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NPO会計・税務リクツとコツ
中尾さゆり(税理士・准認定ファンドレイザー)
NPO現場経験を活かして、バックオフィサー・経営者向けに
リクツとコツをかいています。
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「あいちモリコロ基金」最終調査事業、ご協力のお願い[2018年01月10日(Wed)]
「あいちモリコロ基金」最終調査事業、ご協力のお願い

 過去の助成金採択者のもとに、調査ご協力のお願いが届き始めていると思います。
 この調査は、本基金が平成30年で終了することから、助成活動だけでなく、基金の仕組みや運営方法も含めてまとめ、これからの市民活動や社会貢献活動支援に役立てるために実施します。記録にまとめ、公開し、10年間の成果を社会的に共有します。

 私自身、あいちモリコロ基金をきっかけに、さまざまな場所で市民活動助成の枠組みの創設・検討にかかわらせていただきました。
 寛平な制度というものはなく、どんなところでも年月が経つと、社会の変化に伴い制度を見直す必要が出てきます。モリコロ基金10年の積み重ね、制度自体がどうだったかを見直すことは、そのような場面でも活きてきます。今後の市民活動支援として何が必要か・有効か、を考えるための材料となってきます。

 お忙しい中恐縮ですが、ご協力お願いいたします。

http://morikorokikin.jp/Topics/index.html
メモの有無と、助成金申請書リファイン力の相関関係について[2017年06月23日(Fri)]
相談コーナーをやっていてこのところ気になるのは「メモを取らない相談者」。
メモを取る取らないは、本人の特性なのですが、

相談時にメモをひたすら取っている人は、
申請書の改良度合いがすこぶる良い!!


なんでなんだろうと思っていたときに、ラジオから
マスコミ関係者のメモ合わせは「自分の理解が間違っていなかったか」を確認するためにやっているんだということがきこえてきた。

なるほど、メモを取るというのはただ単に記録を残すだけでなく、
自分の頭の中の痕跡を残すということにつながるんだ。
(だからきれいにかけた人のメモの写真をとっていっても、頭に残りにくいんだなあ)。

 私の職業生活では上司的な人がキッチリと仕事のしかたを教えてくれる、という機会に巡り合えなかった。選ばれなかった私は自分で勉強するしかなくて、毎週図書館で”仕事のしかた”に関するビジネス書を借りていたんだけれど、その中で共通してでていたのが
「上司に呼ばれたら、紙とペンを持って駆けつけ、メモを取りましょう」。
ここにきて、やっとその意味が分かった。

 上司にやる気をアピールするのではなく、
 自分がやるべきことを理解するために、メモをとるのだ。

ということで、ここのところ私は相談の際に
「メモ取らなくていいですか?」と声をかけるようにしています。

一緒にファシグラで書いてくという方法もあるなと思いつつ、
「NPOのひとは仕事ができない」と言われ続けた悔しさを跳ね返すために、
オーソドックスなメモ取り力をつけてほしいなあと思って言い続けております。

****************************
下記、「NPOのひとは仕事ができない」説についてのFBコメントを受けての追記です。
****************************
この間、「NPOのひと」も努力をして仕事をする力をつけてきていることもあるし、そうでないところもあるし、一方企業や行政内で教育の機会があって成長した人もあれば、人材トレーニングに手が回らない組織に属してしまって仕事のしかたを学ぶ機会を持てなかった人もいるでしょう。職種によっても求められる能力は違うから、そのあたりは一概に言えるものではないと思います。                                    

 私自身は、単なる自虐ネタとしてこういういいかたをしているだけなんですが、なんでそういう振る舞いをす職るんだろうと考えた時に

1)若いころからの刷り込み→一定のひとたちの共通体験(だろう)→ネタとしてウケる(にちがいない)

