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依頼側がつくったラフにデザイナーがひっぱられてしまう問題について。 [2016年10月06日(Thu)]

どうもどうも、林田です。

先方から提示いただくラフや指示書。
それにデザインが引っ張られてしまうってよくあると思います。

※紙面のレイアウトなどを示した構成案、レイアウトがわかるような手書きレベルのものを
「ラフ」とか「構成案」「指示書」と呼ばれています。


つくる側としては、
@試行錯誤の結果だろうから、尊重したほうがいいのではないか
Aラフ通りつくった方が、修正なさそうだから後々楽かも!?
Bもう、時間かけてらんないからこのままでいいや


という思惑があるのではないかな、と。

@は、僕もよく思ってしまうことですね。
なので、ラフを尊重しつつ、変だなー&分かりにくいなーと思うところは改善しつつ、提案するようにします。
ラフを逸脱しそうなアイデアを盛り込みたかったり、違うレイアウトにしたい場合は、
別案をつくって「こんなんもつくってみたんですけれど」とご提案するようにしています。

AとBは、ちょっと残念というか、人生損しているというか、
もったいない仕事をされているんだなぁ、と思ってしまいます。
よほど、修正に対して苦手意識があるのか、嫌な思い出があるのか。
なんにせよ、一緒にお仕事をしたくないタイプの方ですね。

僕は、修正に対して苦手意識はないですね。無くしました。
「修正は、クリエイティブをタフにする」という佐野研二郎さんの言葉や、
箭内道彦(やないみちひこ)さんの「クリエイティブ合気道」が大好きですし、
それを信じています。



話を戻して。

デザイナーさんにラフどおりの仕事をさせないために、
依頼主はどこを気をつければいいのか。

@これはあくまでラフであって、この通りにデザインする必要はない
Aプロなりの、もっといい提案があったらウェルカム
Bもし迷うようであれば、ラフを元にした案と、より良い案をつくってください

と伝えればいいんじゃないでしょうかね。

特にAは、つくり手の心に火をつけるマジックワードじゃないかと思っています。
「このラフ以上のもの、もちろん考えられるんですよね?」的な。

ま、もちろん、このような焚き付け型セリフは言い方に気をつけないと
怒らせてしまうかもしれませんので、うまーくやわらかーくそれとなーく
伝えることをお勧めします。