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クリニクラウン(臨床道化師)の活動や思い・考えを伝えるブログです。
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天狗が来た〜![2009年07月23日(Thu)]
定期訪問先で初めて訪問する病棟。
どんな子たちと出会えるかワクワクの期待感!

訪問前のカンファレンスでは、「朝からずっと泣いていて・・・」
最初の出会いは、おばあちゃんの後ろに隠れてしまった。
おばあちゃんとお話ししながら別の子とのアプローチを始めると、病室のドアからこちらをのぞくその子がいます。

遊びをその子にふるが隠れてしまう。
そんなやり取りが続いたとき、赤い鼻に話題がいきました。
するとドアの向こうから「天狗さん」と声が聞こえました。
「天狗」?おばあちゃんも周りの医療スタッフも皆???そして笑い!
彼の中では赤い鼻と天狗が一緒になったのです。
それからは天狗としてその子と関わり、
距離も縮まり一緒に遊ぶようになりました。

おばあちゃんは「電話で朝から泣いていると聞かされ、正直面会に来る足が重かった。しかし来て良かった。この子のこんなに楽しい顔が見れたから。」
訪問後スタッフの方から聞きました。

天狗騒動の後の彼はさっきまでとは別人で、
自ら話しかけ遊びに参加してきました。

プチトマトやサクランボなど野菜や果物に例えられる事はありますが、「天狗」は初めてです。

病棟では開花しにくい、こどもの持つイマジネーション。
そこへ刺激を与え、本来持っているその子の力を育んでいく。
人と関わり遊びの中で、「もっと・・・」「それなに?」「やってみたい!」
心の内的な部分へ関わるアプローチを通して、こどもの成長と発達をサポートしていく、それがクリニクラウンの役割です。

大ちゃん



興味の輪[2009年07月16日(Thu)]
「違う。」

おもちゃのタンバリンを持ってクリニクラウンが来るのを病棟入口近くで待っていてくれたこどもが、そうつぶやきながら持っていたタンバリンをポトリと落としました。

これは、先日、訪問した病院での出来事。

どうやら、前回、前々回と男女ペアのクリニクラウンだったのが、この日は女子ペアだったのを見ていつもと違うの「違う」だったようです。

自分が居て、周囲の人が居て。

そこから人が人に興味・関心を持ち、その中から作り出されるコミュニケーションの時間に刺激を受ける。

もっと関わってみたい。
もっと、喋ってみたい。 
もっと一緒に遊んでみたい。 

自分一人の世界観だった輪が、成長していく中で人と係わることにより、周囲で起こる事柄に意識が広がり、その経験を重ねることにより、その輪がどんどん広がっていく。

いつもと違うことに気付いたり、そこから新たな刺激を受けて、経験の引き出しを増やしていく。

誰もがその基本となるところを、こどもの時に体験するものです。

クリニクラウンが2人一組で訪問するのは、人が人と係わることの面白さ、不思議さ、楽しさなどを、まずはクリニクラウン同士のやりとりで感じてもらいたいから。

そして、その輪が広がり、その時の環境や状況によって自由自在に大きさや形を変えるコミュニケーションの輪となるからなのです。

これからも興味の輪をたくさん作り続けていきたいと思います。

ゆっきぃ

旅立ちと誓い[2009年07月02日(Thu)]
その日のカンファレンスで2年近く関わってきたこどもが危篤な状況だと知りました。
病棟から担当の方がカンファレンスに来られないということは、それだけ病棟が慌しいことを示しています。

一つの病棟の最後の部屋を訪問しているところに、コーディネーターから連絡がありました。
次の病棟へ行く前に、寄ってほしい。
その連絡に私はピンと察してしましました。

そのお知らせは悲しいことに当たってしまいました。
今、行こうとしていた病棟のその子が旅立ってしまったのです。

最近は体調不良が続き、会えないことが多かったのですが、いつもこどもたちに追いかけられると仕方ないなぁ・・と助けてくれました。
病棟のこどもたちからもお兄ちゃん的存在で、みんなからとても慕われていました。

クリニクラウンでの訪問中の急変は過去にありましたが、訪問時間中にこどもが旅立ってしまうことは今まで、私は経験していませんでした。

ナースでお仕事しているときとは状況が違います。

クリニクラウンはカラダ、ココロの状態が万全でないときの訪問は許されません。

ちょっと風邪ひいたみたい・・・
でお仕事を休むことは日常の生活では考えられませんが、クリニクラウンの場合はそのちょっとの症状で訪問することは易感染の状況のこどもたちにとっては命とりに繋がるため、少しでも体調に変化がある場合は訪問できないのです。

命と向きあい、精一杯毎日を過ごしている、こどもたち、ご家族を思えば、万全な状況で訪問することは当然のことです。

コーディネーターと病棟の状況、クリニクラウンのメンタル面の確認をして、検討した結果、プレイルームでのクラウニングのみへと変更になりました。

パートナーとともにその悲しいお知らせには本当に肩を落として、言葉にならず、正直しばらく呆然としてしまいました。

私たちクリニクラウンもチーム医療の一員。
プロです。

パートナーとともに気持ちを整えて、病棟へ行きました。
そこにはいつも心待ちにしていてくれる、こどもたちの笑顔がたくさんありました。

一瞬、一瞬、出会えるその時間を大事にしたい。
その子らしく過ごしてほしい。

訪問時間中に行ってしまうなんて、彼らしいなぁ・・・
大きな学びを最後に残してくれたなぁ・・・
そんな風にも思えてなりませんでした。

訪問終了後はその子への想いがあふれて、たくさん涙がこぼれました。
これまでも、本当にたくさんのこどもたちが旅立ち、私もたくさん涙を流してきました。
そして、その後に見守ってくれている彼らにいつも誓います。

私はあきらめないこと。
こどもたちの療育環境の改善のために、全力を尽くすこと。

クリニクラウンとしても個人としても、自分の信じる道をこれからも進み、私は精一杯今を生きていきます。

るーま






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