2)自分を低いところにおいておくことで、ひとからの攻撃を避けるという処世術

ということを無意識にやっていたんだなあと思います。

で、コメントをいただいて、ネタということがわかりにくい形で自分を落とすことは、ステレオタイプの再生産をしているのかもということにハタと気づいてしまい、いま悶々としています。
「問い」がみえれば一気に進む:相談コーナーの風景から・・・[2017年06月20日(Tue)]
あいちモリコロ基金相談コーナー

日・月は相談コーナーがお休みのため、火曜日は比較的忙しくなります。
今日は、当日予約も含めて、お昼時間以外は満員御礼の来訪相談でした。

●リピーターの方・・・
 だいぶ書けている人もいますし、
 前回あんなにいいこと言っていたのに、まったく文字として反映できていないもうやだ〜(悲しい顔)というかたもいらっしゃいます。もったいない。
 
 「ここまだスペースあるから、前回お話していた●●のことかいてくださいよ〜、あれつたわりましたよ、私には。」
 「これは現状分析じゃなくて、事業内容に書いてくださいね〜」
 「これは事業内容でなくて、効果・成果の所ですね〜」
 「アピールに書いてあるここの部分は、事業内容でも説明してくださいね〜」
 「事業内容の回数と、予算の回数が合ってないですよ」
 といったかたちで相談を進めていきます。

●初見の方
 最初から書類を書いて持ってくる人はほぼいない。最初はおしゃべりでOK。
 まず、なぜあいちモリコロ基金に申請しようと思ったのかを聞く。
 その中で、相談者の問題意識と私の問題意識が合うように、いろいろきいていく。
 すぐに解ることもあれば、「この人たちの本意って何だろう」「気持ちはわかるけれど、それを社会的な課題として認識にするとしたら、どうやって光を当てるといいんだろう」といったことを、じつはものすご〜く頭を使って考えているんだよ。

 「それって、こういうことですか?」って聞いて確認することで、お互い理解できるように深めているつもり。こういっても「そういうことです!」という場合もあれば、返事に困った顔をされることもある。

 やり取りの中で、「問い(解決すべき社会課題)」がびしっときまると、後は早い。

 でも人によっては、「何をしたいか?」からはじまって、その背景・奥底にある問題意識を問うていく方が言葉が出てくる人もいる。

 たぶん、私のやり方は客観的とか外部の人がとか自発性を引出すという点では、教科書的なやり方ではない。
 相談にきてくれたひとの味方になって、この団体の良さを審査員に伝えられるようにこねくり回す、というスタイル。これが正解かはわからないが、まあ晴れやかな顔をして帰っていく人が多いので、間違ってはいないのだと思う(思いたい)。

 相談は楽しいんだけれど、
 相談が終わってスタッフだけになると灰になっています・・・。
 でも休憩時間に対応についての迷いを話したり、フィードバックをもらうことで、
 次の相談に深みがでているはず(と信じています)。

相談コーナーは6月末まで絶賛開催中。水曜日は夜間相談もあるよ。
モリコロ基金説明会@豊橋市民センター[2017年06月03日(Sat)]
あいちモリコロ基金説明会

日時:2017年6月3日(土)14:00-15:30
場所:豊橋市民プラザ

本日のモリコロ基金説明会の様子。
少人数だからこそのグループ相談で、わからいところをききながら、確認しながら進めました。

話の端々から、
これはおもしろくできそう、というエッセンスが漏れてたので、それをヒントに説明を膨らましてみたりしました。

個別相談で、「助成事業だから●●じゃないといけない、と思っていたけど、そうじゃなくていいってかけてきた甲斐があった」と行って頂き何よりです。

今回は同行したスタッフがブログを書いてくれました。うまくまとまっていて、なんかいい仕事した気分です^_^

IMG_7236.JPG
あいちモリコロ基金 初期後期説明会&採択者説明会〜助成事業を通じて、組織としても成長できますように[2017年05月20日(Sat)]
あいちモリコロ基金 初期後期説明会&採択者説明会

