【岩手県立大船渡病院訪問レポート そのB】
続いて小児病棟へ。
まずはナースステーションでスタッフと楽しいやり取り。
そこから日常とちょっと違った空気が病棟に流れて行き、
廊下には楽しい空気が広がりっていきます。
すぐに病室にはいるのではなく、
廊下を楽しく行進しながら、
クリニクラウンが来たことを病室のこどもたちに伝えていきます。
スタッフから前カンファレンスで、
人見知りでスタッフにもなかなか心を開かないと話されていた女の子の部屋を訪問すると、
スタッフはクリニクラウンの動きに興味津々。
「ポリタン」と「トンちゃん」はゆっくりと女の子と関わっていきます。
パペットの「ガーコ」が登場して
「トンちゃん」と「ガーコ」はスカーフのキャッチボールを始めだしました。
すると女の子は興味を示し出しじっと見てくれていました。
そこで、一緒にいたお母さんにスカーフをキャッチしてもらうと、
なんと女の子はお母さんの持っているスカーフを取って、
自分から「ガーコ」にスカーフを投げてくれたのです。
そして「ガーコ」がスカーフをキャッチした瞬間、
女の子はとびきりの笑顔を見せてくれました。
廊下でその様子を見ていたスタッフは驚くと同時に満面の笑顔です。
そして拍手が起こりました。
女児の心の扉を優しくノックして、
自発性が引き出された瞬間でした。
その女の子の部屋から廊下へ、そして病棟へと、
温かい楽しい空気が流れて行きました。
クリニクラウンであることの喜びや幸せを感じるのは
、こいった瞬間・瞬間をこどもたちや家族病棟スタッフと共に味わえること。
震災から8年、継続は力です。
【クリニクラウン トンちゃん】