こどもたちや家族、医療スタッフの変化から、クリニクラウンのこどもに対するアプローチは入院しているこどもの療育環境の改善や、闘病意欲に対するモチベーションを高める効果があることが理解され、現在では高度な小児医療の最先端の現場においても、クリニクラウンの活動は十分なニーズがあり、その責務が認められてきています。
ICU(集中治療室)やCCU(冠動脈集中治療室)、NICU(新生児集中治療室)、GCU(成長監視ユニット)、HCU(高度集中治療室)などへの訪問も現在の活動では増えてきています。
先日CCUに訪問しました。
その子はCCUに来てから、全く笑わなくなったとのこと。
CCUなどの環境が想像つくでしょうか?
広いフロアにベッドがずらりと並び、各ベッドサイドには人工呼吸器や輸液ポンプ、モニターなど様々な医療機器。
常に医療機器のアラームや監視モニター、人工呼吸器、スタッフの足音が鳴り響きます。
医療スタッフは駆け回り、頻回に状態のチェック。
様々な検査や処置、ケア。
ベッドの上のこどもは点滴のルートやモニターのラインなど、どれにつながっているのかわからないほどに、様々な管につながれ身動きできないほどです。
その中でご家族は愛するわが子を、命を、そばにいてただただみつめています。
大人でさえ、あの環境に10分でもいることはとてもストレスになるはずです。
そこにたくさんのこどもたちが闘っている現状があります。
ベッドサイドに行ったとき、まだその子はかたい表情のままでした。
ただじっとクリニクラウンをみつめています。
私たちは慎重に、丁寧にその子の母親から関わりました。
母親が笑顔になりました。
その様子をその子はじっとみつめています。
しばらくお母さんとの関わりが続きました。
(^−^)
その子がニコッと微笑みました。
お母さんが「笑ってる!!初めてここで笑った〜!!」と声をあげました。
ナースも集まり、「わぁ〜笑っている〜!!すごい!すごい!」
その子のベットサイドが、CCU全体があたたかく喜びと笑顔に包まれました。
私たちクリニクラウンはその子のその瞬間、存在に集中します。
どんな場所にどんな厳しいに状況にその子がおかれていても、まっすぐ向き合い、認め、関わります。
私たちはこどもを支える専門職と連携して、こどものQOL向上のため、こどもの療養、療育環境向上のために寄与しています。
るーま
2008年10月24日
最先端の現場の中で
posted by cliniclowns at 00:08| クリニクラウン