日時;2017年5月20日(土)14;00ー15;00 初期後期説明会/15;30ー16;30 採択者説明会
場所;あいちNPO交流プラザ

●初期後期説明会
告知期間が短かったこともあり、こじんまりと開催。
参加者の方々はいろいろ展開を考えてみえるようでしたが、
初期活動ですので、
「30万円、1年間という制約の中でどこまでやれるか?」に絞って書いていただくようにアドバイス。今後の展開についてはアピールの「発展可能性に書いてくださいねー」。

●採択者説明会
会計についての質問が多かった。
1_採択団体向け説明会レジュメ.docx
5_多桁式出納帳(任意利用*提出不要).xls

○多桁式出納帳
会計ソフトを使っていない場合は、これが便利

○源泉所得税
<報酬>
・個人に講師謝金、通訳などは、10.21%の源泉所得税を控除し、残額を本人へ、源泉所得税を税務署へ
・税務署へは支払月の翌月10日までに納付
・交通費などをONして支払う場合は、それも含め10.21%の源泉所得税を控除
・交通費のみを支給する場合は、源泉徴収不要(実費精算のため)
・控除した源泉所得税は、ご本人が確定申告をして戻すなりする

(国税庁HP)
https://www.nta.go.jp/taxanswer/gensen/2795.htm

<給与>
甲欄:月額表による。扶養控除等申告書の提出が必要。88000円未満は源泉徴収税額0円。
乙欄:3.063%
納付は原則翌月10日までだが、納期の特例(1-6月:7/10まで、7-12月:1/20まで)もある。事前申請が必要

個別対応した方が、「多桁式出納帳って、モリコロ基金以外にも使えますよね」とひとこと。そうそう、助成金を取ったことをきっかけに、内部の体制を固めていただきステップアップしていただくのもモリコロ基金の狙いのひとつ。なんか、こういうのって嬉しい。

当日配布資料はこちらからダウンロードできます。
http://morikorokikin.jp/Jyosei_Kettei/index.html
(近日中に差し替え予定)
170520モリコロ募集説明会@プラザ (8).JPG
「これからの社会貢献活動支援検討会議」当日配布資料[2017年03月22日(Wed)]
「これからの社会貢献活動支援検討会議」

日時:2017年3月22日(水曜日)13:30〜15:10
場所:あいちNPO交流プラザ

取り急ぎ、当日資料まで。
(公開資料ですので、A4にスキャンしてUPします)。
コメントするほど整理できてないので、それはまた後日。

たいへん興味深い調査結果ですので、今後愛知県でNPO支援に関わる方は必読。
とくに、中間支援組織の方は、資料5(最終ページ)「NPOの組織基盤支援の実施」のところだけでも見ておくとよいと思う(愛知県の検討会議資料という位置づけで、中間支援組織に何を期待しているかの整理として)。

20170322第3回これからの社会貢献活動支援検討会議 資料.pdf

●傍聴席からの発言の時間に、ボランタリーネイバーズ理事長 大西光夫が配布した資料
20170322「これからの社会貢献活動支援検討会議」委員各位(お願い)@.pdf
20170322「これからの社会貢献活動支援検討会議」委員各位(お願い)A.pdf
20170322.JPG
さくら咲け!!いよいよ3/4(土)はモリコロ基金・最後の公開審査会です(公開審査のコツみたいなもの)[2017年03月03日(Fri)]
最後のモリコロ基金、公開審査会です。
この間、「どうしよ〜」といわれてお応えしてきたコツのようなものを備忘録として掲載します。過去の公開情報からお伝えできることをお伝えします(過去記事を再編成しています)

【公開審査会の日程】
日時:2017年3月4日(土) 9:45〜17:00(予定)
場所:ウィルあいち(名古屋市東区上竪杉町1)2階 特別会議室、3階 会議室5、会議室6
    http://morikorokikin.jp/Topics/index.html

