先日、ポリタンとゆうかりで訪問した時の出来事です。
感染のために個室の中でおばあちゃんと過ごしている1歳のこどもと出会いました。
部屋に入る前、中から機嫌の悪そうな泣き声が聞こえていました。
タイミングが悪いかもしれない
でもとにかく入ってみよう、と先にゆうかりが中に入りました。
こどもはベッドに横になりぐずっていました。
付添いのおばあちゃんは初めて出会うクリニクラウンに少し驚かれたようですが、ちょっとほっとしたような表情にも見えたので、ポリタンも部屋に入りました。
優しい音の出る楽器をならすとおばあちゃんは
「この子は○○という病気で(難病のひとつ)難聴で目もあまり見えません」
と教えて下さいました。
そこでポリタンが
「だったらハーモニカの音がいいかな」
とその子の足元のほうから少し強めにハーモニカを吹き始めました。
ゆうかりは顔の近くに行って上下に動きながら楽器を鳴らしました。
するとこどもは泣き止んでじっとこちらを見ています。
しばらくすると体をくねらせて、音楽が聞こえている様子に見えました。
演奏につられるように体を動かすうちに寝返りをしたらおばあちゃんが
「すごいですね、すごいですね」
とおっしゃいました。
聞くと、その子は今までこちら側には寝返りができなかったというのです。
最後はおばあちゃんがこどもの体を起こして抱き上げて私たちの様子をよく見えるようにしてくださいました。
そのころにはぐずった顔から、すっかり穏やかな表情になっていました。
個室に入院していて誰かが部屋に訪ねてくる
それだけでも、もしかしたらこどもとおばあちゃんの気分は変わったかもしれません。
クリニクラウンはプラスアルファーの楽しさやワクワク感を届けに行きたいと思います。
クリニクラウン自身が楽しんで奏でる音楽や動きが、こどもに伝わり「一緒に動きたい!」という気持ちにさせたのかもしれません。
クリニクラウンは、病気を治療したりリハビリするための存在ではないけれど
病室の中の空気を変えたい、遊びの時間を届けたいという想いを持ち続けていると、
時にはこんなことがおこります。
私たちも一緒に時間を過ごせて本当に楽しく、出会いに感謝です。
また遊ぼうね。
ゆうかり
2014年06月02日
自然に体が動き出す!なんだか楽しい時間。
posted by cliniclowns at 00:00| クリニクラウン