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クリニクラウン(臨床道化師)の活動や思い・考えを伝えるブログです。
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新年度を迎えた病棟[2010年04月30日(Fri)]
新入生や新社会人の初々しい姿が街中にあふれていく新年度。
病棟にも新たなスタッフが入ってきます。

ドクターや看護師が異動になることも多く、
病棟にいる半分近いスタッフが入れ替わる病棟もあります。

4月・5月は、新人スタッフが緊張しているのと同時に、
指導するスタッフも実は気を張っていて、
病棟全体から気をつかいあっている雰囲気が伝わってきます。

定期訪問先の廊下で新人と一緒に歩いている看護師に会いました。
いつもはクリニクラウンが声をかけると
笑顔でこたえてくれるのですが、
この日はどこかぎこちなさが見られました。

指導する立場として、きちんと教えなければいけないと、
気を張っているそんな印象を受けました。
また、新人看護師も、先輩の3歩後ろをついて歩く
というような感じです。

二人とも全身に固さが残っていて、
身体的にも心理的にも二人の間に距離があるのが感じられました。
そうした緊張感は、そのまま子どもや家族にも伝わります。

クリニクラウンは、二人の気持ちや関係をほぐすことができるように
廊下や病室で出会うたびに
少しずつコミュニケーションをとっていきました。

そんな中、ある個室で子どもと遊んでいるところに
ちょうどその二人が入ってきました。

個室の子どもと医療スタッフである二人をつなげることを
意識しながら関わっていくと、二人の表情がいきいきとして
お互いが自然な表情を見せ始めました。
クリニクラウンが部屋を出るころには、
二人と子どもとの距離感もすごく近くなったのを感じました。

別の部屋を訪問した後に、ふと見ると、
廊下を 肩を並べて自然な表情で話しながら歩く
二人の姿が見られました。

緊張感を心いっぱいに抱えていると、
その人の豊かな表情が現れにくくなり、
コミュニケーションがうまくいかないことがあります。

これは入院中の子どもたちだけではなく、
子どもを支える家族や医療スタッフにとっても同じだと考え
クリニクラウンは関わっています。

新年度になり、それまで関わっていた人たちが
入れ替わるというインパクトは、
病棟の雰囲気を変えるぐらいとても大きなものだと思います。

しかし、それは同時に新たな人との出会いという、
新鮮な風を運んできてくれる春の贈りものでもあります。

子どもたちにとっての1つ1つの出会いが、
より豊かに実りあるものとなっていけるように、
子どもたちの療育環境の向上ということを目指して
これからも活動を続けていきたいと思います。

いさ
クラウニケーションワークショップ[2010年04月13日(Tue)]
クラウニケーションワークショップの大阪での開催が決定いたしました!

久しぶりの大阪での開催になりますので、
ユーモアコミュニケーションについて関心のある方は、
是非ご参加ください。

日時:2010年5月30日(日)13:30〜16:30 (13:15受付開始)
場所:pia NPO 6階
    (地下鉄中央線 大阪港駅下車 4番出口を出て西へ200m)

内容:コミュニケーションに関する参加体験講座
    (動きやすい服装、靴でご参加ください)
講師:塚原成幸(日本クリニクラウン協会 アーティスティックディレクター)
定員:20名 (定員になり次第、締め切ります)
対象:興味のある方なら、どなたでも参加できます
参加費:一般3,000円/会員2,500円
申込み:電話、Fax、E−mailにて協会までお申込みください。
*WSに参加されても、クリニクラウンのトレーニングを積んだことにはなりません。      

クラウニケーションとは、
クラウン(道化師)と意思の伝達を意味するコミュニケーションを
合わせた造語です。
人や社会とのかかわりの中で、
意思の疎通を円滑にすることはとても大切なこと。
毎日の生活に活かせる、コミュニケーションのちょっとした
コツを体験してみませんか?


5回目の春[2010年04月06日(Tue)]
唐突ですが、今から5年前(2005年)の4月は何をしていましたか?

私たちは、日本で初めてスタートするクリニクラウンの活動拠点を
一体どこに置いたら良いのか思案し、
関西の様々な場所や施設を念入りに見学していました。

5年間という時間の移り変わりを思うとき、
人それぞれの感性によって「つい最近」と思ったり、
「遠い過去」と感じたりするものだと思います。
それはあたかも、今年の冬は暖冬だったという人がいる反面、
今年ほど厳しい寒さはなかったと思う人がいるように、
人の持つ主観によって『物の見方、考え方』が
大きく変わることに似ています。

この5年間の歩みは、協会関係者にとっては文字通り
激動の2,555日といっても過言ではない日々でした。

今でこそ、日本におけるクリニクラウンの実践は、
年間200回近くの病院訪問を行うことができるようになりましたが、
スタート時点では、
「道化師文化の脆弱な日本社会で、道化師が行う社会的な活動の
意義を理解する医療施設がどのくらいあるかわからない」
といった存在そのものに対する疑問の声や、
「医療に笑いが必要なのはわかるが、自分の職場には必要性を感じない」
といったネガティブな意見が囁かれていました。

しかし、同時に数名の闘病経験者や家族から
「自分らしく過ごせる時間」や「心から安心できる人間関係」の必要性を
繰り返し聴くことができ、私たちはその声に後押しされるように
NPO法人発足に奔走しました。

事務所を開設する時も、役所で法人の概要説明をする時も、
私たちの目の前にはいつも「前例がない」というキーワードが
立ち塞がりました。

時には、問題解決の突破口が簡単には見つからず、
立ち尽くす場面もありましたが、そんな時はいつも
「前例がないからこそ、誰かが取り組む意味がある」と発想を新たにし、
1回1回の病院訪問に集中してきました。

確かに、5年間の歴史の中で、誇れる実績は多くはありません。
しかし、私たちはこれからも、向き合ってきた子どもの数だけ存在する
笑顔の可能性を信じて活動を続けたいと考えています。
プロフィール

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