●審査員のお仕事はこういうこと
・事前に申請書をみる(でもひとり30以上読むからさすがに全部は覚えられないと思う)
・当日、説明をきき、質問をし、評価項目に沿って5点×6項目の点数をつける
→点数をつけるうえで困るところ(書面だけでは判断できず、確認したいこと)を聞く
というわけで、落とすためでなく、拾うために聞いてくるのが一般的です。
「こんなこともしらないのか?」ではなく、「やっぱり私たちのことって先進過ぎて、社会が追い付いていないのよね。今が理解者を増やすチャンス!」という気持ちで説明するとよいです。

●過去をみていてのコツ:プレゼン部分は原稿を書いてください。
プレゼン部分は原稿を書いてください。ここはたんなる団体紹介になっている団体もあるんだけど、事業についての説明を中心に。
・構成としては、3分であればこんな感じ。原稿は1分で350字〜400字程度です。全部で1,050字〜1,200字。ここは少なめでOK。
・すべてを文字にすると、棒読みでなんか返ってやりにくい、というかたは話すべき事項を箇条書きにして、実際に時間を計って話してみる練習をしてください。
2人で参加する方が、質疑などで拾い落としがないためベター。相方にもしゃべる内容をみておいてもらう、練習に付き合ってもらうなどして、気持ちと方向性を合わせておいてください。

〇最初の1分【私たちのことを知ってもらう】
・今回の申請書内容を一言でいうと?「〇〇について申請させていただきます」など。
・団体紹介
・申請の経緯(申請内容に関係する今までの活動など)

〇次の1分【この問題は放置しておくわけにはいかない!】
・申請理由(申請書で言うと、現状分析)
(必要であれば、地域性、地域の現状も)

○最後の1分【この事業をやれば、問題は解決する!やるのは私たちしかいない!】
・事業内容
・団体、実施者の専門性
・申請書提出時からの進捗(例:行政の○○担当課と打ち合わせをし、協力を取り付けた、など)

●時計orキッチンタイマーを持って行ってください
時間の残が見えていると気楽です。

 早く終わってしまったら、「以上です、よろしくお願いします!」と閉めてしまえばOK。次に進みます。
 足りなくて、「チン」ってなると焦りますが、「よろしくお願いします!」で〆て、不足は質疑の中で補えばOK。

●まえのグループのプレゼン・質疑の様子を見てください
何について聞かれるのかがわかりますので、気持ちの準備ができます

●最近の質問傾向より、というか予備校の予想問題みたいなもの(当たるも八卦当たらぬも八卦)
・モリコロ基金がなくなったあと、資金面でどう継続する?
⇒継続できるように、助成活動中から●●をするということをこたえられるようにしておこう

・この事業の成果・効果は?
⇒あまり壮大なことを考えなくてもいい。
 受益者の変化、自団体の変化、社会(行政、他機関など)の変化、という視点から答えられるようにしておこう

●おひる
緊張していても、美味しいものを食べた方がいい。
おススメはここ、「撞木館カフェ」
http://fairbeanscoffee.net/?mode=f5

【参考 過去記事】
●あいちモリコロ基金公開審査会〜オーソドックスに、成果指標の事前評価をしています
http://blog.canpan.info/sally_nakao/archive/2267

●あいちモリコロ基金公開審査会の歩き方
http://blog.canpan.info/sally_nakao/archive/2503

●2016年3月参加者の感想等
http://blog.canpan.info/sally_nakao/archive/2512
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あいちモリコロ基金 H29初期後期 採択者説明会ーなんのための報告か?[2016年11月19日(Sat)]
あいちモリコロ基金 H29初期後期 採択者説明会ーなんのための報告か?

