先日訪問した病棟の医療スタッフが
こどもたちや家族がクリニクラウンとの関わりを楽しみにしている
様子を伝えてくれました。
「あと何回ねむったらクリニクラウンの会えるの」と
何日も前からクリニクラウンが来る日を
医療スタッフに尋ねてていたり、
ベッドのそばに赤い鼻を置いて、
いつも大切に持っていたりしたそうです。
実際に部屋を訪れると
楽しみにしていた気持ちが全身からあふれているようでした。
このようなこどもの姿を見て家族や医療スタッフが
「○○くんがこんな風にしてクリニクラウンが来るのを待っていたんですよ」
「訪問したときはこんなことしていた」
などと、楽しそうに会話を交わしています。
そんなやりとりが、周りの人の気持ちを和ませ、
病棟の空気を和らげてくれます。
個室やクリーンルーム(無菌室)で、
出会いや遊びの機会を制限されて過ごす日々のこどもたちもいます。
そのような厳しい状況で過ごすこどもたちや家族、医療スタッフの気持ちが
硬くなることもあるでしょう。
こどもの心に広がる誰かに会いたいという気持ち。
いっしょに遊びたいという気持ち。
楽しみに誰かを待つ気持ちが、
日常を明るく色づけ、
そこにいる人たちをも繋いでいくのだと思います。
いさ
2010年06月22日
楽しみに待つ気持ち
posted by cliniclowns at 14:27| クリニクラウン
2010年06月10日
乳幼児との関わり
入院中の子どもたちにとって、治療の大半は
「痛い事」や「辛い事」であり、「緊張」や「恐怖」で
不安な状態が続きます。
クリニクラウンは、子どもの成長や発達にとって、
まず「安心」できる時間や空間を確保することが
とても大切であると考えています。
特に乳幼児の場合、周囲の状況を敏感に感じ取ります。
まず、安心した気持ちでいるからこそ、他者に関心を持ち、
好奇心に満ち溢れ、そして自己の育ちへとつながっていくのです。
そのため、クリニクラウンは乳幼児の多くいる病棟では、
特に意識して子どもだけに関わるのではなく、
医療スタッフや付き添いの大人にも関わっていきます。
これは、緊張感が高い医療現場では、
保護者や医療スタッフの持つ「緊張」が伝わり、
それが子どもにとって「不安」な状態に変化してしまうからです。
周りの大人達がリラックスし、楽しそうにコミュニケーションをとり、
時には笑う事により、子どもにも安心感が伝わっていきます。
そして、クリニクラウンは、その子が安心できる距離、
病室内の位置関係というものを感じ取り、
今は近づいたほうがいいのか、
少しはなれたほうがいいのかなど、
お互いにとって心地よい距離を瞬間的に探し、関わっています。
そうすることで、子どもはまず安心し、
次に好奇心を持ってクリニクラウンの動きや関わりに関心を持ち始めます。
また、クリニクラウンは子どもが何に関心をもっているのか、
共通言語となる遊びを探していきます。
例えば、音楽を演奏して乳児と関わった時、
子どもが音楽に合わせて自然と手足を動かしたり
してくれることがあります。
そんな時に、「自然に音楽とあって手足を動かしているみたい。
一緒に踊っているね」とその様子を保護者に伝えると、
顔には微笑みが生まれ、
次にその子の微細な反応に注意深く心を配り、
それを受け止めようとします。
このきっかけから今度は保護者から
「この子はこの音の方が好きみたい。」
「クリニクラウンの動きをゆっくり目で追っている。」
「こんなに真剣に見ているのは初めて」など、
子どもの変化を伝えようとしてくれます。
子どもの成長を共に感じたいという想いは、
どの保護者にもある気持ちです。
病気ということにとらわれずに、
その子の子どもらしい側面に焦点をあてて関っていくことは、
子どもだけではなく、
保護者にとっても貴重な時間であると考えています。
このように病棟を構成している「大人」の気持ちを和らげることが、
子どもたちに安心感を与え、子どもたちの療育環境向上への
はじめの第一歩であると考えています。
くま
「痛い事」や「辛い事」であり、「緊張」や「恐怖」で
不安な状態が続きます。
クリニクラウンは、子どもの成長や発達にとって、
まず「安心」できる時間や空間を確保することが
とても大切であると考えています。
特に乳幼児の場合、周囲の状況を敏感に感じ取ります。
まず、安心した気持ちでいるからこそ、他者に関心を持ち、
