
・借入金か寄付金か
・事業費と管理費
などオーソドックスな相談が続く。
相談としてはオーソドックスであっても、うちの場合どうすればいいんだよというのはそれぞれの事情があるので、説明できる合理的な方法を一緒に模索したりする。

で、今日難しいなーと思ったのは、
「誰の顔を思い浮かべて決算書をつくるか」ということ。

●福祉系NPOでよくある、社会福祉法人会計基準的な考え方
福祉系NPOで、社会福祉法人会計基準に馴染みのある方だったりすると、事業費・人件費・事務費という区分が馴染みやすいようで、直接利用者のために使うサービス提供以外のコスト(家賃とか電話代とか)を管理費にいれるものだという感覚で処理される方がみえる。

NPO法人会計基準でいうと、ここはNPO法人を管理するコストであるから、事業を管理するコストは事業費に属するものであることが多い。

といいつつ、補助金の提出先からの要請にあわせると社会福祉法人会計基準的な区分のほうがいいのかなあと思う面もあり、、、。

●自治会の会計っぽい、昔の収支計算書の方がわかりやすいという方も
ということで、定款は活動計算書なのであるが、
収支計算書のような、◉◉事業費という書き方をしているところもある。
こちらとしてはうーむ、と思うのであるが、「会員さんにわかりやすい」ということで所轄庁提出用とは別に作っているケースも見受けられる。

●委託事業や助成元に合わせて
指定される勘定科目を使ってくる。
となると、横串さしたときに不思議な感じになることも出てしまうし、
他団体との比較可能性という点では問題あり

 それぞれのステイクホルダーに合わせた決算書を作らねばならぬのでたいへん。
それって八方美人?カメレオン?

同じ八方美人なら、「八方、どこからみても美人」を目指したい。

IMG_7018.JPG
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