日時;2016年11月19日(土)14;00〜15;00
場所;あいちNPO交流プラザ

あいちモリコロ基金 H29初期後期 採択者説明会でした。
今回は採択者の半数くらいが参加していたでしょうか。土曜日午後の足元の悪い中、多くの方にご参加いただきました。

説明会では、
1、中間報告及び最終報告の意義
2、中間報告書の作成
3、会計報告
の3点について説明させていただきました。

1、については、
助成金を活用して事業や団体を成長させるために、自己評価を義務付けている。
監視のためでなく、できていること・今後すべきことを整理するための視点での項目である。
途中のサポートもあるとよいが、サポートをするとコストがかかるというバランスの中、このような形になっていることをお伝えしました。

3、については
多桁式出納帳を活用した予算実績管理
領収書の保管
旅費交通費精算書
マイナンバー
などについて説明しました。

これらの資料はモリコロ基金のHPでも公開しています。

2016年6月募集は激戦でした。
参加者名簿を見ていると、いろいろな思い出が走馬灯状態です。
しかし、今日の参加者をみるかぎり、あまり助成金報告には慣れていらっしゃらないご様子。
今日の説明会で、助成金の管理が効率化され、本来やるべきことに注力できると良いなと思います。

質疑の中で、
「モリコロ基金の効果に、寄付や会費が増えたというのがあるが、助成金をもらうとむしろ減る」と率直にご発言をしていただいた方がいらっしゃいました。

事務局からは、モリコロ基金をきっかけに、外部資金を受けたということでの信頼性向上・活動が知れわたるということを通じて、支援をあつめ、次年度以降助成金なしでもやれるようにしてほしいという意図での質問であることをお伝えしました。この点は多くの人にご理解いただけたようでよかったです。

「助成金を活用する」ということが伝わり、市民活動があることでこの地域が豊かになることに期待.その芽を感じられた日でした。

IMG_4015.JPGIMG_4014.JPG
【NPO(支援)のこれからを考える議論の材料として】愛知県「これからの社会貢献活動支援検討会議」の第2回会議の配布資料をどう読むか?[2016年11月09日(Wed)]
【NPO(支援)のこれからを考える議論の材料として】
 愛知県「これからの社会貢献活動支援検討会議」第2回会議を傍聴して、自分がみている社会とは違う社会だなと思ったけれど、うまく言葉にできないでいる。
 NPOに関わる人や機関にも多様性があり、どこを切り取るかで全然違ったものが見えてくるのはよくあること。
 もしかしたら、NPO「支援」ということばが良くないのかもしれません。NPOをなんとかするのではなく、その先にあるありたい社会を作る上で、いまある、今後でてきていただく地域の資源としてのNPOをどう位置づけるか、そういう設定の方がいいのかな。
そんななか、当日資料の違和感を言葉にした投稿があったので、シェアします。
 以下、特に気になったところ。
「NPOは、いつまでも未成熟で頼りないものという固定観念が社会にはあると感じます。しかし、例えば、すべての企業が10年、20年事業を継続できるでしょうか。NPOには、経営資源が乏しい中でもさまざまな主体と協働しながら、工夫を重ねて活動を長く継続している団体がたくさんあります。こうした点について敬意を払い、互いのあり方を尊重することが必要ではないでしょうか。」

