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伊勢神宮の「五色の座玉」の意味 [2014年01月02日(Thu)]
伊勢神宮 5色の玉.jpg

一度は初詣に訪れたいと思っている伊勢神宮。
昨年は「式年遷宮」で再注目されました。

ニュースで映像を観るたび「行きたいなぁ!」
と、思いながら注視していましたら、
参拝者にインタビューするキャスターの後ろに
こんな「五色の座玉」が映り込んでいました。
「なぜあの色なのかしらね?」
「立派ねぇ。こんなの出雲大社にもないわ」
と、感心しつつも、参拝者は通り過ぎます。

そうです。
高欄の上に、この形の玉は他にもあります。
しかし、「五色」ではありません。
これがあるのは、寺社本庁の本宋である
「お伊勢さん」だけにあるもの、と確か
どのかで聴いた気がするのですが、
京都府宮津市の籠(この)神社にも
この五色の座玉(すえだま)があるのです。
平成25年3月25日に25年ぶりに修復された
という記事が京都新聞に載っていました。

籠神社は「元伊勢」と呼ばれ、かつて
豊受大神と天照大神を一緒に祀っていた
丹後一大社だそう。その作りは伊勢神宮と
ほぼ同一だそうです。だから、ここと
石神宮だけに五色の座玉をおくことが
許されているという記事でした。
観光用に五色の座玉を設置する神社も
あるようなので、もう少し調べて、
もしも間違いならば、お知らせします。

話を伊勢神宮に戻します。
普通の神社は「お社(やしろ)」ですが、
伊勢神宮は「神宮’(じんぐう)」であり、
その中でも、太陽を神格化した
「天照坐皇大御神(天照大御神=皇室の
氏神)を祀る皇大神宮(内宮)と、
衣食住の守り神である豊受大御神を祀る
豊受大神宮(外宮)の二つの正宮があります。

皇室のさまざまな儀式で使われる有名な
「三種の神器」を授けたのは、この
「天照大御神」であることを鑑みれば、
伊勢神宮が、他の寺社とは全く「格が違う」
ということがよく解ります。

さて、そこでこの「五色」ですが
古代中国に成立した「五行説(思想)」に
由来しています。

五行の色は「木・火・土・金・水」を
象徴しており、それぞれ次のような意味を
持ちます。

木=東・青龍・
火=南・朱雀・赤
土=中央(天位)
金=西・白虎・白
水=北・玄武・黒


その他にもいろいろ意味はあるのですが、
ここではこれくらいにしておきます。

ともかく、
この五色は宇宙の五大要素であり、
自然現象や人事現象の全てを解釈し
説明するものだということです。

この五色をみれば、神道は五行説(思想)
に多大な影響を受けていることが解ります。

日本の一週間は、この「木・火・土・金・水」に
「月」と「日」を足して作られていますね。

ここに象徴されるように、私たち日本人はずっと
この森羅万象の様々なエネルギーを崇め尊重する
「五行説(思想)」の中で
生きてきたとも言えます。

皇室では今もさまざまな儀式が行われています。
朝、陽が昇ると同時に始まるものもあれば、
陽が落ちてから行われるものもある。
それらはすべて、天(神々)と人民の間に立ち、
繋ぎ守るための儀式なのだそうです。
そこには「私」はない。自分のためにではなく
他のため、国民のために祈るのです。
そのような心で生きるのを「無私」と言います。
私欲なども無いはずです。
ですから、皇室の中でも特に「天皇」という
立場の方は特別に崇高な存在とされて当然で、
伊勢神宮のように「別格」なのだと思います。

話を「五色の座玉」に戻しますが、
この「五色の座玉」は、「宮」の「格」を
分けるための特別のものですので、
神宮御正殿以外には配されていない、と
されています。

これに着目すると、
685年に斎宮を制度化した聖武天皇は、
「五行説」に共感した人物であったと
考えるのが自然です。さもなくば
側近に知恵者がいたのかも知れません。

その時、この国にとって重要なこの場所に
「五行説の五色を取り入れよう」
と思わせるほどのその深い思想の源は
古代中国から来ているのです。

今の中国の様子をみると、なんとも残念。
二千年以上前の
古代の人間が解っていたことを、
なぜ今、解らないのか。
「無明(むみょう)」ですね。

この五色・五行のバランス・調和を
人間の愚かな欲望から崩壊させぬよう、
私たち日本人も気をつけたいものです。

・・・・・・・・・・・・・・・
とっぴんぱらり。

ちなみに伊勢神宮には「おみくじ」は
ありません。訪れたその日が、
いつも「吉日」だからだそうです。
なんて素晴らしい!
もう、近所に住んで毎日参拝したい。

まだ三が日。
ゆっくりしていてよい日です。
明日も善き日でありますように。


__ 2 (24).JPG
Posted by 小田 航 at 19:48
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