コモンビートの事務局長を退任しました。
[2017年04月05日(Wed)]
2005年10月から約12年間勤めてきたNPO法人コモンビートの事務局長を退くことになりました(理事長は続けます)。
当時23歳だった私は、ただただコモンビートの仕事が楽しく、これが仕事になるなら良いなぁ!と有給職員になりました。
ただ実際は組織の経営や運営などの知識もなく、右も左もわかりませんでした。「NPO」の認知度も当日は今ほどではなく、わからないことを聞く相手があまりいませんでした。それから独学でNPO実務を学び、いろいろな実務を体当たりでやった結果、なんとか全体像を理解することができました。
「ミュージカル」という派手な手段を使って、社会に価値を生み出していく活動をしていますが、その事業を推進して行く傍で、「なんでNPOがそんなことやるんだ」「どうせ勢いでやっているんだろ」と思われることもしばしばありました。その度に悔しさに包まれ、誰に何と言われようと団体基盤をしっかり構築すること、社会から信用される団体であることを目指していました。そうすることで、活動に参加する人たちがただただ楽しんでもらえると考えているからです。自分がコモンビートに初めて参加したときもただただ楽しかったらです。
12年を経て、まだまだ未熟なところもありますが、当時に比べたら基盤運営も成長してきました。団体の事業規模も1億円に達し、法人事務の難易度もあがってきていますが、様々な方々の手助けをいただき、支える力を事業推進力と同等に高めていっています。
「事務局長」は自分にとって最初の「仕事」であり、苦しい時もあったけど、自分でつくってきたポジションなので、正直なところ、離れることには寂しさがあります。ただ、コモンビートの活動を継続させて行くには主たる活動を行う世代にリーダーがいるべきだと考えています。人と人が繋がって行くので、僕にはなかなか20代を呼び寄せることは難しくなっています。早めに人材の新陳代謝を行っていくことも大切なことだと思い、今回の異動となりました。
後任の花宮も右も左もわからないところからのスタートです。私という前任がいるので、やりづらさもあると思います。ですが、私が自分で「事務局長」を生み出したように、彼女も彼女なりの「事務局長」を生み出して欲しいと願っています。少し時間がかかるとは思いますが、あたたかく見守っていただければ幸いです。
私自身は今後もコモンビートの理事長職を継続して勤めていきますし、団体の代表として資金調達や広報などを通して活動を推進していければと思っております。今後ともよろしくお願いします!!
最後に、コモンビートの事務局長としての私を12年間支えてくださった多くの皆さんにこの場をお借りして、感謝申し上げます!!
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