青木研輔さんのFB投稿より
**********************************
愛知県「これからの社会貢献活動支援検討会議」の第2回会議の配布資料に目を通していて、認識が異なると感じた点があったので、以下、私の考えを記します。
配布資料「助成等に関するヒアリング結果について」ですが、あくまでヒアリング(対象は、当日、傍聴された方のお話では20団体。うち10団体程度がNPO)の結果ですから、こうしたご意見があったということについては、否定するものではありませんが、同じ社会にあって同じNPOセクターを見ていても見え方、捉え方は違うのだと驚きました。
例えば、福祉系NPOは活動資金に困っているという話は聞いたことがことがないとの証言が紹介されていますが、私は逆の話しか聞いたことありません。他分野のNPOと比べれば、資金源は豊富であると思いますが、介護保険制度の改定等があり、経営にご苦労があるというお話をうかがうことが多いです。
また、市町村の助成制度や協働事業への申請が減少しているとのことですが、これは事実ですが、その理由は、事業を行おうとする団体が求める制度がなかなかないということがあると思います。一般社団等を含めた広義のNPOの数は増えており、事業をおこなう団体は減ってはいないのではないでしょうか。
資金調達のアドバイスをしてくれる機関がないという意見については、どの程度のレベルを期待してのことかわかりませんが、中間支援団体や市民活動支援センターは増え、相談に対応できる機関はかってより多様化しています。また、こうした相談に対応することができる専門家(プロボノ、ファンドレイザーなど)も生まれてきています。金融機関もNPOの資金調達の相談に応じてくださるようになりました。こうした社会の変化について、必要な層に情報が届いていないという課題があるのかもしれません。
企業が、NPOへの資金提供に対して積極的でないといことは私も感じていました。厳しい言葉が並んでいますが、企業が置かれている厳しい環境を思えば、無理もないと考えます。フィランソロピー元年の頃からすると社会には余裕がなくなりました。
そうした状況の中でも企業がNPOへの人的支援に力を入れていただけるのは、とてもありがたいですね。企業には、社員とNPOをボランティア等を通じて関係させることによって人材を育成したいという意向があると感じています。
そのこと自体は大変よいことだと思いますが、企業側に派遣コストが発生するようにNPO側にも受入コストが必要です。このコストをどう担保するのかという点に課題があると思います。社員の専門性を提供するのだから、当然、受入は無償という考え方もあると思いますが、企業に専門性があるようにNPOにも専門性があります。両者は等価価値を持っていると考えます。
NPOは、いつまでも未成熟で頼りないものという固定観念が社会にはあると感じます。しかし、例えば、すべての企業が10年、20年事業を継続できるでしょうか。NPOには、経営資源が乏しい中でもさまざまな主体と協働しながら、工夫を重ねて活動を長く継続している団体がたくさんあります。こうした点について敬意を払い、互いのあり方を尊重することが必要ではないでしょうか。
また、企業自らがNPOを探しに行けるようになったとの指摘ですが、事実そうだと思いますが、企業とNPOのマッチングにあたって中間支援団体を中心としたNPOがコーディネーターを務める意義は、まだあると思います。NPOの活動、あり方は多様化が進んでおり、インターネットで検索するだけでは手に入らない情報が価値を持つ時代が来ていると考えます。こうした点について、企業が専門性を持つNPOを活用する意味はあると思います。
将来のNPOの担い手となる世代が育っていないと取れるコメントがいくつかありました。この点については、僭越ですが、先入観があるのではないかと感じています。先輩からすると頼りないのかもしれませんが、現実には、すでに経営層の代替わりが進み、事務局の中核をNPOでキャリアを積んだ人材が担っている事例は数多くあります。
私が代表を務める東大手の会では、NPOを通じたキャリア形成のノウハウを分析し、提示するために事例の紹介・発掘に継続して取り組んでいます。
NPO労働環境改善のための調査とセミナー開催事業/東大手の会
http://www.n-pocket.jp/npo/npo/labor/morikoro2015/
NPOキャリアキャンパス/東大手の会
http://blog.canpan.info/higashiote/archive/109
また、東大手の会は、主に東海地方のNPO/NGOの中堅・若手役職員の約50名のネットワークとして将来を担う世代に対して研修をおこなってきました。
私自身は至らぬところばかりで社会人としての能力があるとは考えたことがありませんが、東大手の会の活動を通じて接するNPO/NGOの将来を担う世代の職業能力の高さには驚かされます。
特にプロジェクトを企画し、実行する力や活動をわかりやすくプレゼンする力、対人能力・コミュニケーション能力の高さには驚かされます。オピニオンを発信する力が、やや弱いことが、社会的評価につながっていない原因だとすれば、その点には課題があるかもしれません(優しい人たちが多く主張するということに少し躊躇する傾向があると感じます)。
社会貢献の必要性に関するセミナーやソーシャルビジネスの担い手支援、中間支援団体職員のスキルアップ研修が足りないとの指摘がありました。
おっさんのボヤキのようになってしまい自分でも嫌だなと思うのですが、NPOに10年以上関わってきた世代としては、昔に比べれば毎日のようにさまざまな企画が催されており、随分と機会は増えたと感じています。
しかし、足りないという声があるということはニーズがあるわけですから、東大手の会としてもさらなる取り組みが必要と認識し、機会づくりの努力が足らなかったと反省しました。
長くなってしまいました。あくまで私として資料を読んで感じたことを書きました。ヒアリングの対象となった皆さんのご意見を批判する意図はないことをご理解ください。
青木それは違うよというご指摘があれば、遠慮なくコメント、メッセージをいただければと思います。また、直接お会いした際にお話しできれば幸いです。
※何度か推敲を重ね文章を追加しました。まとまりのない文章となり恐縮です。
↓会議の開催概要についてはこちらからご覧ください
これからの社会貢献活動支援検討会議
http://www.pref.aichi.jp/…/syakaikatsu…/korekaranokaigi.html

