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NPO会計・税務リクツとコツ
中尾さゆり(税理士・准認定ファンドレイザー)

NPO法人ボランタリーネイバーズ(https://www.vns.or.jp/)理事長
税理士法人TAG経営(https://tagkeiei.tkcnf.com/)社員税理士
個人としての、NPOの会計税務専門家

さまざまな立場の経験を活かして、
バックオフィサー・経営者向けにリクツとコツをかいています。

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キーワードメモ速報:「愛・地球博とあいちモリコロ基金の成果と理念を継承する新基金(仮称;中部圏地域創生ファンド)に関するフォーラム」[2016年10月07日(Fri)]
「愛・地球博とあいちモリコロ基金の成果と理念を継承する新基金(仮称;中部圏地域創生ファンド)に関するフォーラム」が下記のとおり開催されました。内容盛りだくさんにつき、キーワードだけでも報告します。聞きながらのメモですので、精度はご容赦ください。

日時:2016年10月7日(金)18:30-20:30
場所:名古屋国際センター 別棟ホール

1、あいさつ
@新基金への期待
賛同者代表よびかけ人 蛇川雄司(NPO法人「知多から世界へ」理事長)
・「知多から世界へ」の活動(青少年の海外派遣)に関連して、企業に寄付を呼び掛けた
・各企業をくまなく回っても、総じて断られる。趣旨はわかるが会社の利益にならない
・ひとつのNPOにだすとほかのNPOにも出さないといけないという理由からのお断り
・残念だが仕方がない。今度新しく基金ができるということは大事なことだと思う。設立にご協力いただきたい。

A新基金像の説明
賛同者よびかけ人幹事 羽根田英樹(名古屋都市センター調査アドバイザー)
「共助社会を作る柔らかなインフラ」として、基金のイメージ図を説明
(イメージ図は資料参照)
*当日資料はVer.3ですが、取り急ぎVer.2をリンク
http://www.vns.or.jp/shinkikin/2016.6_2ki/shinkikinzou_2016.9.pdf


2、基調講演
@共助社会における資金システムとしての新基金への期待と提案
奥野信宏(中京大学学術顧問、梅村学園理事)
1.新基金創生を取り巻く環境
2.共助社会へ向けての取組・・・首相の発言や国の会議の取組みからの解説
  「全員参加」「共助の精神」「対流」
3.普通の人、民間が公共を担う〜共助社会の特徴〜

A助成財団活動から見た新基金について〜その意義と設立や運営に向けた留意点〜
渡辺 元(公益財団法人助成財団センター事務局長、NPO法人市民社会創造ファンド副運営委員長)
・組織背景別資金の種類と特性←全体をデザインする発想
・資金の種類(政府系〜企業系〜市民コミュニティ基金)と資金の特性をマトリックス化
・助成財団のありかた(事業をやっている、事業プラス助成、助成)
・さなぶりファンドに対する評価・貢献
・トヨタ財団 昭和50年度年次報告 林雄二郎「試行錯誤第1年」より
「財団は、政府に比べれば、問題解決のために注ぎ込める資金は少ないが、失敗ができること、がその大きな特徴である」
「財団は政府がまだ関心を示していないことや、関心はあっても力関係のためにやりにくいことなどで、社会的には重要なことを支援しつつ、絶えず先験的な歩みをつづけていくものである」
(林雄二郎)財団は失敗が許される
・課題への取り組みの時にお金が必要
・前提としてコミュニティ形成が重要

B南海トラフ地震対策における、NPO育成強化、官民連携・広域連携構築の必要性とその資金システムの提案
栗田暢之(認定NPO法人レスキューストックヤード代表理事)
・熊本地震におけるボランティアニーズの移り変わり
「避難所はもはや自治体だけでは運営できない」
・時間の経過と市民セクターに求められる主な役割
・NPO活動強化、官民連携・広域連携に向けて(2016年度のモリコロ基金助成事業)
・資金システム

3、パネル討論
講演者、関係者及びフォーラム参加者を交えて討論。
「新たな課題に対応」
●「広域」「中部圏」をどうとらえるか?
・全国レベルの資金提供、市単位での資金提供はあるが、ブロック単位での資金提供の単位はあまりない。
・市や県の枠を超えた問題、課題がでているが、ここを支援して行く仕組みをなかなかもちえない。そこを超える枠組みの資金提供をしていかないと、限界がある。

・北陸を含むスーパーメガリージョン。木曽川の上流下流、NEXCO中日本エリア

・南海トラフでは神奈川ー九州までの被害が予想されている。愛知・名古屋の役割は大きい
・道が1本しかなく、事故があれば支援には入れない地域もある。
・各県が抱えている問題を中部圏で考えて初めて支援策が成り立つ

・日頃から名古屋の側がフェアトレード的に中山間地域や裏日本に対して付き合って行くことが大事ではないか。
・上流と下流の関係。広域性という考え方、いかがでしょうか。
・洪水災害への取り組みをしている;「流域」という考えがない。行政が市、県などの区分けでバラバラ。広域でどう考えるのか。他の市町村に逃げないといけないのに(対策が)できないのはなぜなのか?
・広域の連携を阻んでいるのは行政。行政の境界を超えてものをいうことは行政の中ではやってはいけないこと。だから市民の皆さんがやることが大事

●NPOが元気に継続するために
・助成金相談を通じてNPOと行政との信頼関係を醸成している(一宮市)
・NIRAレポートにある資金不足による悪循環がまさにそのとおり
・NPO団体自体の継承問題への取組み
・社会貢献意識の高い企業とのコラボ
・小中学校でNPOについて教えられる先生が皆無。大学ではある程度教えている
・お金が入りやすい分野と入りにくい分野(人権、NPO支援)
・たえず人も組織も育つような資金の出し方
・公共経済学。スペースでなく「sphere」公共空間。人工的な枠組みを超えた活動。NPOのような国境を超える活動が重要
・共助社会を迎えるにあたって基金は必要
・NPOだけでなく組織の活力を保つ助成のあり方 組織助成

(まとめ)
・NPOの仕事の幅は大きい、日本は人口減少社会、行政だけではやっていけない社会がやってくる。それをうめるNPOが重要になってきていることを痛切に感じている
・資金がないと動きがとれない。新しい基金の創設、モリコロ基金の延長にお力添えをいただきたい
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https://blog.canpan.info/sally_nakao/archive/2653
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