好奇心に満ち溢れ、そして自己の育ちへとつながっていくのです。
そのため、クリニクラウンは乳幼児の多くいる病棟では、
特に意識して子どもだけに関わるのではなく、
医療スタッフや付き添いの大人にも関わっていきます。
これは、緊張感が高い医療現場では、
保護者や医療スタッフの持つ「緊張」が伝わり、
それが子どもにとって「不安」な状態に変化してしまうからです。
周りの大人達がリラックスし、楽しそうにコミュニケーションをとり、
時には笑う事により、子どもにも安心感が伝わっていきます。
そして、クリニクラウンは、その子が安心できる距離、
病室内の位置関係というものを感じ取り、
今は近づいたほうがいいのか、
少しはなれたほうがいいのかなど、
お互いにとって心地よい距離を瞬間的に探し、関わっています。
そうすることで、子どもはまず安心し、
次に好奇心を持ってクリニクラウンの動きや関わりに関心を持ち始めます。
また、クリニクラウンは子どもが何に関心をもっているのか、
共通言語となる遊びを探していきます。
例えば、音楽を演奏して乳児と関わった時、
子どもが音楽に合わせて自然と手足を動かしたり
してくれることがあります。
そんな時に、「自然に音楽とあって手足を動かしているみたい。
一緒に踊っているね」とその様子を保護者に伝えると、
顔には微笑みが生まれ、
次にその子の微細な反応に注意深く心を配り、
それを受け止めようとします。
このきっかけから今度は保護者から
「この子はこの音の方が好きみたい。」
「クリニクラウンの動きをゆっくり目で追っている。」
「こんなに真剣に見ているのは初めて」など、
子どもの変化を伝えようとしてくれます。
子どもの成長を共に感じたいという想いは、
どの保護者にもある気持ちです。
病気ということにとらわれずに、
その子の子どもらしい側面に焦点をあてて関っていくことは、
子どもだけではなく、
保護者にとっても貴重な時間であると考えています。
このように病棟を構成している「大人」の気持ちを和らげることが、
子どもたちに安心感を与え、子どもたちの療育環境向上への
はじめの第一歩であると考えています。
くま
posted by cliniclowns at 19:06| クリニクラウン
クリニクラウン協会活動報告書2008年度
posted by cliniclowns at 18:56| 成果物
2010年06月04日
報告!クラウニケーションワークショップ
クラウニケーションワークショップが
5月30日(日)にPiaNPO(大阪市)で開催されました。
九州や関東方面から参加される方も多く
約20名の方がワークショップを体験されました。
クラウニケーションとは、
クラウン(道化師)と意思の伝達を意味するコミュニケーションを
合わせた造語です。
自分自身の個性を有効に活用し、意思伝達を円滑に行うため、
即興力強化や、創造力向上のためのプログラムです。
参加された方からは、
・コミュニケーションと身体を使うことの楽しさを実感した
・自分をみつめ、リフレッシュする時間になった
・自分のきづいていない無意識の自分に気づくきっかけになった
・五感をすごくつかって、自分の感覚というものを再確認した
・今日の気づきを日常、職場に活かしたい
というコメントをいただいております。
次回の開催は未定ですが、
関心のある方は、お問い合わせ下さい。
5月30日(日)にPiaNPO(大阪市)で開催されました。
九州や関東方面から参加される方も多く
約20名の方がワークショップを体験されました。
クラウニケーションとは、
クラウン(道化師)と意思の伝達を意味するコミュニケーションを
合わせた造語です。
自分自身の個性を有効に活用し、意思伝達を円滑に行うため、
即興力強化や、創造力向上のためのプログラムです。
参加された方からは、
・コミュニケーションと身体を使うことの楽しさを実感した
・自分をみつめ、リフレッシュする時間になった
・自分のきづいていない無意識の自分に気づくきっかけになった
・五感をすごくつかって、自分の感覚というものを再確認した
・今日の気づきを日常、職場に活かしたい
というコメントをいただいております。
次回の開催は未定ですが、
関心のある方は、お問い合わせ下さい。
posted by cliniclowns at 18:24| 事務局