●もととなるペーパーはこちら

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愛知県これからの社会貢献活動支援検討会議第2回[2016年11月02日(Wed)]
愛知県これからの社会貢献活動支援検討会議第2回に参加してきました。

日時:2016年11月2日(水)13:30-15:30
場所:ウィルあいち2階 あいちNPO交流プラザ

資料として
1.あいちモリコロ基金の成果検証(案)
2.NPOの資金面に対する支援について
3.助成等に関するヒアリング結果について
が出されており、最後承認されていました。

 欠席者があったためか、進行が速く進みましたので、傍聴席のものにも手あげ方式で発言の機会が与えられました。私からは相談コーナーで10年現場NPOにかかわらせていただいた経験をもとに、下記の3点について述べました。
1.前段として、「よい社会」とは何か?その実現のための各主体の役割の共通認識を議論することが必要ではないか。
2.「助成金が活きる時」は、担い手を増やすためのインセンティブとしてのスタート時と、成果効果が期待される発展段階とがあるのではないか。担い手や社会課題の発掘における役割も大きいと感じている。
3.運営支援はモリコロ基金の枠組みではサポート組織の役割に入っていないが、申請相談の中で、成果効果の視点の設定、他団体との連携助言、地域の市民活動センターの活用などに取り組んできた。制約条件の中で、新たな資源投入なしに枠組みを活用してやれたこと、様々な理由からやれなかったことの検証をしておくことは今後のために有益かもしれない。
場慣れしてないので、うまく伝わらなかったかもしれません。精進が必要です。

資料や議事録はそのうちに出ると思います。

*****************************
 今回は「あいちモリコロ基金の成果検証(案)」が提出されていました。
 モリコロ基金の相談コーナーは、自分自身がアラサーからアラフォーの伸び盛りの10年間、継続的に関わらせていただいていますので思い入れが強いです。
 モリコロ基金10月募集が終わってからは、学ばせていただいたことを社会に還元するためにどうしたらよいか?ということをぼんやりと考えております。
 そして、お風呂に入りながら、やっぱり「評価」。基金設定当初の狙い・その時点での10年後のあるべき姿と今とを比較するのがいいかなと思い立ち、”バイブル”とも言われた検討報告書を引っ張り出してきました。
この時点の「10年後」のあるべき姿に到達しているか?
少し時間をかけて振り返っていこうと思います。
***********************
「愛・地球博記念社会貢献活動支援基金の創設に関する検討報告書 」
平成18年12月 4日
愛・地球博社会活動等支援基金検討委員会
<はじめに より引用>
「愛・地球博が人々に遺した何よりも大切なものは、より良き明日の地球社会のためにまず自分が行動を始めること、そして周りとの連帯・連携を通じて着実に大きな力に変えていくことではないでしょうか。こうした動きを自律的な社会システムにまで高めたそのとき、持続可能な社会が構築できたと言えます。 」
http://www.vns.or.jp/…/morik…/5_1_kentouiinkai_2006.12.4.pdf
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